おうち時間を充実させたいという人のために格安でプロジェクターでホームシアターシステムを組んでみた。必要なものは次の通りとなる。合計金額は32,340円だ。予算の大半はMacの価格なので、家に既にパソコンがある場合は10,000円程度の出費となる。
やってみてわかったのは音の重要性だ。サウンドバーは新品でも20,000円程度で購入できるのだが、音楽やスポーツを楽しみたい人には非常にコスパが高い選択肢だと思う。
まず最初に揃えるべきはおそらくは大画面テレビではなく「音」だろう。特に音楽を楽しみたい人は是非検討してみるべきだ。
目次
費用合計
今回はプロジェクターで40-50インチ程度の大画面テレビを構築しついでに音を良くするというプロジェクトだった。このため費用は次の通りになった。Macは持っていたので実質は10,000円程度といったところだ。
- MacMini 2010(22,000円)
- EPSONのプロジェクター(3300円)
- YAHAMAサウンドバー(2200円)
- SHARP Blue-rayレコーダー(3300円)
- 光ケーブル(330円)
- HDMIケーブル(330円)
- USBケーブル(330円)
- 突っ張り棒(110円)
- フック(110円 x 2)
- 洗濯バサミ(110円 x 2)
- 家にあったベッドシーツ(0円)
HDMI端子のある中華製プロジェクターが1,650円で売られていた。これに5,000円でFireTV Stickを接続するという選択肢もあった。
必要な広さ
今回はプロジェクターを使うため、ある程度広い部屋が必要だ。だいたい畳6畳の部屋が必要になる。ただし大画面テレビと違って壁に投射するだけなので使わない時には片付けておくことができる。場所は必要だがプロジェクター専用で取っておく必要はない。数字はあくまでも目安である。
秘訣はプロジェクターを使うこと
今回のプロジェクトのきっかけはハードオフでEPSONのプロジェクターを見つけたことだった。調べてみると、この機種だけが最新のMacOSに対応していた。
プロジェクターの最も大きな利点は使わない時には片付けておくことができるという点である。部屋の壁面には無印良品のスチールシェルフがある。ここにプロジェクターが置ける台を設置して使わない時には片付けておくようにした。
品質を重視するならEPSONが良いと思う。Macの映像をUSB経由で映し出すこともできてYouTube視聴などにも便利だ。だがEPSONのプロジェクターはかなり価格が高い。最も安いものはビジネス用だが、家庭用だと10万円を超えてしまう。高額性能に優れ歪みも少ないそうだが、どれくらいお金をかけるかはその人次第といったところだろう。さらにネットテレビ対応していないものも多く1万円程度でアンドロイドTVを買い足してくださいというものがあるようだ。
実際にAmazonのプロジェクターランキングをみていると中華製と思われる10,000円程度のものが売れ筋である。Wi-Fi対応になっていてネットはFireTV Stickなどを挿して対応してくださいというものが多いようだ。この記事を書いている時点で5,000円程度である。
今回はMacを持っていたのでMacをUSB接続して使っているのだが、中華プロジェクターとFireTV Stickの組み合わせでも15,000円〜20,000円ということになる。ハードオフを探し回るくらいならAmazonで探した方がいのかもしれない。
もう一つの壁面は押し入れになっている。ここに鴨居フックと突っ張り棒で簡易スクリーンを作った。壁に投射してもいいし専用スクリーンを買ってもいい。
Amazonで購入する場合には二つの選択肢がある。実際に投射してみたところ、距離が160cm弱でだいたい40-50インチのテレビと同じサイズになる。あとはどれだけ白い壁が取れるかによって画面の大きさは変わってくる。さすがにシーツはダサいということであればもちろんスクリーンを買ってもいいが、最初は大きさがわからないと思うのでプロジェクターを買ってからどれくらいのスクリーンが必要なのかを慎重に割り出した方がいいだろう。
シーツを使ったスクリーンの明らかなデメリットは画面の細部がどうしても歪んでしまうことだ。気になる人はサイズを割り出してから専用のスクリーンを買った方がいいかもしれない。
テレビとプロジェクターのメリットデメリット
50インチのテレビも最近は価格が安くなってきている。これもAmazonで調べてみたが売れ筋は50000円から70000円といったところ。画質がよいうえにスマートテレビ対応もされていて、これはこれでアリだと思う。デメリットは「テレビに占拠されたスペースができてしまう」という点である。
プロジェクターでテレビを見る利点は「テレビを見ない時に装置を片付けておける」点だった。冷静に考えると放送としてのテレビを見る時間は減っている。一度「テレビに占有されない経験」をするとこれはこれでいいものだなと思える。
ただ、そもそもプロジェクターが高すぎるためになかなかその第一歩が踏み出せないのである。
実は音が重要だった
今回は5.1chのサラウンドシステムとサウンドバーの2本立てにした。SharpのBlue-rayレコーダーを昔買ったSONYの5.1chホームシアターシステムに接続している。そしてMacMiniは最近ハードオフで見つけたYamahaのサウンドバーに接続した。5.1chのリアスピーカーはレイアウト上動かせないのでサテライトスピーカーを接続して延長してある。サウンドバーは部屋の前ではなく中央に設置した。音はサウンドバーを中心に周りに広がってゆくのでこれでも特に問題は感じなかった。
サウンドバーかホームシアターシステムか
ホームシアターシステムとサウンドバーのどちらを買えばいいのか?と悩む人もいるかもしれない。
結論だけを書くと
- 周りから包まれたいならホームシアターシステム
- 広がりを楽しみたいならサウンドバー
ということになる。
どちらも音の広がりは実感できる。特に音楽コンテンツはかなり違いが感じられる。ホームシアターシステムはスピーカーを好きなところに置き音場を細かく設定できる。逆に言えばスピーカーの取り回しがやや複雑な印象である。特に今使っているものはケーブル接続なのでコードの取り回しはかなり大変である。
一方でサウンドバーはHDMIケーブルや光ケーブルなど1本で接続ができるため部屋はスッキリする。ランキングを見てもSONY, DENON, Yamahaといった製品が10000円から20000円くらいで売られている。
今回使っているのはYamahaのYAS-101という製品である。AIR SURROUND XTREMEという仕組みで広がりは感じられるが、ホームシアターシステムのように音場を選ぶことはできない。
現在Yamahaから売り出されている製品は2つある。
SR-C20Aは複数のBluetoothが接続できるがWi-Fi機能やAlexaといったネットワーク機能がない。また外付けのサブウーハーにも対応もなくHDMI端子もついていない。スマホの音楽環境を気軽にアップデートしたい人はSR-C20Aということなのだと思うのだが、なかなか悩ましい機能差になっている。
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