EOS Kiss Digitalで使えるEF-Sレンズを手に入れた。ハードオフのジャンクで3300円だった。どこまで近づいて撮影できるのかを調べてみたのだが、かなりのマクロ撮影ができる。では他のカメラはどうなのだろう?と考え、いろいろやってみた。題材はパキラの先に芽吹いた新芽だ。9月末に切ったので1ヶ月程度でここまで育ったことになる。三脚なしで挑戦してみた。
まず新しく手に入れたレンズなのだが手ぶれ補正もついており状態もそれほど悪くなかった。これはこれで満足な写りである。このクッキリさがおそらくこのカメラの性能である。
次にTAMRONの望遠・マクロレンズを使ってみた。少し白っぽく映っている。実はカビが入ったレンズなのである。流石にこういうところに違いが出るのか……などと思ったのだが、これは実は補正できる範囲である。ただ比較してみるとやはり「これはちょっとな」という気がしないでもない。
望遠マクロなので背景がかなりボケている。ただレンズの長さがとても長くなってしまい取り回しには苦労する。標準ズームレンズよりも少し遠くに寄ることができるが、これは正直誤差の範囲かなあと思った。取り回しの不便さとどちらを取るのかといわれるとかなり微妙だなと思う。
もう一つマクロレンズを持っている。それがSIGMAのレンズである。これはハードオフのジャンクコーナーの常連レンズといえる。価格は500円から1000円と言ったところだろう。TAMRONのレンズと同じ程度まで寄ることができるのだが大きさは標準ズームレンズの大きさだ。取り回しには全く苦労しない。ボディ内手ぶれ補正もついているため三脚なしでもこの程度のシャープさが出る。
手に入れやすいためかこのレンズに対するレビューはさまざまなところで見ることができる。売られている状態では80mmのところでしかマクロにできないのだが全域でマクロにするという裏技もネタになっているようである。
レンズレビューにはさまざまなものがあるのだが、実際に植物や小物などのブログを書こうと思ったときにはどれも実用レベルで使えるレンズである。葉っぱの細かいディテールとか布地の感じなどを捉えるなら正直どちらでも使えるなあと思った。コンデジやスマホカメラと比べると格段に描写力がよく、価格もそれほど悪くない。
二つを比較するとこんな感じだ。最も背景がボケているのはレンズ長の長いTAMRONになった。
NIKON Coolpix P300
もう一つ試してみたのがNikon Coolpix P300だ。SIGMAのレンズは24cmまで寄れることになっているがP300は公称で30cmまで寄れることになっている。その差は大体6cmだがマクロだとこれは意外とでかい気がする。ただし描写そのものは悪くない。レンズ一体型カメラは機構が単純なのでレンズが劣化することが少ないのかもしれない。だいたいCANONの標準ズームレンズと同じような感じの仕上がりになった。
ただしやはり背景のボケはあまり期待できない。
X4の標準ズームレンズと比較するとこんな感じ。明るさは同じくらいだが対象物の浮き出し方はやはり一眼レフが優っている。
実際に試してみて「あえてレンズを変える手間をかけたくない」ならCANONの標準レンズで十分だと感じた。だがもし背景を思いっきりぼかしたいなら専用のマクロレンズを使った方がいい。その際に取り回しを考えるとSIGMAのレンズが最も良い選択肢なのであろうと思った。
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