【結局どっち?】iPhoneワイヤレス充電と有線充電のメリット・デメリットを徹底比較

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このエントリーではiPhone(特にiPhone SE第2世代と第3世代)を使っているユーザーに向けて有線・無線(ワイヤレス)充電のメリット・デメリットを徹底比較する。iPhone SE第2世代と第3世代をあえて使っているユーザーはコスパユーザーと言えるが、納得がゆくまで情報を調べたうえで「モノ」を大切にするユーザーとも言える。結論だけ書くと有線メインでサブとして無線も使うとよい。

iPhone SE(第2世代)と(第3世代)ユーザーは有線充電がおすすめ

結論を書くとiPhone SE第2世代・第3世代ユーザーは有線充電をメインにしたほうがいい。

  • コスパ優先ユーザーは電池持ちがいい有線充電がオススメ
  • 有線なら高速充電(18w-20w)対応・無線充電は7.5wに制限
  • Magsafe対応ではないのでちょっとずれると発熱が起きる

つまりMagsafe対応iPhone(iPhone 12以降)を持っているなら無線充電は有効な選択肢

iPhone 12以降のMagsafe対応機種はバッテリー保護性能がアップし、無線でも十分な速度が得られるようになった。

無線の固定方式の比較

  • MagSafe対応機 (12以降):磁石でぴたっと固定
  • iPhone SE (第2・3世代):磁石なし(置くだけ)

ワイヤレス速度の比較

  • MagSafe対応機 (12以降):最大15W〜25W
  • iPhone SE (第2・3世代):最大7.5W

有線(急速)速度の比較

  • MagSafe対応機 (12以降):最大20W〜30W以上
  • iPhone SE (第2・3世代):最大18W〜20W

発熱リスクの比較

  • MagSafe対応機 (12以降):制御により比較的低い
  • iPhone SE (第2・3世代):ズレによる異常発熱あり

バッテリー保護の比較

  • MagSafe対応機 (12以降):80%制限など高度な管理
  • iPhone SE (第2・3世代):基本的な管理のみ

ではiPhone SE第2世代と第3世代に無線充電器はいらないのか?

となると「じゃあiPhone SE2、iPhone SE3ユーザーは無線充電器はいらないんだな」ということになりそうなのだが、そうではない。実はLightningケーブルが劣化したり、iPhone側の端子が傷んだりすることがある。コスパを考えると使えるときには物理接触がない無線のほうが良いのだ。

またケーブルが切れると充電ができずに詰んでしまうので無線充電器を1つ持っていると安心。端子のよごれや劣化などで「あれ充電できない?」となるとケーブルを変えたり裏表を変えたり本体を置く角度を変えたりする事があると思うのだが、とりあえず「置けば充電してくれる」無線充電器は非常にありがたい。

iPhone SE第2世代と第3世代で無線充電を使うための工夫と注意

ちなみにiPhone SE第2世代と第3世代は無線急速充電に対応していないので、最新式の無線充電器は買う必要はない。

  • 夏に使っていると充電中止のLEDが点灯することがあった。原因はおそらく発熱だ
  • ケースに付けたままの充電は熱がこもり充電速度が極端に落ちてしまうのでカバーは外したほうがいい
  • この「発熱問題」さえ克服すれば、やはり無線充電は便利
Belkinの充電器各種

実際に試してみた

安心のBelkinかコスパのAnkerか

意外と奥が深い世界である。結論を得るために「実際使ってみないとわからない」と思いBelkinの製品を購入した。

Appleのストアに扱いがあり状況がよくわからない人でも安心だからだ。BelikinはWhy Belkinという記事の中で「iPhoneのために最適化されている」と謳っている。Belkinは昔からAppleと二人三脚で開発している『公認パートナー』だ。 Apple Storeの棚に自分の製品を並べることを許されているBelkinはiPhoneの内部構造を知り尽くした上で、『iPhoneを壊さないための制御』に最もコストをかけている。確かにiPhone SE2, iPhone SE3ユーザーはコスパユーザーだが「ものを大切にする」ユーザーでもあると考えるとBelkinを選ぶ理由は十分にある。

iPhone SEのワイヤレス充電は、どんなに頑張っても最大7.5W。 1万円する高級充電器を買ってもAnker PowerWave 10 Padを買っても充電速度は変わらない。定価は1500円だがタイムセール価格で1200円程度で買えることもある。この価格帯だと「端子寿命を延長するサブ充電器」として手軽に導入できる。

近年ではQi2という規格がありワイヤレスでも急速充電化が進んでいる。ところが数年前の製品のワイヤレス充電はそれほど早くない。このため徒に高速充電のものを買っても宝の持ち腐れになる可能性がある。

iPhone SE(2016), iPhone 8, iPhone 5c, iPhone 6s

なぜBelkinを選んだのか?

