ホームシアターシステムを研究している。プロジェクターを核にしたシステムをハードオフで探しているとAcerのプロジェクターH5370BDを見つけた。1280 x 720という高解像度であり輝度も2500ルーメンと悪くない。さらにHDMI端子も付いていてAmazon FireTVも楽しめそうだ。少し迷ったのだがEPSONのプロジェクターEB-S10を売り払って購入した。情報を見ると3D対応と書いている。どうやら3Dメガネ(E2b)が必要なようだが、どういうわけか別のセクションにメガネが置いてあった。プロジェクターは3300円でメガネは550円だった。迷ったのだが購入してみた。
DLP対応メガネはAmazonでも豊富に売られていて3,000円以下で購入できるようだ。
H5370BDは2013年5月20日に発売された。プロジェクターの中でもDLP方式という方式を採用している。DMDという細かいミラーが敷き詰められていて「DLPチップ」と呼ばれる四角いチップに光を反射させて投影する方式を指すのだそうだ。DLP方式は細かい文字まで読みやすいということだが、確かにMacを接続しても文字がくっきりと読みやすい。このDLP方式で3Dを映し出す方式をDLP Linkと言っているようだ。
全く知らなかったのだがこの当時3Dブームがあったのだそうだ。3Dコンテンツは大きく分けてゲーム、ブルーレイディスクの2つがあるらしい。ブルーレイレコーダーはBlu-ray 3Dという方式に対応していなければならない。映画にも3D対応のものがいくつか出ている。ただそれだけではコンテンツが全く足りない。そこで2D映像を3D映像に変換するという機能がついている。
結論からいうと2D映像を3Dにするとそれっぽく画像が浮き上がって見える。ただやはり専用メガネを使うので目が疲れるのであまり長くは使えない印象だ。
まずプロジェクターのソースを3Dに切り替える。その後でグラスのスイッチをオンにするのだがなぜかなかなか反応しない。どうやらメガネを装着しプロジェクターからの動機信号を受け取らないと動作しない仕組みになっているようだ。プロジェクターのカラーフィルターを高速回転しその情報を何らかの形でメガネに送る。メガネには専用チップ(DLPはテキサスインスツルメンツの商標のようだ)が付いていて小型のミラーを制御しプロジェクターと同期させる仕組みのようである。
もしものすごく使いやすい仕組みであれば今頃3Dコンテンツが巷に溢れていたはずだが、そうはなっていない。コンテンツが少ない上にテレビ映像が多少浮き上がっても「だから何?」程度であったためにあまり普及しなかったのだろう。
とはいえ、やはりハードオフにプロジェクターとメガネが置いてあるのだから「一度試してみたい」と思うのが人情というものなのだ。ちなみにDLPは共通規格なので他のメーカーのグラスであっても使えるはずだ。AcerはE4というグラスを出していてこれは充電式のようだが、E2はCR2032のボタン電池を使う。
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