Yamaha Soundbar YAS-101

ハードオフで音響製品を物色したところYahama Soundbar YAS-101という製品を見つけた。購入のポイントはいくつかあった。

  • アクティブスピーカーよりの性能が良さそうでMacとハードディスクレコーダーで使えそうだ。
  • スピーカーセットと違って持って帰るのが楽そうだ。
  • 線がないのでコードの取り回しに苦労しなくて済みそうだ。

気軽に設置できてテレビやパソコンの音声のクオリティが劇的に上がるというとてもコスパの良い買い物だった。

一度SONYのアクティブスピーカーを買ったことがあったのだが性能の割には大きな筐体だったために置き場に困った記憶がある。結局ハードオフに再び売ることになったのだがかなり嫌な顔をされた。

SONYのアプティブスピーカー。大きい割にはあまり性能は良くなかった。

また現在使っているソニーのホームシアターシステムは久々に使おうと思うとどこかのスピーカーから必ず音が出ない。プラグが独特の形状をしていてしばらく使わないでいると音が途切れてしまうのだ。これを復旧するのに数時間かかる。

プラグの形状が特殊なSONYのホームシアターシステム

使い方は極めて簡単だった

実際に接続してみたのだが使い方は極めて簡単だった。というよりほとんど操作らしい操作がない。単に接続してINPUTからソースを選んだらそれで終わりである。リモコンが付属していなかったのでサラウンドのONとOFFができないのだが、数メートル離れて聞いて見るとしっかり音場の中にいることがわかる。これはSONYのTA-K31と同じくらいにはサラウンドな感じがする。

もともとテレビ用に設計されていることもあり、人の声が入っている場合は自動で調整してくれる。

面白みがないといえば面白みがない

SONYのTA-K31はドルビーなど設定がリモコンで切り替えられる。どっちみちドルビーしか使わなくなるのだが最初の頃は設定を切り替えて喜んだりしていた。このYAS-101にはそのようなセッティングはないので面白くないといえば面白くない。ただこの設定がいらないというのがユニボリュームというYamahaの技術なのだという。

リモコンはなくても大丈夫

このYAS-101にはリモコン学習機能がついている。スィッチとINPUTを同時押ししてINPUTを手放すと、ボリュームアップ・ボリュームダウン・電源のボタンを学習してくれる。もともとはテレビリモコンで一体的にサウンドバーを操作するための仕組みだが当然他のリモコンも覚えてくれる。

現在、テレビではなくモニターにハードディスクレコーダーをつないで使っているのだが1本の汎用リモコン(JVCのRM-A633)で全て操作できるようになった。

最大の難点は大きすぎること

接続は極めて簡単なのだが一方で難点もある。長さが90cmもある。最初からわかっていたことではあるのだが重さも4kgあり簡単に壁掛けなどできそうにない。結局机の下に押し込められることになってしまった。

不思議なことに下に置こうが上に置こうがあまり関係がない音場が全体に広がるようになっている。ちょっと遠くに離れると全体が包み込まれるような感じになる。よく考えると耳は二つしかついていないのだから当たり前なのかもしれないがいったいどんな仕組みになっているのだろうか?と思う一方で、今までのSONY のTA-K31のあのややこしいスピーカーの取り回しはなんだのだろうか?とも感じた。

もう一つの難点はネットワーク対応していないという点

さてこの機種にはもう一つ欠点がある。それはネットワーク対応に非対応でBluetoothにも対応していないという点だ。

  • YAS-101:最初の製品でネットワーク対応・Bluetooth対応していない。この時点ですでに7.1chスピーカーとして機能する。それぞれの方向に音を飛ばすことで壁の反響などを利用しているようだ。実際に効果が出ているかどうかはわからないのだが音楽を流しっぱなしにしているとどきどき「あっ」と思う瞬間があるのでホームシアターシステムとしてきちんと機能していることがわかる。ドルビーデジタル、DTS、MPEG2 AAC、ドルビープロロジック、ドルビープロロジックII、PCMに対応しているのでパソコン、テレビ放送、DVDやブルーレイなどのパッケージソフトに対応している。
  • YAS-201:この製品はwi-fi(2.4ghz)でiPhoneなどの接続に対応している。サブウーハーが別についている。
  • YAS-103:この製品はBluetooth対応でPCやiPhoneの利用を想定している。専用コントロールアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」を使ってサラウンドモードの切り替えができるようになった。切り替えは1と5のみ。
  • YAS-105:YAS-103の7.1ch対応バージョンのようだ。アプリは引き続き使える。
  • YAS-106:HDMIに対応するようになったが、サラウンドモード1が使えなくなった。また7chのイラストがなくなっており7.1chスピーカーではなくなった模様だ。
  • YAS-107:DTS Virtual Xに対応。4Kテレビにも対応。この辺りから「全体を包み込む」というコンセプトになったためおそらく5.1chとか7.1chという表記はあまり意味がなくなったのだろう。
  • YAS-207:YAS-107のサブウーハー付きバージョン。
  • YAS-108:YAS-107との違いがよくわからないがおそらく改良バージョンなのだろう。
  • YAS-109:Alexaスピーカーとして機能するようになった。
  • YAS-209:YAS-109のサブウーハー付きバージョン

このように徐々に進化していったのだが最終的に付加価値がつけられなくなりスマートスピーカーとしても機能しネットワーク対応したというところで不可かつが止まってしまった。

ネットワーク対応できなくても大丈夫

このように基本的な性能は全て備えているがネットワーク対応でない点だけが不満といえば不満なYAS-101なのだが実はあまり困っていない。AppelTVの第二世代を持っていてSONYのホームシアターシステムと接続されている。ネットワークで音が聞きたければそちらを利用すればいいのだ。


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