まず今回の体験でなぜBelkinを選んだのかを書く。できるだけiPhoneを長く持たせたいという気持ちがあるので「絶対に壊れないもの」が欲しかった。BelkinはAppleと協業しているが他のメーカーのケーブルや充電器については「なんだかよくわからない」状況。さらに一度ダイソーのLightningケーブルでiPod Touchをダメにしたことがある。今は改善されているが昔はMFi認証のないケーブルを売っていたのである。これがトラウマになっている。

Appleサポートも多すぎる充電器の種類に戸惑い気味

もともとiPhoneには5V x 1A(5W)の充電器が付属していたそうだがある時期から付けるのをやめたようだ。そこで「どんな充電器を使っても大丈夫なのか?」が気になりサポートに電話をした。

Appleサポートには「iPhone を高速充電する」という記事があるがすべてを網羅できていない。ワイヤレス充電に関してはさらに情報が曖昧なので実際に使ったユーザーの証言を聞くしかないのが現状だ。

結局、USB充電器については「Apple製品を買う以外は安心ができない」ということになる。

安心したければAppleのデータベースでケーブルや充電器を確認

LightningケーブルにはMFi認証マークと言うものが付いているがAppleは充電器やケーブルについてのデータベースを持っている。ここに掲載があれば問題はないということのようだ。ところがこれが意外と曖昧である。

AmazonオススメというUSB/Lightningケーブルを買ったのだがメーカーとしては登録があるもののケーブルの型式で調べても登録がなかった。さらにAmazoのウェブサイトにはMFi認証と書かれてあり確かに警告も出ないのだがパッケージには認証マークがない。

まずジャンクのair-J無線充電器を手に入れた!

気を取り直し、試しにair-J という会社の充電器をジャンクで買ってきた。価格は330円だった。例のデータベースにはメーカーとしての掲載はあるがモデルナンバーで検索しても出てこない。本来はアダプターと充電器がセットになっているはずだが本体だけジャンクコーナーに落ちていた。メーカーのサイトを見るとiPhone XR/XS時代の製品のようだ。MFi認証マークはパッケージにもなさそう。

air-J AWJ-PD1

70%程度で充電が止まってしまいこれが本来の充電性能なのかがよくわからないが、ここでケースを外すと充電が始まった。5V x 1.5Aのインプットで5V x 1Aの出力ができると必要と書かれているが手持ちのACアダプターは5V x 1Aのものしかない。ちなみにUSB2.0ポートは5V x 0.5A = 2.5Wで、USB3.0ポートは5V x 0.9A = 4.5Wだそうだ。つまりUSB3.0で充電するよりも遅いということになる。

次にBelkinの未開封品を見つけた

ここでそもそもACアダプターと本体がセットになっているものを買うかアダプターを別途買ってくる必要があるという(おそらく当たり前のことを)学んだ。さらにAppleのサポートの人たちののアドバイスに従ってきちんと名の通った会社のもの選ぶのがよさそう。そこでBelkinとAnkeにターゲットを絞ることにした。

ハードオフでBelkinの製品を見つけた。1つは15W x 2ポート充電に対応し、もう一つは7.5W充電である。これもiPhone X時代の製品で今から7年前の製品だそうだ。

Belikinのパッケージ
Belkinの非常にあっさりした(何もわからない)Youtube動画だが

実は無線急速充電に対応していないiPhone SE2とiPhone SE3

ところがここで意外な事実を発見した。実はiPhone SE(第2世代と第3世代)はワイヤレスでは7.5W充電にまでしか対応していないのだそうだ。ソースはAnkerの英語ページだった。Appleは有線でどれくらいまで対応しているかの数字は公表していないようで18Wで急速充電を試しましたという情報がある。

となると15Wを購入しても無駄と言うことになるので7.5Wの製品を購入することにした。価格は1,100円と2,750円だった。ちなみにBelikinの製品はパッケージに型番が書いていないのでスペックなどを箱から推測することができない。

現在は汎用品の小さなUSBアダプターが付いているそうだがこの時代のアダプターはかなり大きめでレビューには「とにかくアダプターがでかい」というものが多かった。机の下に隠れるので気にならないと言えば気にならないがとにかくスタイルにこだわるAppleユーザーは気にするのかもしれない。

アダプターが大きいののが旧型Belkinの最大の難点だ

記事を書き直すに当たって改めて当時のYouTubeを見てみたのだが、発熱問題について理解していないのでケースをつけたまま充電し「充電速度が遅い!」等と言っている。またこれまではMacのUBSポート(5W)でのんびりと充電していたことがわかる。

さらにスリーインワンのBelkinを発見した

さらにこのあとにスリーインワンのBelkinを発見したので買ってきた。Apple WatchとiPad Proが充電できる。「古い製品なので心配」とは思ったのだが3つの製品を同時に置いても特に問題なく充電できるようになった。しかし、冒頭で述べたようにiPhione 2, iPhone 3には「発熱問題」があり万能ではない。

更にスリーワンイン製品を買ってきた

ただいちいち机に様々な充電器を並べないでいいのでスリーワンインはラクである。

とりあえず全部並べてみた

USBアダプターもApple製品にすることにした

当時はMacのUSBポートから充電していた。この際「Macからは卒業しよう」と思いジャンクの青箱からApple社製のUSBのACアダプターを探した。5W 10W, 12Wの製品が見つかる。どれも価格は330円だ。ちなみにElecom製の20Wアダプターがジャンクも見つけた。こちらは880円。

急いで充電するときには12Wを使ったほうが良さそうだ。途中で止まることもなく順調に充電ができる。ちなみにiPhone SE第1世代の充電もこちらでスムーズだった。

Appleの純正アダプターも買ってきた。
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