このエントリーではPanasonicとOM Systems(旧Olympus)のどっちのマイクロフォーサーズを選ぶべきかを考える。また初心者として後悔したポイントも合わせて書いてゆく。
目次
YouTubeカメラとしてシステム化が進むLumix GH-7
初心者の失敗 – 最初からメーカーを決めてシステム的に選べばよかった
カメラを購入する場合はまず目的を明確化する必要がある。YouTubeでフルHDの動画を撮影するためのカメラを中古で探していた。もともとCANONのカメラから入ったため(最初に買ったのはEOS Kiss Digitalだった)CANON X4を購入したのだがライブファインダーには対応しておらず動画のオートフォーカスにも問題がある。追尾してくれないのである。
そこでPanasonic LUMIX GF-2を見つけた。自動追尾性能の良さとライブビューファインダーの性能に驚いた。しかし、レンズは安く出ている14-42mm 1:3.5-5.6レンズ(Φ37)を購入した。フレキケーブルに問題があるものが多く14mm近辺でしか使えないレンズが出回っているからだ。特に3つのレンズに問題があるとされている。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
- M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II
- M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R
その後、OlympusのPL-1sを買った。最初は写真が撮影できればいいやと思いピンホールレンズを使っていた。マイクロフォーサーズが低迷している時代にオリンパスが苦肉の策として発売したレンズだ。このカメラはフルHD動画に対応していないためPL-1sには少し物足りなさを感じる。ただしお散歩カメラとしては優秀。


ところが、やはりきちんとズームができるレンズとフルHD動画が撮影できるカメラがもう一台欲しくなりE-PL3を購入。さらにまともな望遠レンズが欲しくなりG.VARIO 1:3.5-5.6/14-42 ASPH(Φ52)と呼ばれる標準レンズを手に入れた。さらにM.ZUIKO DIGITAL 40-150mm 1:4-5.6(Φ58)も手に入れた。
さらに動画を撮影していて気がついたのだがOlympusのカメラでPanasonicのレンズを使うとモーターの動作音が入る。
最初の反省は
最初にメーカーを選んで揃えれば散財は少なかった
ということだ。
ではどっちのメーカーを選べばいいのか?
おしゃれ路線に特化したOMのPenシリーズ
カメラを趣味にしているおじさんをたまに見かける。ゴツい望遠レンズを持ち歩いているのだが、スマホ時代には少しミスマッチな感じがする。
ところがOMシリーズのPenシリーズにはこうした「なんかいかにもスゴイカメラを持ち歩いています」感がない。かつてのPEN PL-3などはもう少しスマートだったが、現在のPEN EP-7はどこか昭和のフィルムカメラのような風情だ。とはいえ基本的な動画性能などはきちんと抑えてあるためお散歩カメラとしては過不足なく大活躍してくれるだろう。

Pen Lite PL-3の手ぶれ補正はかなり不満が残る内容だったがPEN E-P7は手ぶれ補正が大幅に強化されたボディ内5軸手ブレ補正を備えているそうだ。
ダブルキットレンズは欲しいところだが(外出が多い人はおそらく絶対に望遠レンズが欲しくなるものなのだ)価格は11万円程度。決して安いとは言わないが写真を趣味にしていますと言う人は出せない価格ではないだろう。
なお、Olympusのカメラはボディ内手ぶれ補正エラーで有名だった。PEN Lite E-PL5では手ぶれ補正エラーの報告が多く寄せられているそうだが、PEN EP-7では余り報告されていないようだ。このあたりはレビューなどを見て研究するのがいいかもしれない。
YouTubeカメラに特化したLUMIX DC-GH7
最初、LUMIX GF-2で「マイクロフォーサーズって動画性能がすごいな」と思ったのだが、現在では更に進化が進んでいる。

様々なYouTubeを見るとGH-5の時代にYouTuber御用達となり現在ではさらにシステム化とワークフローの整理が進んでいる。こちらは趣味のカメラではなく「個人経営企業の業務用カメラ」と言った様相。
Panasonic Lumix DC-GH7をAmazonで
動画カメラとしての評価はすでにGH-5時代に定着しているが、GH-7になってクラウド上で編集用の「軽いファイル」を編集し、最終的に高画質のファイルを書き出すことができるような機能などが準備されている。詳細は「プロフェッショナルの現場に応える信頼性/拡張性」にまとまっているが、ソフトウェアの充実ぶりはさすがPanasonicといった所。
まとめ
マイクロフォーサーズカメラはそのうち無くなるのではないかと言われていた時代があった。スマホカメラが成熟し「基本的なことはスマホで全部できる」という時代が長かったからだ。
このためレンズ価格を最低限に抑えようとボディキャップレンズも発売された。
ところがパナソニックもオリンパス(その後OM)もこの時代を乗り越えた。パナソニックは高機能化を進めYouTuberなどの動画撮影に特化。またOMは「昭和レトロっぽい」お散歩カメラとして進化している。
カメラを選ぶポイントは趣味としてのカメラなのか、フリーランスを見据えた投資としての動画カメラなのかということになりつつある。もちろん中古でもそこそこ使えるカメラが安く売られている。趣味のお散歩カメラを充実させたいのか、将来的にフリーランスとして動画クリエイターになりたいのかなどを評価軸にまずは中古から始めるのも手なのかもしれない。
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