Windows 10 PCの多くは間もなく粗大ごみになる しかも大量に

Windows 10のサポートが2025/10/14に終わる。サポートが終わると基本的にはMicrosoftからのアップデートが受けられなくなり「ネットに接続できない」PCになるので買い替えなければならない。

このときに第7世代以前のINTEL Core i3,Core i5, Core i7PCはWindows11に対応していないため基本的に使えなくなり粗大ごみ扱いになってしまう。Googleはこの機会を捉えて古いPCをChromeOS Flexで利用するように勧めている。このまま使用感に慣れてもらいChromeOSに乗り換えてほしいのだろう。

この攻勢に危機感を抱いたMicrosoftは拡張セキュリティ更新(ESU)プログラムを3年間延長した。このためWindows11にアップグレードできない機器の粗大ごみ化は2028年ということになりそうだ。ただESUは有料になる。教育機関を除くと3年間のコストは400ドル以上になるそうだ。

GoogleはWindows10のサポートが切れる時期をビジネスチャンスと考えており次のように提案しているという。

  • 安心:ChromeOS Flexは余計なソフトいれることができない。またGoogleがセキュリティ管理をおこなっているため安心だ。
  • 集中管理:Googleは学校や企業の管理者向けに集中管理プログラムを提供しておりOSのアップデートも自動で行なわれる。このため管理者の手間を減らすことができる。
  • エコ:ChromeOS Flexは少ない容量のHDDとRAMで動く。このため粗大ゴミを減らすことができる。またGoogleによればエネルギー効率は19%も削減できるのだという。
  • これまでの環境が使える:Chromeブラウザーを使っている人が操作に悩むことはないだろうが、最近Office365にも接続した。つまりオンライン版のWordやExcelなどが使える上にOneDriveもそのまま利用できる。

これに対抗してMicrosoftもサポートプログラムを延長する。しかしGigazineは「サブスクリプションフィーは未定」と書いている。つまり個人に提供はされるが有償になる可能性があるということである。ZD NETは企業向けは427ドルであると言っている。

個人的にはWindows10 PCを粗大ゴミにするくらいならChromeOS Flexを導入すべきだと思う。

だが、もちろん懸案事項もある。

このブログはもともとガジェットMacを遊ぼうと言う趣旨なのでMacBook A1181にChromeOS Flexを入れていた。ところがある日(2024/9/1)にアップデートをかけたところグラフィック系に障害が出て画面の表示がちらついたりエラーが頻発するようになった。これがMacBookの障害なのかCore2Duo(あるいは別立てになっているGPU)がChromeOS Flexに対応しなくなったのかがよくわからない。

とは言え無料OSなので問い合わせ先があるわけでもない。

例えば企業や学校が「突然パソコンが使えなくなった」などとなっても困るわけである。

アメリカでは企業や学校にITの専門家がいてある程度の知識を蓄えているのだろうが日本の場合はコンサルタントやITベンダーに丸投げということも多いのではないかと思う。

例えばGoogleは学校向けに「既存のデバイスを短時間で最新の環境に」という提案をしている。学校の管理者が集中管理できるプログラムを導入しているのだがこのリーフレットが英語だった。日本での営業活動にあまり力を入れていないようなのだ。

Googleは優れたセンター管理システムを採用しセキュリティ面も優れている。これは実際に使っていてよく分かる。中には「Windowsに勝るOSはなくUNIXは素人管理が難しいから早いところWindows11対応機を購入しろ」などというIT評論家もいるのだがUIも極めて使いやすい。設定できる要素が少ないこともありコントロールパネルがわかりやすい。

ただやはり「いざというときに問い合わせ窓口がない」という点だけが気がかりである。誰がわかっている人が一人以上いることが前提になっているOSなのだ。


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