2023年現在、OSがMontery止まりになっているMacが格安で売られている。必ずしも最新のMacでもいいのではないかと思いつつも「やはり何かデメリットがあるかもしれない」と迷っている人も多いだろう。そこでちょっと迷っている人にメリットとデメリットを書いてゆきたい。
今回レビューするMac
- iMac 2015(21.5inch/8GBのベーシックモデル)
- Mac Mini 2014 (4GBのベーシックモデル。ただしSSDに換装済み)
- iMac 2010 (メモリを8GBにアップグレード済み)
- MacBook Air 2010(64GBモデル)
なぜMacBookがあまりないのだ?と思われそうなのだが、実はあまりコスパが良くない。また2015年から2020年ごろまでは訴訟まで起きたバタフライキーボードという物がありあまり手を出さない方がいいのではないかと思う。電池がへたってしまうとデスクトップのようにしか使えなくなる。
中古で大丈夫だったこと
セットアップと移行は簡単
まず、Macは移行が簡単である。iMac 2010からiMac 2015の移行はTimemachineを使って2時間程度かかった。サポートに聞いたところできれば移行元と移行先はiMac同士とかMacMini同士のように揃えた方が問題は少ないのだという。OSが入っていなかったとしても再インストールは簡単だ。最近ではハードオフもこの辺りがわかっていてOSがインストールされた状態で売られている物が増えた。わざと古いOSを入れる必要がある人を除いてはCommand+Rだけを覚えておけばいいだろう。ただしネットワーク経由でのインストールになるためWi-Fi環境は必要である。
実はサポートも(ある程度は)してくれる
Appleにはビンテージという概念がある。Apple が販売店への供給を停止した日から 5 年以上 7 年未満の製品は、ビンテージ製品とみなしますとなっている。2023年時点ではiMac 2015はビンテージになる。これをすぎるとオブソリートになるのだが、これも基本的な質問であれば答えてくれる。ただしハードウェア的な不具合が疑われる場合には「買い換えてください」ということになるのだと思う。
ある程度解決能力のある人なら参考程度のサポートは受けられる。
MailとChromeは現役で使える
MontereyとHigh Sierraは意外に思えるかもしれないのだが最新のブラウザーが使える。ただしHigh Sierraはある突然Google Chromeのサポートが打ち切られる可能性がある。El Capitanの時も割と突然使えなくなった記憶がある。
iMac 2015(21.5inch/8GBのベーシックモデル)
- Google Chromeを使ったウェブのブラウジング
- Mail.app を使ったメールのやりとり
- 写真を使ってiPhoneなどと写真を共有する
- iCloudでNumbersやPagesを使った文書制作
Mac Mini 2014 (4GBのベーシックモデル。ただしSSDに換装済み)
- Google Chromeを使ったウェブのブラウジング
- Mail.app を使ったメールのやりとり
- iMovieを使った簡単な動画の編集(ただしFull HDまで)
- Garagebandを使った音楽制作(8トラック程度)
iMac 2010 (21.5inchのベーシックモデル・メモリを8GBにアップグレード済み)
- Google Chromeを使ったウェブのブラウジング
- Mail.app を使ったメールのやりとり
- iMovieを使った簡単な動画の編集(Full HD止まり。ただしAVCHDのデコードに一部難あり。)
- Garagebandを使った音楽制作(8トラック程度)。ただしできることはOSのバージョンによって異なる。
このMacはメモリの換装が簡単だ。現在2GBを4枚挿しているのだが、4GBが2枚で2500円から3000円といった価格帯のようだ。逆にiMac 2015年モデルはメモリの換装ができないのでメモリがたくさん必要な作業はしばらくはこちらでやった方がいいのかもしれない。
MacBook Air 2010
- 寝る前にChromeを使ってYouTubeを閲覧する。
後悔したこと
最初の後悔ポイントはおそらく部屋にMacが増えてしまうことだろう。どうしてもiMacが多くなってしまう。フロントガラスが割れているとかヒビが入っている物が多く売られているからだ。MacMiniは割と価格が下がらない傾向がある。
次にSDカードリーダーが壊れている確率がかなり高い。実物が確認できる場合はいいのだがヤフオクなどの場合は「実は使えなかった」という物がある可能性がある。外付けのカードリーダーなどが必要になるかもしれない。かつてはDVDドライブが使えないというケースが多かったのだが最近のものにはそもそもDVDドライブはついていない。
iMac 2015(21.5inch/8GBのベーシックモデル)とMac Mini 2014 (4GBのベーシックモデル。ただしSSDに換装済み)
OSのMontereyは最新OSでなくなったばかりなので特に「これが動かない」ということはない。ただしこの2つのMacはメモリが増設できないという明らかな欠点がある。またiMac 2015は内部を開けてHDDを換装するのが極めて面倒だ。液晶を止めている両面テープを剥がす必要がある。1TBのHDDを使っているiMac 2015は起動に時間がかかる。
MacMini 2014でタブを10程度開きテキストエディタ(miを使っている)で文章制作したい時があるのだが、レインボーカーソルが回り続けるようになった。さすがに4GBで多重タブには対応できないようだ。
また、iMovieにはストレスはなかったが手ぶれ補正などをかけるとかなり時間がかかる印象はある。書き込みは非常に早い。おそらくSSDの効果なのだろう。
iMac 2010 (21.5inchのベーシックモデル・メモリを8GBにアップグレード済み)
実は後悔したことはないのだが「できないこと」は存在する。
ムービー編集で使っていたのだがAVCHDのデコードができないことがあった。OlympusのPEN P-EL3を使うと高品質で録画したAVCHD動画がデコードできない。High Sierraまでしかアップデートできないことが原因なのだと思う。
またHigh SierraはGoogleDriveに対応しなくなった。ただこれはiCloudを使えば解決できる。
逆に言いえば2010年のPCは10年以上経っても現役として使えることがわかる。カスペルスキーも今のところは対応しているため最低限のセキュリティも確保できる。
LogicoolのBluetooth製品に使えない物がある。BLE対応していないためだ。例えばLogicool Pebbleは使えない。
MacBook Air 2010
もっとも満足感が高いのがこのMacBook Airだった。バッテリーが膨らんでいたものを買ってきてバッテリーを換装した。もともと期待値が低かったのだがHigh Sierraは今でもほぼ現役で使える。だがCore 2 Duoなのでメインマシーンで重い処理をさせようとは思わない方がいい。メモリ4GB/64GBという構成なのでiCloudなどを使ってデータをメインマシンと共有することが前提になる。
ただ、このMacBook Airは購入当時にバッテリーを買ったために交換が可能だった。それからすぐにバッテリーがAmazonから消えてしまった。MacBookを買う場合には必ずバッテリーが入手可能かを調べた方がいいと思う。
コメントを残す