オリンパスのフォーサーズ規格のカメラ。マイクロフォーサーズのレンズだと勘違いしてレンズを購入したところから手に入れることになったカメラ。今では古い規格になってしまったためレンズやカメラが安く手に入る。CFカードやxDピクチャーカードなどの古いメディアも必要。

このカメラの購入経緯はとても変わっている。最初に欲しかったのはマイクロフォーサーズレンズだった。540円という格安価格だったので飛びついた。オートフォーカスが効かないというのが安値の理由だった。だが手に入れてマイクロフォーサーズカメラには使えないということを発見した。実はフォーサーズという別の規格だったのだ。あとで気がついたのだがフォーサーズはZUIKOでマイクロフォーサーズはM.ZUIKOと書いてある

これで諦めれば良かったのだが「フォーカスリングが効かないのは本体から指令が行っていないから」だけなのではないか?という疑問が生じた。こうなるとカメラが欲しくなるのだが高いお金は出せない。そこでメディアがないので記録テストをしていないというものをヤフオクで見つけた。価格は3,000円だった。レンズの動作テストのために買うのは如何なものか?と思ったのだが好奇心に勝てずついにポチってしまった。

結果的に手に入れたのがE-410だった。結論から言うと、このレンズはオートフォーカスが使えるレンズだった。出品者がどうしてオートフォーカスが効かないと思ったのかはよくわからない。

さらにこのレンズは実は40mm-150mmと言う望遠レンズだった。なぜ気がつかなかったかというと収納するとかなり小さくなるのだ。小ささにこだわったんだろうなあということがわかる。

フォーサーズもマイクロフォーサーズもセンサーの規格自体は同じでマウントとミラーの有無だけが違っている。2倍換算するので80mm-300mm相当と言うことになる。ちなみにカメラについていたレンズは14mm-42mmだった。

とりあえず使ってみた感想は「やたらに暗いなあ」と言う印象だ。室内の暗いところで使うとストロボがすぐにポップアップしてしまう。ミラー付き一眼レフカメラとしては世界最小であるということを売りにしていたようだ。フレキシブル分割基盤というもを使い基盤を折り曲げたりして小型化を図ったらしい。のちにこれではスマホに比べて大きすぎるということになったのだろう。マイクロフォーサーズ規格が主流になってゆく。だがレンズを小さくしきることはできずOlympusレンズはフレキケーブル切れでレンズが使えなくなるという問題を抱えることになった。

レンズのレビューを見ると望遠レンズにしては小さいが暗いため「明るいところ用のレンズである」と書かれている。ただし価格は抑えられているため手が出しやすいという利点もあるようだ。

今のカメラはライブビューが当たり前なのだが、ライブビューにも限界がある。ライブビュー状態ではピントが合わず写真を撮影して初めてピントがあっているかどうかがわかる。ライブビューにしているときはファインダーは使えないのだが、ファインダーを使うとピント合わせが可能だ。色々な意味で発展途上のカメラだなあという印象だ。

写真

暗いところに弱いなど贅沢を言い出すとキリがないのだが普通に撮影ができるいいカメラだなあと思った。フォーカス性能も悪くなく望遠で飛び去るカラスをきっちり捕捉することができた。

AF不良のレンズだと言われて買ったのでラッキーだったという側面もあるのかもしれない。

飛び立ったところを追いかけて見たのだがここまでフォーカスが合っている。特に問題はなさそうだ。

オークションでも人気がないカメラなので性能もそれなりなのだろうと思ったのだが、実際に使って見ると持ち運びも楽だし性能も悪くない。当時のことを知らないので「なぜ人気がないのかよくわからない」という感想を持った。APS-Cのカメラと比べられてしまい「センサーが小さい」という悪評があったという話も聞いたが実際にはどうだったのだろう。

スペック

センサーマイクロフォーサーズ LiveMOS
焦点距離14-42mm/ 35mm換算 28-84mm
40-150mm/ 35mm換算 80-300mm
ズームレンズによる
F値F3.6-F5.6
F4-5.6
記録メディアxDピクチャーカードとCFカードのダブルスロット
画素数有効画素1000ピクセル
動画撮影なし
コメント過渡期的なカメラ。

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