Mac mini M2を中古で購入してきた。iMovieなどの起動が早いのだが256GBしかSSDの容量がない。「これは外付けハードディスクを買ってこなければ」と考えた。だがよく考えてみればiMac 2015(1000GB)とiMac 2010(500GB)がある。そしてこれらは十分に使えるのでまだ片付けたくない。これを外付けHDDとして使えないだろうか。

結論だけを書くと外付けのハードディスクを買ってきたほうがいい

もしくは有線ホームネットワークを構築する

ChatGPTに聞いたところ、いくつかのやり方がある。

Thunderbolt Bridge

iMac 2015にはThunderbolt 2ポートが付いている。これをThunderboltブリッジで接続するというやり方があるそうである。しかしMac mini M2はThunderbolt 4を使っている。これをつなぐアダプターがほとんど売られていない。Apple純正のアダプターは7,500円程度の価格とのことである。規格値の最大は20Gbpsとなる。2500MB/sということになる。

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Thunderbolt 2同士を接続するケーブルも売っているがこれも7000円程度の価格になる。

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Ethernet

2台のMacを直接Ethernetで接続する

次にEthernet接続というやり方がある。やり方自体は比較的簡単だしEhternetケーブルはそれほど高くない。理論的には1Gbpsが出るはず。理論値は125MB/sになる。

  1. まず両方のネットワークの構成でEthernetを優先する。
  2. 次にどちらかをホストに設定する。192.168.2.1に設定してルーターを192.168.2.1にすればいい。もう一方は192.168.2.2などになる。
  3. 最後にEthernetケーブルを接続する

確かに早くなった。しかしiMac 2015側のインターネットが接続できなくなった。

iMac 2010とも接続してみた。このときは立ち上げの順番を工夫してみた。

  1. Mac mini M2のインターネット共有をオンにする
  2. iMac 2010側のEthernet設定をDNS自動(もしくはIPアドレスだけ固定)にしてMac mini M2にお任せにする。iMac側はEthernetを優先する。
  3. この状態でiMac 2010を再起動する。

いつの話をしているのだといわれそうだがAppleがAppleTalkを廃止してしまったため、現在はすべてTCP/IP接続になっている。このためファイル転送とネット閲覧のルートを分けられない。

これで36GBを転送したところ20分強でファイル転送ができた。理論的には5分で終わることになっている(ChatGTPの計算によるとだが……)がさすがに計算通りにはならない。

ここでiMac 2015側に戻って同じようにやってみたところ6GBファイルを2分で移動させることができた。

Mac to Macの具体的なやり方

なんとなく編み出したやり方はこんな感じになる。

  1. まずどちらをメインにするかを決める。
  2. 次にメインになる側のネットワーク構成の優先順位をWi-Fi→Ehternetにする
  3. EthernetのTCP/IP構成を手動にし192.168.2.1で固定する。
  4. メインの側のインターネット共有を念の為ONにしておく。
  5. サブの側はEthernet→Wi-Fiにする。
  6. DHCPを自動にするか、自動にしたうえでIPアドレスだけは192.168.2.2などで固定する。

ただこのやり方は頻繁にネットワークを切り替えることになる。iMac 2015はそもそもかなり調子を図しておりリスタートを数回やったところで動きが極端に遅くなった。スポットライトのインデックスが破壊されてしまったようで回復に1日かかった。

Airmac Extremeを仲介に

次にAirmac Extremeを仲介させるというやり方を思いついた。カテゴリー5eかカテゴリー6のケーブルを使うとギガビットイーサに対応している。ぜひAmazonでと言いたいところだがダイソーで6Aケーブルが300円で売られていた。

Airmac Extremeのイーサネットはギガビットイーサネットに対応している。しかしUSBが2.0なので450Mbpsとなる。56MB/sを転送できる。実際にやってみたところ36GBが30分で転送できた。

AirMac Extreme

ここで2台のMac(ギガネットイーサネットに対応しているもの)間のデータ転送をすると2GBが1分で転送できた。Airmac Extremeはネットワーク拡張(ルーター機能OFF)になっているが有線LANポートどうしでスイッチングしてくれるらしい。

だが罠があった。

ケーブルの抜き差しを繰り返しているとAirmac Extremeの設定が飛んだ

Appleのネットワーク製品は意外と性能が良くない。おそらく彼らが撤退してしまったのはそのためだと思う。結局Ethernetに直接接続して設定をやり直すことになった。たまにしかやらないのでどうやっていいか焦ってしまう。

Airmac Extremeを使うなら常時ネットワークにしよう

もし、宅内ネットワークを使うならばできるだけ線の抜き差しをしないほうがいい。今回の事例であれば3台まで有線接続できるので、サーバー1(iMac 2015)とサーバー2(iMac 2010)とファイルをやり取りする第三のPCのような使い方ができる。

Timemachineサーバーも構築できる

多分この構成であればTimemachine化もできるはずだ。High SierraまではSMB以外のプロトコルを使うことがあった場合明示的に指定してやらないといけなかった。AFP(Apple Filing Protocol)はTimemachineサーバーが作れなかったのだ。

このため新旧OSが混在する環境やWindowsが混じる環境だとMac同士でファイルをやり取りするよりもサーバーを噛ませたほうが楽だったりする。

Wi-Fi接続

MacMini M2で300Mbps、iMac 2015で450Mbps、iMac 2010で300Mbpsの速度が出ている。

同じ36GBのファイルをiMac 2010からMac mini M2に転送してみたのだが結局は1時間たっても27GBしか転送されなかった。

もし常に転送が発生するならばおそらくAirmac Extremeやそれ以外のスィッチング機能を持ったネットワーク機器をイーサネットケーブルで接続して設定をあまりいじらないのがいいのかもしれない。高速のファイル転送が必要になった時にはWi-Fiを切断すると高速でファイルがやりとりできる。

ただ常時大きなファイルをやりとりするのでもなければ、素直に外付けのHDDを購入して使うのが最も確実。ChatGPTの主張する欠点は「HHDやSSD代金」だそうだ。

iMac 2015はThunderbolt2を使うと規格値で最大20Gbpsが出ることになっている。ただThunderbolt接続の機器はかなり高価なのでUSB3.0/3.1の外付けディスクで十分なのかもしれない。規格値は最大で5Gbpsだそうだ。625MB/sが理論最大値だ。


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