iPhone SE(第2世代と第3世代)の急速充電について

Lightningケーブルが怪しくなりかけているので新しい充電手段を検討している。アップルサポートに話を聞いたのだが最近相談員の当たりはずれが激しかった。このため自分で情報を調べることにした。ちなみに相談員は5Wで充電しておけば安心でそれ以外のものを使ったらバッテリーにダメージが有るが全て自己責任だと根拠のない主張をしていた。


特にアダプター+ケーブル選びが意外と面倒だった。面倒なことを悩みたくないという人のためにケーブルとアダプターがセットになった製品のページを準備した。


色々調べたのだが情報が錯綜していてよくわからない。まず充電には有線充電と無線充電がある。急速充電したいならば有線充電の方が良いが、最近では無線でもQi2(チー・ツー)と呼ばれる規格が出ている。PC Watchの記事をもとにまとめた。

  • 有線充電にはApple独自規格と標準規格(USB-PD)がある。
  • USB-PDは段階的に下がってゆく。アダプターに5V x 3A = 15W, 9V x 3A = 18W, 12V x 3A = 36W, 15V x 3A = 45W, 20V x 2.3A = 46Wと書かれていれば機器の上限までの急速充電に対応する。
  • なおUSB-Cのケーブルには3A用(上限20V=60W)と5W用(上限20V=100W)がある。
  • USB PDでなければ5V x 3A=15Wが上限になる。
  • iPhoneが急速充電されているかどうか確認する方法は(チェッカーを買ってくるいがいに)ない。

iPhone SE(第一世代)

急速充電に関する記述がない。付属のアダプターは5W x 1Aのものだった。

iPhone SE(2016), iPhone 8, iPhone 5c, iPhone 6s

iPhone SE(第二世代)

18W以上のアダプターを使うと急速充電ができる。Macを使って充電できると書いている。ちなみにUSB2(5V, 500mA=2.5W)とUSB3(5V, 900mA=4.5W)でワット数が異なる。

また18Wのアダプターは5V X 3A = 15Wか9V X 2A = 18W対応となる。

  • 高速充電に対応:
    • 30分で最大50%充電(別売りの18W以上のアダプタを使用)
    • リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵
    • ワイヤレス充電(Qi充電器に対応11)
    • USB経由でコンピュータまたは電源アダプタを使って充電

気になるのが充電上限である。まず有線だがAppleの公式サイトには18Wに関する記事しか掲載されていない。また無線充電は7.5Wに制限されるそうだ。つまり、高価な15W無線急速充電器を買ってきてもiPhone SE(第2世代と第3世代)では宝の持ち腐れとなる。Ankerのウェブサイトに情報があった。

ちなみに今回買ってきたのはApple純正の12W充電器(5.2V X 2.4A = 12.48Wだそう。

12Wアダプター

AirPods Pro(第一世代)

AirPods ProはQi充電とライトニング充電ができるがワット数の指定がない。Appleのアダプターには5W、12W、18W、20W等がある。Macに接続しても充電できることになっている。ちなみに急速充電という概念はない。

AirPods Pro(第一世代)

ケースがどれくらい充電されているかがわからないことが不満だったのだが(iPhoneに接続すれば調べることはできる)実は確認する手段があるそうだ。

まずステータスランプの意味だが次のようになる。

ケースにイヤフォンが入っているときにはイヤフォンのステータスになるが外すとケースのステータスを示すそうだ。こんなことはマニュアルを読まないとわからない。

AirPods がケースに入っていて蓋が開いているときは、ステータスランプは AirPods の充電状況を示します。AirPodsがケースに入っていない時は、ランプはケースの充電状況を示します。緑色は充電が完了したことを示し、オレンジ色は充電量が1回のフル充電分に満たないことを示します。

AirPodsの充電方法とバッテリーの駆動時間について

ちなみに充電パッドにおいているときにケースをタップするとステータスがわかるそうだ。

AirPods Pro 1、AirPods Pro 2、AirPods 3 または AirPods 4 (ANC) をお使いの場合は、充電マットに置いたケースをタップすると、AirPods が充電中か (オレンジ色で点灯)、またはフル充電済みか (緑色で点灯) がわかります。

AirPodsの充電方法とバッテリーの駆動時間について

急速充電に関する記述はないが長時間高充電の状態が続かないように計算するバッテリープロテクションがかかっているという。これを知らないと「あれ、いつまで経ってもフル充電されない」と不安に感じることになる。

AirPods Pro や AirPods 3 以降の「バッテリー充電の最適化」を使うには、iPhone、iPod touch、または iPad が必要です。デバイスの設定時か、iOS または iPadOS 15 以降にアップデートした後で、この機能はデフォルトでオンになります。この機能を無効にするには、AirPods のケースの蓋を開けて、iPhone、または iPad で「設定」>「Bluetooth」の順に選択します。

AirPodsの充電方法とバッテリーの駆動時間について

充電器とケーブルがAppleに認証されているかどうかを調べる

最初の相談員があやふやだったため問い直したところ「ワット数は問題ではなく制御機構が問題だ」と言われた。巷にはたくさんの非純正製品が出ておりすべてをチェックすることはできないのだという。例えばこの充電器はAir-Jという会社のAWJ-PD1という製品だ。AppleMFi認証が調べられるデータベースにはAir-Jの登録はあるがモデルナンバーで調べても登録がでてこない。メーカーとしては登録があるのだからさすがに全く使えないものは出していないとは思うのだが「これが登録されているか」は別問題である。

ちなみにこのチャージャーは5.0A/1.5A=7.5Wを要求する。Mac(USB3(5V, 900mA=4.5W))に接続して使ったところ充電が遅々として進まなかった。そこでケースを外してACアダプター(5V/1A=5W)に差したところそれなりの速度で充電できるようになった。USBケーブルやケースなど様々な要因があり何がどう影響しているのかよくわからない。これならケーブル直挿しのほうが確実なのかという気がする。

また、Amazonで「Amazonオススメ」という安いLightningケーブルを買った。2本で600」円程度だった。Amazonの説明にはMFi認証品と書かれているがこれも型番で調べる限り登録はなかった。またパッケージにもMFi認証のマークはない。「3A急速充電」という表示があった。ただしメーカー自体は登録されている。データベースの整備が追いついていないのかも知れない。

Air-J AWJ-PD1

AppleWatch(第三世代)

AppleWatch第三世代は急速充電に対応していない。第七世代以降であれば急速充電ができる。ちなみに18W以降だと急速充電ができると書かれている。

高速充電すれば、Apple Watch Series 7、Series 8、Series 9 ならバッテリー残量が 45 分ほどで 0 パーセントから 80 パーセントになります。Apple Watch Series 10 の場合は 30 分ほどで 0 パーセントから 80 パーセントになります。Apple Watch Ultra モデルの場合は 1 時間ほどで 0 パーセントから 80 パーセントになります。

Apple Watch の高速充電について
  • Apple 製の 18W、20W、29W、30W、35W、61W、87W、または 96Wの USB-C 電源アダプタ
  • 5W 以上の USB Power Delivery (USB-PD) に対応する他社製の互換 USB-C 電源アダプタ

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です