AQUOSのLC-19K3というテレビを手に入れた。機能の一つとしてHDMI CECという規格に対応しているのだが、これが微妙に使いにくい。Sharpではファミリンクと言っている。
まず、第一にこの規格の名前はHDMI CECである。だがメーカーが勝手にこれに名前をつけている。SHARPの場合はファミリンクというがSONYはブラビアリンクと言っている。
HDMI CECはテレビが起点になっていて台数制限がある。SONYのウェブサイトによると制限は下記の通りだ。
- 録音機器(ブルーレイディスクレコーダー、DVDレコーダーなど)
- 3台まで
- 再生機器(ブルーレイディスクプレーヤー、DVDプレーヤーなど)
- 3台まで。そのうちの1台をサウンドバーが使用します。
- チューナー関連機器
- 4台まで
- オーディオシステム(AVアンプ、ヘッドフォンなど)
- 1台まで。その1台をサウンドバーが使用することがあります。
LC-19K3はHDMI CECには対応しているのだがHDMI ARCには対応していないのでテレビの音をサウンドバーに返すことはできない。さらに光ケーブル出力にも対応していない。このためサウンドバーを使う場合にはレコーダーの光ケーブルから音を返すことになる。
だが、サウンドバー(SONY HT-CT380)を間に挟んでSHARPのレコーダーとSHARPのテレビをつないでみたのだがうまく認識してくれなくなった。テレビとレコーダーを直接接続したところようやく認識された。
HDMI CECにはもちろんメリットもある。テレビの電源をオフにすると接続していた機器が全てオフになる。これまでテレビだけを消して録画機がつけっぱなしになるということがあったがこれが解消された。同じようにサウンドバーの電源が自動で消える。これは間違いなく便利だ。
だが時には不便なことが起きる。レコーダーをプロジェクターに接続している。レコーダーをオンにしてもテレビの電源が入ることはない。チャンネルをかえても大丈夫だ。問題が起きるのは代用リモコンでホームと番組表を押した時である。なぜかはわからないがこれでテレビの電源が入る。テレビだけを消そうとするとファミリンクが作動するので録画機とサウンドバーの電源がオフになってしまう。
ちなみにサウンドバーをつけた状態でレコーダーにつながっているHDMI1を選ぶとサウンドバーはテレビになる。だがテレビはHDMI ARCには対応していないのでHDMI経由で音が返ってくることはない。ただレコーダーについている光ケーブル経由で音を戻すことはできる。
テレビを見ている時に「操作パネル」をテレビに表示することができるのだが、おそらくこんな面倒なことをする人はいないのではないかと思えるほど操作性が悪い。多分テレビのリモコンだけで操作できるようにSHARPに人が頑張ったのだろうとは思うのだが。あまりUI設計は得意ではないのだろうなあと思える。
テレビのリモコンでGoogle Chromecast with GoogleTVも操作できるようになった。今回のセッティングでは、入力機器としてHDMIを選ぶと自動的にサウンドバーの電源が入り自動的にGoogle Chromecast with Googleのホームが表示されるようになった。しかしサウンドバーの利用は想定されていないのでリモコンで操作できる音量はテレビのものだ。SONYのサウンドバーは音声がテレビに流れないように堰き止めてしまうので結果的に音量の調整はできない。何となく基本操作はできる印象だがやはりChromecastのリモコンは手放せない気がする。
このようになんとなくうまくできているような気もするのだが、シャープが想定した使い方にしないと「あれこれは違うのになあ」というようなことになってしまう。日本の家電には良くあることなのかもしれないが、全体の操作性がうまく設計されていないのだ。
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