かつていじりがいがあるMacBookといえばA1181だった。しかしこれを書いている2025年現在ではヤフオクなどで入手するのが難しくなっており主役はA1278に移りつつある。
A1181はポリカーボネートモデルと言われた。プラスティックの筐体を持ちキーボードを開いて内部にアクセスする仕組みだった。Appleはこの仕組みを改めてボトムの筐体とキーボードを一体化した。このためこの世代のモデルをユニボディと呼ぶ。
当初、ユニボディモデルにはProの名称はついていなかったが、差別化のためにのちにMacBook Proという名称が付けられた。なおヤフオクでは単にA1278として売られていることが多い。つまりCPUの種類などが書かれていないことがある。選んで買えるなら(おそらくどうせ値段はそれほど変わりないので)Core i5/i7を選びたいところだがなかなかうまくゆかないのだ。
修理構造は3つの種類がある
修理の上では3つに分類できるようだ。
光学ドライブケーブルは2008年モデルとそれ以外で違う。またこのモデルだけ裏蓋がラッチ式になっておりバッテリーの形状が異なる。冷却ファンとDC-inボードはA1278は全て共通のようだ。
第1世代
- MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008):El Capitanまで対応・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能

第2世代
続くモデルはAirmacとBluetoothユニットが液晶画面側についている点は2008年モデルと同じだが光学モデルケーブルの形状が違っている。冷却ファンとDC-inボードはA1278は全て共通のようだ。
- MacBook Pro (13-inch, Mid 2009):El Capitanまで対応・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能
- MacBook Pro (13-inch, Mid 2010):High Sierraまで対応可能・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能、Mini Display ポートがThunderboltポートに変更された。
第3世代

改良されたモデルはAirmacとBluetoothユニットがスピーカーと一体型になっている。また光学ケーブルドライブの形状が変わっている。このため同じA1278であっても部品が共通していない。さらにディスプレイポートはThunderboltになっている。またCPUもCore i5/Core i7が使われている。冷却ファンとDC-inボードはA1278は全て共通のようだ。
- MacBook Pro (13-inch, Early 2011):High Sierraまで対応可能・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能、CPUはCore i5とCore i7なのでOCLPを使ってもそれなりのパフォーマンスが出せるのではないかと思う。
- MacBook Pro (13-inch, Late 2011):High Sierraまで対応可能・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能、CPUはCore i5とCore i7なのでOCLPを使ってもそれなりのパフォーマンスが出せるのではないかと思う。
- MacBook Pro (13-inch, Mid 2012):Catalinaまで対応可能・OpenCore Legacy PatcherでSequoiaに対応可能、CPUはCore i5とCore i7なのでOCLPを使ってもそれなりのパフォーマンスが出せるのではないかと思う。
MacBook Late 2008はラッチを使ってHDDとバッテリーを入れ替えることができるようになっている。起動はやもっさり目だが一応Sonomaでの起動を確認した。頑張れば現役機として使えないこともないという程度の性能はえらえる。ビデオ編集や作曲などは考えない方がいい。NumbersやPagesで簡単な作業をしたり、ブラウザーでYouTubeを見るくらいのことは問題がない。
2012年にはRetinaディスプレイモデルが導入され、その後はA1278のモデルは発売されなくなった。
最初に手に入れたA1278はAluminumモデルだった。底蓋のない状態で売りに出されておりキーボードが汚れていた。ヤフオクあるあるだが買うつもりもないのの1円入札して手に入れたという一品。

また画面に剥ぎ取られた跡がありBluetoothのモジュール(画面上方にある)も抜き取られている。スピーカーの音が割れているのだがBluetoothがないので有線接続が必要。カメラも抜き取られている。トラックパッドの性能はそれほど悪くない。

これを清掃し底蓋を800円で手に入れて使えるようにした記憶がある。1円で入手したにもかかわらず6GB(公称は4GBとされている)のDDR3-10600=DDR3-1333メモリ(公称はDDR3-8500=DDR3-1066)で起動している。
一応Amazonのアフィリエイトを貼っておくがハードオフの青箱を漁った方が安く手に入れられるかもしれない。
VenturaやSonomaを入れることができるが、しばらく慣らし運転しないとCPUが100%に張り付いたりする。

MacBook Pro Mid 2009はハードオフで「通電しない」という触れ込みで売られていた。ハードオフジャンクあるあるだが実際にはメモリが入っていないだけであった。ACアダプターを持参すると通電しビープ音がするので確認ができる。メモリの入れ替えはプラスドライバーで裏蓋を開ける構成。この頃のMacBookはメモリとハードディスクの入れ替えはユーザーにアクセスさせる設計になっていたのである。
MacBook Pro Mid 2009は
ということになっている。つまりDDR3-8500=DDR3-1066までしか入らないはずである。ただし上限は8GBまで拡張されている。中華製の安いメモリが1400円程度だが(実際に購入したことがあるが十分に使える)OS10.5.8で使う分にはそこまでいらないという気がする。現在4GBで運用しているがグラフィック処理機として問題を感じたことはない。
トラックパッドにやや難がある。Bluetoothは使えるのだがBluetoothは2.1である。手持ちのLogicool MX MasterのBluetoothは4.0を必要とするのでUnifyingレシーバーを別途買う必要があった。
ハードディスクが入れ替えやすい構造なのでさまざまなOSを入れ替えてジャンク遊びができる。
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