当ブログではAmazonのアフィリエイトをやっている。そこでどのページからどれくらいのクリックが発生しているのかを知りたくなった。ネックはヘルプページの不備だ。Google Analyticsの使い方がよくわからないため把握に苦労していた。そこでGoogle Geminiを使ってチュートリアルを作ってみた。Geminiはチュートリアルを作れるわけではないので、Geminiに聞きながら実際にレポートを作ってみる必要があった。
レポート設定のチュートリアル
手順をチュートリアル風に表現するとこうなる。
- まずTag Managerを開き「⋮」から新しいコンテナを作成する
- 次に左メニューから「タグ」を選び「新規」を押下する。これでコンテナの下にタグの原型が作られる。タグの種類としては「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択
- Google Analyticsに戻り左下の「管理(歯車)」から「データストリーム」を選ぶ
- 「データストリーム」の右矢印(>)を選び右端にある「測定ID」の値をコピーする。
- Tag Managerに戻って測定IDの値を埋め込む
- 測定IDを間違えると別のところでページビューなどがカウントされてしまうので注意しよう。たとえば植物とガジェットのドメインを分けていて別々にページビューをカウントできていたのにタグマネージャーの設定を間違えるとガジェットのページに植物のページがカウントされてしまうことになる。
- イベント名を適当につける。スペースは避けて「_」を使った方が良い。例えばAmazonのクリック数を数えたいならばamazon_clickのようになる。レポートに表示されることになるため後でわかる名前をつけたほうがいい。
- 次にイベントパラメータとして渡したい値を選びClick_Textのようにアンダースコアをつけたイベントパラメータとして保存。
- Google Analyticsに戻り管理(歯車)から「データの表示」にあるカスタム定義を選択。
- カスタムディメンションを選択しTag Managerのイベントパラメータ名を入力
- このときにスペースを使おうとすると怒られるのだがそんなことはどこにも書いていない。たとえばClickするテキストを扱う場合にはClick_Textなどとなる。
- このイベントパラメータはレポートを作るときにディメンションとして利用できるようになる。
- 次にTag Managerでトリガーを作る。「新規」を選択する。PageURLがhttps://xxx.comを含みクリックされるURLがhttps://amzn.toだった場合に発火するように設定できる
- ここで条件を2ついれるとANDになりOR条件が使えない。このためAmazonというラベルがついたリンクをクリックした場合にも発火させたいときには」別のトリガーを作る必要がある
- クリックするURL条件が2つある場合、厳密には正規表現を使って一気に書くことはできる。
- ここでプレビューを行い想定通りにできているかを確認する
- 想定通りにできていれば「公開」する。
- 次にGoogle Analyticsの「探索」に戻り「自由形式」または「空白」で新規レポートを作る。
- セグメントの比較で「Webのトラフィック」を選ぶ
- 行で「ページタイトルとスクリーン名」と「イベント名」を選ぶ
- 列でタグマネージャーで設定し、カスタムディメンジョンで受け取ったパラメータ(例:Click_Text)を選ぶ。
問題点
問題点その1:そもそもどこで何を設定すればいいかが書いていない
最初の問題点はGoogle AnalyticsのことはGoogle Analyticsにしか書かれておらず、Tag ManagerのことはTag Managerにしか書かれていないということだ。つまり「Amazonのクリック数を数えたい」というシンプルな目標を達成するための情報がどこにもない。
問題点2:AIは聞けば教えてくれるが聞かないと教えてくれない
確かにAIは便利になったのだが「Amazonのクリック数を数えたいのでGoogle AnalyticsとTag Managerの操作方法をチュートリアル風にやり方を教えてくれ」というと一応やり方は教えてくれる。しかし「どのボタンやリンクを押せばいいか」まで先回りして教えてくれることはない。さらに仕様が頻繁に変わるため古い情報に基づいている場合がある。このときも「見当たらないのですが」などと聞かないと修正してくれない。
問題点3:設定や画面を直接参照することができない
例えば設定を読み込ませて「これでAmazonからのリンクを数えられますか?」と聞きたいのだが、Geminiは直接参照を禁じられているようだ。そこでJSONで設定をエクスポートしてテキストとして開いてからコマンドとして読み込ませることになる。また画面をスクリーンショットして「これのどこに設定があるのか」と聞くことはできる。
具体例
例えばGEMINIは「イベントからAmazon-Clickだけを選ぶ」ためにフィルターをかけたいというと
- 項目にカーソルを合わせると「…」が出てくる
と主張するのだが実際には出てこない。そこでスクリーンショットを出すと
- 下の方にフィルタというセクションがある
と言ってくる。先回りして教えてくれることはないのだ。

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