このエントリーではLogicoolのキーボードのメリットとデメリットを実体験も元に解説する。
目次
Logicool製品全体のメリット
マクロ機能が使いやすい
AppleにもAppleScriptと呼ばれるマクロ機能(自動化機能)がついている。しかしプログラミングが独特でキー入力などのプログラミングがしにくい。LogicoolはOption+対応のキーボードであればLogicool Smart Actionと呼ばれるプログラムを組み特定のキーに割り当てることができる。感の鋭い方ならAppleSrciptでアプリを組んでそれをLogicoolに割り当てればいいのではないかと思うのではないか。実際にそれも可能。同じIDでLogicool Option+にサインインしていれば複数デバイスでマクロが同期されるがうまくゆかないこともあった。
Logicool Flow
最新OSではユニバーサル・コントロールと呼ばれる機能が使える。Mac1台とiOSデバイスをコントロールできる。一方でLogicool製品はMacを3台まで(Windowsを混在させることもできる)1セットのマウスとキーボードでコントロールできるFlowという機能が使える。
複数Macを利用しているがデスク周りを整理したい人には便利。なおLogicool Flowを利用するためには対応するマウスが必要。MX Master第1世代は対応しておらず第2世代は対応しているなどわかりにくさもある。

Windows用キーボードをMacで使うメリット
価格が安く選択肢が豊富
Windows用のキーボードは選択肢が豊富で価格が安い。例えばK295は静音キーボードながら低価格で評判が高い。また深い打刻感を得体人には評判がいい。MacはWindowsキーボードを流用して使う設定がある。具体的には⌘/ctrlとOption/Altの配置が逆になっているのでこれを入れ替える事ができるようになっている。システムで設定できる。K270はもっと安いができれば静音キーボードのほうがいいように思える。
かなりこなれた製品なので接続性には問題がない。ちなみにBluetoothは非対応でUnifyingレシーバーを利用する。Logicool Options+には対応していないのでSmart Actionなどは利用できない。

キーボード打刻が表示通り
Logicoolの兼用キーボードでMac用のキーは丸で囲んである。このため表示を見てキーを打刻すると予期せぬキーを叩いてしまうことがある。この写真のエリアでは「け」のキーを押すと「’」が入力される。Shift+’けでは「”」が入力される。では「”」キーを押すとどうなるのか。実は@が入力されてしまうのだ。
このキーのアサイン変更は実は日本語キーボードならではのもの。

Windows用キーボードをMacで使うデメリット
言語切替がやや面倒
Windows用キーボードのかなキーは使えない。代わりにctrl+space(旧式のMacを使っていた人は⌘+spaceを使うことがある)で切り替える。通常はこれで便利に使えるのだがエンターキーを余計に叩いてしまうことがありChatGTPなどのプロンプトが予期せず送られてしまうことがあった。
Mac/WindowsキーボードをMacで使うメリット
言語切替が簡単
英数|無変換キーとかな|変換キーが付いていてこれが英語と日本語の切り替えスイッチになっている。

K380も小さいながら切り替えのためのキーが確保されている。

Windowと兼用で使える
兼用モデルだから当たり前だろうと思うかもしれない。何が言いたいかというとMac専用・複数デバイス対応モデルはWindow/Mac混在環境ではデメリットになり得るということ。
余談だがこの2つのキーボードはどちらも3つのデバイスをアサインできる。Craftのほうが高級路線。切り替えボタンを押すとスムーズに接続を切り替えることができる。K380はやや切り替えがもたつく傾向があると感じる。またCraftは金属製のキーを使っていて打鍵感は申し分ない。キーにはやや丸みがついているため指の収まりが良い。K380は丸いキーボードで慣れないとやや違和感を感じるかもしれない。
iOS対応製品も
K780
なおマルチデバイス対応のキーボードの中にはiOS対応のものとMac対応のものがある。iOS対応版はホーム表示ボタンと言語切り替えボタンがある。言語切り替えボタンは意外と多用するのでiPadを入力用にキーボードが欲しい人はiOS対応版をもっていると良いかもしれない。現在はK780が売られている。

Keys-to-Go Portable for Apple Devices
持ち運びとiOSデバイス対応に特化した製品でiPhoneやiPadなどの文字入力をスムーズにしたい人向け。このためfor Macではなくfor Apple Devicesになっている。ちなみに第1世代と第2世代があり第2世代だけがEasy Swtch対応。第1世代は輸入品だが、第2世代はJISキーボードのようだ。ただしレビューにBuletooth接続が不安定などの記述があるためよく読んだほうが良さそう。
Mac/WindowsキーボードをMacで使うデメリット
印字がわかりにくい
日本語キーボードではWindowのキー表示が優先されるのでMacのキーの表示がややわかりにくい。兼用キーボードでも英字キーボードではこれはデメリットにならない。
価格がやや高価
LogicoolのキーボードはMac用のほうが高価な価格設定になっている。
Wave Keys
エルゴノミクスデザインを施したもの。人間の手は実際には直列のキーには対応しておらずやや開いていたほうが使いやすい。このためキーに段差をつけてパームレストまでつけて究極の疲れにくさを達成している。Window・Mac兼用だが英文キーボードのためキーアサインのわかりにくさはない。
Mac専用キーボードのメリット
当然Mac専用キーボードは表示通りに打てばそのまま文字が入力できる。
MX Keys S for Mac
フルサイズのMac専用キーボードで3つのデバイスにアサインできる。MXはLogicoolのフラッグシップモデルなので打鍵感も満足できるものだろう。キーにやや丸いくぼみがついている。ただフラッグシップモデルだけあってかなり高価だ。Easy Switch対応なので3つのデバイスに接続できる。
MX Keys Mini for Mac
Miniは10キーが付いていないという意味なのだが、Windows/Mac兼用モデルとMac専用モデルが検索できる。Mac専用モデルにはJISモデルがないため言語切替はUSキーボードと同じになり「言語切替が容易」というメリットは得られない。またMac専用モデルとWindows兼用モデルの価格にあまり違いはない。Easy Switch対応なので3つのデバイスに接続できる。
MX Mechanical Mini for Mac
今回調べていてこんなキーボードがあるんだと感心した。USキーボードで余計な印字が一切ない。メカニカルキーボードなど何がいいんだと思うかもしれないが昔ながらの打鍵感にこだわる人は大勢いる。ミニマリスト向きにわざわざ輸入してまで手に入れたいという人が一定数いるようだ。Easy Switch対応なので3つのデバイスに接続できる。
Mac専用キーボードのデメリット
価格がかなり高価なこと(LogicoolはフラッグシップモデルしかMac専用モデルがない)とWindows混在環境で使いにくいことである。これはWindows専用モデル・兼用モデルのメリットの裏返しである。
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