このエントリーは中華製モバイルモニター使い物になるのかを検証する。結論から言えば十分に使える。中華製プロジェクターでかなり強烈に後悔していたので「かなり意外」に感じた。厳密に言えば色を使う仕事の人は買わない方がいい程度の問題はあるが、色を使うプロがこの手のモバイルモニターを考慮することはないだろう。
今回見つけたのはKogodaというメーカーのモバイルモニターだ。ポイントだけ書いておく。
とりあえず価格にこだわりたい人にはオススメ。必要最低限の画質はクリアしている。またType Cケーブル一本で接続できるのも便利。
細かい色味やメニューの操作性などにこだわり出すとイライラするかもしれない。
Mac mini M2を購入した。しかしメインマシーンはiMac 2015のままでデュアルディスプレイモードで使っておりMac mini M2を使う時にはモニターを切り替えて使っている。せっかくM2を購入したのに「サブマシーンとして使うのはもったいないなあ」と思うのだがiMac 2015は外部SSD起動に変えたこともありまだまだ十分に使える。そうなると机には余分なスペースがない。
ある日何気なくハードオフのジャンクコーナーを漁るとKogodaという聞き慣れないモニターが置いてあった。価格は2500円(税込で2750円)だ。映像出力「出ました」とだけ書いてある。
本来はスタンドがついているようだがスタンドは付属しておらずダイソーのブックスタンドに立てかけてみた。これくらいの大きさなら邪魔にならない。

接続はUSB TypeCケーブルかmini HDMIケーブルなのだがよく考えてみるとType C-Type Cのケーブルはただの一本も持っていなかった。電源をType-Cから取りHDMI(ミニケーブル対応になっている)に差したところあっさりと映像を出力することができた。
のちにBENFEIという会社のType-Cケーブルを買ったがこれも問題なく接続できた。なお最初は格安のType Cケーブルをカートに入れて買いかけたのだが映像出力非対応だった。格安のものはUSB2.0相当で映像出力には使えないそうだ。
ドット抜けもなければ線が入るということもなく(ジャンクなのに)特にケチのつけようもない。
最初のイライラポイント 設定がよくわからない
ただ色の出方に特徴があり赤の鮮やかさがかなり弱い。途中まで画像調整メニューはないものと思っていたが+/−スイッチを強く押し込むと出てくることに気がついた。ただ色を調整しても全体のバランスがおかしくなるだけである。これでHDRモードをオートにしてMac mini側をHDR設定にすると少しマシな色味になった。色を使う仕事の人はちょっとこういうのは嫌だろうなあとは思ったのだが、そもそもプロは買わないのではないか。

改めてAmazonで価格を見てみた。このKogodaのモニターは1980×1080サイズで15.6インチサイズである。

机の上に置いても邪魔にならないサイズ感だ。パネルはIPAを使っている。つまり上下左右から見ても画面がはっきりと見られる。相場はだいたい15,000円以下ということで随分安くなったなあという印象がある。この記事を書いている現在はスマイルセールをやっていて10,000円以下の製品がゴロゴロある。価格競争の激しい世界なんだなあと感じる。この製品も値引きされていて9000円程度で売られていた。
モニターとしては何も問題はないし接続も簡単。スピーカーも特に問題はないが(薄型なのにこのくらいのクオリティは出せるんだなと逆にびっくりした)さすがに音楽を聞くのはどうか?といった程度。ちなみに型番表記という概念もなさそうで製品の裏面に記載がない。Mac mini M2にはK3と表示されているが、同じ価格でZ1-9Bという型番のものもある。性能の違いがあるのかないのかはよくわからないうえにレビューも共通しているようだ。
製品にリフレッシュレートなども書かれていないためにAmazonなどで不安に感じる人もいるかもしれない。Macから選べるリフレッシュレートは60ヘルツと50ヘルツだけなので高リフレッシュレートではない。
一応スペック的にはコントラスト比が1000:1、300cd/平方メートル、100% sRGBということになっている。映り込みのないノングレアモニター。
現在メインでOnkyoのKA21TWというモニターを使っている。このモニターは1000:1で拡張20000:1ということになっている。つまりくっきり見せたい画像に関してはモニターがコントラストを調整している。1000:1だと基本的には問題がないが映像をより綺麗に見せたい場合はどうなんだろうかと感じた。
おすすめの設定
冒頭に書いたようにモニターのデフォルト(HDRがオフになっている)でMacのHDRをオンにすると全体的に白がグレーがかって表示されてしまい平べったい印象になる。モニターの設定でHDRをONにしてMac側もONにするのがオススメ。
Appleの公式ページによればMac mini 2018/Catalina以降がHDR画像に対応しているとのこと。YouTubeでHRD画像を探し最新バージョンのChromeで再生すると矢印のところにHDRマークが出てくるので確認ができる。表現できる階調が多いため暗部から明部までがくっきりと映る仕組みだ。
「モバイルディスプレイー&仕事と生活はもっと楽になるのベストセラー」という怪しげな日本語なので実物をみないと「なんだこりゃ」と思ってしまいそうだが、意外と製品自体はちゃんとしている。なかでも最も驚きなのがノートパソコンの両脇にモニターを並べるというトリプルモニターだ。14インチのスマイルセール価格は29999円とのこと。実用的に使い勝手がいいのかはわからないのだが「職場やカフェでドヤ顔」はできそう。

そのほかにラズパイ用のモニターを作っていた。


スタンドがないものを買ってきてしまったので「スタンドとか持ち運び用のケースなどを売っていないかなあ」と思ったのだがそういう親切心はなさそうだ。Amazonのレビューにも書かれているが持ち運びをするとパネルが容易に割れてしまいそうなのでソフトケースみたいなものは必要な気がする。
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