OSMO Mobile(初代)を持っている。中古で4,400円だったものを購入した。効果的に手振れを抑えることができる。どの程度手振れが解消されるかはサンプルムービーを用意した。
古い商品なので限界もある。バッテリーが少なくなると動作が不安定になり使い物にならなくなる。既にメーカーの修理対応期間は終わっているため修理はできないようだ。安い製品なので使えなくなったら交換するくらいの気持ちでいた方がいいのかもしれない。
気軽な投資でスムーズな映像が手に入るスマホジンバル
OSMO Mobileを使うと手持ちのスマホの映像を滑らかにすることができる。スマホを使うと映像の取り込みと後処理が楽になる。ジンバルがあるとないでは映像の滑らかさが全く違ってくる。使ったことがない人はとても驚くのではないかと思う。
なんと言ってもその魅力は「安さ」である。カメラ機能はついていない(スマホを利用する)のでその分価格を安くすることができる。現在売られているのはOSMO Mobile6とOSMO MobileSEだがどちらも20,000円弱で手に入れることができる。
この他、DJIはOSMO Pocketという製品を出している。こちらはカメラ機能が付いていて価格は40,000円弱だ。センサーは1/2.3インチCMOSセンサーでありコンデジと同じだ。OSMO Mobileを操作するためにはまずジンバルの電源を入れそれからスマホのアプリを起動しなければならない。このためすぐに撮影をを始めることができない。OSMO Pocketは一体型になっているのだからこの手間がない。被写体を見つけたらすぐに撮影したいという機動性重視の人はこちらの方がいいのかもしれない。
カメラを知っている人は「なんだ1/2.3インチか」と思うかもしれない。その後はセンサーサイズが徐々に拡大され1/1.7インチになり最終的に1インチセンサーが搭載されるようになっている。最後の1インチセンサーを搭載したのがOSMO Pocket3である。ただしセンサーが大きくなると価格も高くなってゆく。OSMO Pocket3は10bitに対応しており階調が滑らかになっておりクリエータのためのキットも準備されている。
- OSMO Pocket(1/2.3インチセンサー)約30,000円
- OSMO Pocket 2(1/1.7インチセンサー)約40,000円
- OSMO Pocket 3(1インチセンサー)約75,000円
- OSMO Pocket 3クリエータコンボ(1インチセンサー)約95,000円
OSMO Pocket3の価格はSONYやPanasonicのライバル製品と同程度の価格になっている。SONYが発売しているSONY VLOG ZV-1はPocket3と同等の1インチCMOSセンサーだが80,000円程度である。Panasonic G100Vはマイクロフォーサース規格のレンズが使えるが70,000円台になる。また交換式レンズ製品は持ち運びがやや面倒だ。レンズにこだわりたい・画質を大切にしたい・今までのレンズ群を有効活用したいという人はそれでもSONYやPanasonicのVlog用カメラが向いているのかもしれない。
歩き撮影を前提にするときは必ずVLOG用カメラ(か、ジンバル)を買おう
そもそもなぜスマホジンバルを試そうと思ったのか……
もともとこのブログではマイクロ・フォーサーズ規格のカメラを集めていた。古いカメラであってもムービー性能は優れている。だが、オリンパスの古い世代のマイクロ・フォーサーズカメラのボディ内手ぶれ補正はあまり当てにならない上にすぐに壊れてしまう。これをiMovieなどで補正しようとしてもほわほわとした仕上がりになりとても使えそうにない。この「ほわほわ」は実物を見ていただくのが早いだろう。LUMIXの初期型も歩きには対応できなかった。こちらはレンズ内に手振れ補正機能が付いているがやはり持ち歩き用ではなかった。
マイクロ・フォーサーズは一時「オワコン」と言われていた時代がある。この時にPanasonicは手ぶれ補正性能を向上させた。2020年ごろには5軸手ぶれ補正機能を備えたG100が出てきた。SONYもZV-1を出しこの2台が双璧になった。さらにSONYはZV-10Eを出した。APS-Cセンサー・レンズ交換式の製品だった。さらにフルサイズでZV-E1というフルサイズセンサーのカメラも登場している。ただしZV-E1はフルサイズセンサーカメラなので価格も30万円台と高価だ。
- ZV-1(レンズ固定式)
- ZV-10E(APS-C)
- ZV-E1(フルサイズ)
スマホジンバルのメリットとデメリット
あえてスマホジンバルを使うメリットは次のとおりだ。
- 投資が少なく済む(安い)
- スマホの性能に合わせてムービーのクオリティをアップデートできる
- 編集用PC(iPhoneの場合はMac)への取り込みが簡単
スマホジンバルのデメリットは以下の通りだ。
- スマホジンバルは「一脚」なのでどこかに固定して使うことができない。三脚を持ち歩くと結局荷物が増える。OSMO Pocketは軽いので持ち運び式の三脚などが売られている。
- スマホジンバルはバッテリーの重さがあり意外と手が疲れる。軽さを追求するならコチラおOSMO Mobileなどを使った方がいいかもしれない。
- ジンバルを起動してスマホを起動しアプリを立ち上げる必要がある。またBluetoothが接続が切れるとジンバルのボタンを使って録画を開始することができなくなる。意外とすぐに切れる印象がある。この場合も一体型カメラを使った方がいい。つまりOSMO MobileかVLOGカメラの方がいい。
今回の製品は古い製品だったため追加して次のような不具合があった20,000円も出せば新しいものが買えるので古くなったら交換するくらいの気持ちで使った方がいいのかもしれないのだがやはりやや力技でスマホを支えているのも事実なのだ。
- 重いスマホをモーターで支えているために使っているうちにへたってくるようだ。
- そのうちバッテリーが耐えられなくなりバッテリー容量が低くなると不安定になり使い物にならなくなる。
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