MacにはGaragabandというDTMソフトがついているのでその気になれば気軽に音楽制作ができる。現在MIDIインターフェイスとキーボードは持っているのだが、キーボードにAC電源をつけてMIDIインターフェイスを接続しないと音楽制作に取りかかれない。USB直結の安いキーボードがないかなあと思っていた。いつものようにジャンクを漁っていたところOxygen8 v2を1,100円で見つけた。2004年発売のキーボードだそうだ。2004年といえばMacはPowerPC G4/G5時代でOSは10.3(Panther)だった。
- Oxygen 8はそのままMontereyでも使える。
- トラックボリュームとパンを使えるようにするためにはEnigma Editor 1.2.1を使う。ただしOS10.5など比較的古いバージョンのOSが必要。
- PlayやRecordなどのボタンを使うためにはGarageRemoteというソフトを使う。Montereyでも動作したが不安定。
Garagebandを使うだけならUSBケーブルを接続するだけでいい
事前に調べたところ「最近のOSでは動かないのではないか」とする指摘が見つかった。この場合はすでに持っているMIDIインターフェイス経由で使おうと思っていた。しかしながらMontereyのGragebandは正しく鳴らすことが出来た。
使えるコントローラーは
- キーボードの白鍵と黒鍵
- ピッチベンドホイール
- モジュレーションホイール
- トランスポーズ
だった。
パンとトラックボリュームを使うためにはEnigma Editorを使ってメモリを書き換える必要がある
他のノブなども使えないのかと思った。
最初の方法は標準インターフェイスを使う方法。最後に使ったノブに対してMIDI CCのアサイン変更ができる。
- [Advanced]を押す(専用ボタンがある)
- [Ctrl Assign]を押す(鍵盤上にある)
- 番号を入力する(鍵盤上にある)
- [Enter]を押す(鍵盤上にある)
Enigma Editor(最新バージョンは1.2.2)というアプリを使うと中のメモリにアクセスできるそうだ。ただし「MacOS 10.3以上」と書かれておりおそらく最近のOSでは動かないものと思われる。手順を簡単な動画にまとめた。
GaragebandのパラメータがわからないのでChatGPTにきいてみたが、実際に利用できるのはパンとチャンネルボリュームくらいのもののようだ。ただしこれだけでも多少便利になる印象。できればスタート・ストップボタンなども機能してほしかったがGaragebandは対応していないとのこと。
CC番号 | 機能 | 説明 |
---|
CC#1 | モジュレーションホイール | ビブラートやその他のモジュレーションエフェクトを制御。 |
CC#2 | ブレスコントロール | ウィンド系楽器の表現に使用。 |
CC#7 | チャンネルボリューム | トラック全体のボリュームを調整。 |
CC#10 | パン | ステレオフィールド内の音の位置を調整。 |
CC#11 | エクスプレッションコントロール | 音量を細かく調整(CC#7とは独立して機能)。 |
CC#64 | サステインペダル | サスティン(ダンパーペダル)操作。 |
CC#71 | サウンドの明るさ | フィルターの共振や明るさを調整。 |
CC#74 | フィルタカットオフ | フィルタのカットオフ周波数をコントロール。 |
CC#91 | リバーブレベル | トラックのリバーブエフェクトの量を調整。 |
CC#93 | コーラスレベル | トラックのコーラスエフェクトの量を調整。 |
CC#123 | オールノートオフ | 全ての音を即座に停止(パニックコマンドとして使用)。 |
Playボタンなどを使うためにはGarageRemoteを使う
Play, Rec, Loop, Forward, BackwardボタンはGarageband特有の信号が使われておりキーボードの信号とあわない。そこでキーボード特有のボタンを記憶するためにGarageRemoteというソフトウエアを使う。GarageRemoteはシステム環境設定として機能する。該当する場所をクリックしキーボードのボタンを押すだけでマッピングを変えることができる。
ただしこのコントロールパネルはMontereyでは不安定だった。インストールした直後は使えるが、再起動すると「ダウンロードしたアプリを使いますか?」という表示が出る。ここで「はい」を押しても「原因不明エラー」がでた。おそらく悪意のあるプログラムを排除するAppleの仕組みが過剰反応しているものと思われる。
一度AKAIのミニキーボードを買ったことがあるのだが(これも1,100円だった)キーボードの一部が反応しない。掃除してみたのだがムダだった。もともとiPhone3Gsなどの旧型コネクターにiOS用のSynthStationをインストールして操作するという製品だった。
もう一つはYAMAHA CBX-K2という昔のキーボード。MIDIインターフェイスを使えば今でも現役で使えるがなにせ大きいので音楽制作をしようと思ってもセットアップしているうちに「まあいいや」という気分になってしまう。
ROLANDのEDIROL UM-1EXというケーブルを使って接続している。
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