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【AI活用シリーズ】ライターとブロガーのためのAI活用入門

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生成AIにより生産性をあげるべきと言われるようになった。しかし、実際にどうやって使っていいのかわからないという人も多いだろう。そこで、アイディア出し、ライティング、校正などにどうやってAIツールを使う事ができるのかを調べてみたい。

OSに生成AIが組み込まれていないため、ワークフローが複雑になる。そのため、最初にテキストファイルで文書を作成し、生成AIにフィードするワークフローを組むのが良い。このワークフローでは、WordPressの見出しやリンクの設定は最後に行う必要がある。

アイディア出し

生成AIを使用してアイデアを出すことができる。具体例として、2024年と2025年のサウンドバー市場を比較し、「サウンドバーを新しくする理由としない理由」という記事を作成してもらった。全体的なトレンドを考慮し、具体的な製品名についても調査している。

これをそのまま使用することもできるが、2つのデメリットがあった。検索エンジンが「品質の悪い記事」と判断する可能性があるだろう。また、生成AIが時々嘘をつくハルシネーションを排除できない。そのため、生成AIが書いた記事はリサーチ資料として使用するのが良さそうだ。

文章の整理


MacOSの書き直し機能は意外と便利。AppleシリコンMacとSequoiaを使用すると校正と書き直しができる。とりあえずざっくりと文章を書いてから書き直しをかけると文章が整理される仕組み。ただし、日本語では句点が増える傾向があり多用すると文章の味が失われる。マニュアルのような無駄のない記事を書く際には、校正機能が使いやすいかもしれない。

校正

次に校正に使える。Macの場合はAppleシリコンMac+Sequoiaで校正が使える。しかしこの校正には難点がある。この文章は「だ」体で書いているが、Macの校正ツールは「ですます体」に修正してしまう場合がある。また、単純な漢字の間違いが修正されないことも多い。結局人間がダブルチェックをしなければならない。

このようにMacOSの校正と書き直し機能はカスタマイズが難しい。それではカスタマイズしたい場合にはどのような選択肢があるだろうか。

具体例

具体例1:ChatGPTではAPI(有料)が使える

このセクションはまず自分で書いたあとChatGPTが修正を申し出てきたのでお願いすることにした。このため結果的にChatGPTが書いた文章に置き換わっている。なおChatGPTは具体的に「ですます」体を「だ」体に修正する方法と理解したようだ。なおこのセクションだけ文体が「ですます」体になっている。Claudeに比べると文体に対するセンシティビティが高くないようだ。

1. OpenAI APIの準備

  1. OpenAI公式サイト でアカウントを作成します。
  2. 支払い用のクレジットカードを登録します(利用は従量課金制で、1回数円〜十数円程度)。
  3. API Keys ページ から「新しいシークレットキー」を発行し、コピーしておきます。

料金は「入力トークン」と「出力トークン」の合計で計算されます。日本語は1文字あたり3〜4トークン程度なので、2000文字程度の文章を変換しても数円程度で済みます。安心して試せます。


2. Automator でクイックアクションを作る

macOS の Automator を使えば、右クリックから直接「だ体変換」を呼び出せます。

  1. Automator を開き、「新規書類 → クイックアクション」を作成します。
  2. 「受け取る項目」を テキスト に設定します。
  3. 「ユーティリティ → シェルスクリプトを実行」を追加し、次のコードを貼り付けます。
#!/bin/bash
TEXT=$(cat)

RESPONSE=$(curl -s https://api.openai.com/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY" \
  -d "{
    \"model\": \"gpt-4o-mini\",
    \"messages\": [
      {\"role\": \"system\", \"content\": \"次の文章をすべて『だ体』に変換してください。文意は変えず、文末表現だけを調整してください。\"},
      {\"role\": \"user\", \"content\": \"$TEXT\"}
    ],
    \"temperature\": 0
  }" | jq -r '.choices[0].message.content')

echo "$RESPONSE"

注意

  • YOUR_API_KEY を自分のAPIキーに置き換えます。
  • jq が必要なので、Homebrew がある場合は brew install jq でインストールしてください。
  1. クイックアクションを保存(例:「ですます体→だ体」)すれば準備完了です。

3. 使い方

  1. Pages、メモ、Safariなど任意のアプリで文章を選択します。
  2. 右クリック → 「クイックアクション」 → 「ですます体→だ体」を選びます。
  3. 変換後の文章が表示されます(クリップボードに直接コピーするよう変更することも可能です)。

4. 文体を自分に寄せる工夫

  • プロンプトを工夫する
    例:「以下の例文と同じ文体で ‘だ体’ に変換してください。例文:『○○…』」
  • temperature を下げる(0〜0.2) と安定した出力になりやすいです。
  • 注意点:文意や語彙が微妙に変わることがあるので、最終チェックは人の目で行う必要があります。

5. 利用の安心ポイント

  • APIの利用状況や料金は Usageページ で確認できます。
  • 「Billing → Usage limits」で月額上限を設定できるので、使いすぎの心配もありません。

これで「だ体変換」がワンクリックでできる環境が整います。ライターやブロガーが「ラフに書いたですます体」を一括で常体に直すのにとても便利です。


ChatGPTによると

モデルや料金は将来的に変わる可能性があるため、OpenAI公式のダッシュボードで最新情報を確認してください

だそうだ。

今のところChatGPTは文体を指定できない。どうしても自分の文体を守りたい場合には簡単な文書を書いて毎回サンプルとして送り「この文書を模倣するように」指定する必要があるそうだ。逆に言えばサンプルになる文章さえ用意すれば有名ライターのスタイルを盗むことも可能になるということになる。英語では具体的にどうすればいいのかの指南情報が多数出回っている。

スタイルの模倣については著作権的・倫理的な配慮が必要だろう。

具体例2:GoogleはGoogleドキュメントにAI機能がついている

GoogleでもChatGPTのようにAPIを使ったソリューションを構築可能だ。しかし個人向けのGemini Advanced(Google One AI Premium プラン)にはAI生成機能がついているという。月額利用料は個人の場合2900円で2TBのストレージなどがついている。

Googleも文体は模倣できないため、文体を真似たい場合にはAPIを使う必要があるようだ。なお、GEMINIにこの文章を見せたところ最終的に次のような出力だった。文体の修正はできたがAIのファインチューニングを学ぶための情報源

AIのファインチューニングに興味があるなら、技術情報は以下の場所で手に入る。

  • Google AI for DevelopersやOpenAIの公式ドキュメント: モデル開発元のサイトは最も信頼性が高い。GeminiやGPTのファインチューニング方法が詳しく説明されている。
  • Hugging Face: オープンソースAIモデルの宝庫だ。多くのモデルにファインチューニングのチュートリアルや資料が用意されている。
  • CourseraやUdemyなどのオンライン講座: 専門家が提供する実践的なコースで、ハンズオン形式で学べる。
  • GitHub: ファインチューニングに使われるコードや、他の開発者のプロジェクトが多数公開されている。実際のコードを見て学ぶのに最適だ。

これらの情報源を活用すれば、ファインチューニングの基礎から最新の技術まで幅広く学習できる。使われる用語がやや「技術オタク的」だ。ファインチューニングについて教えてくれるように頼んだが次のような出力だった。技術情報は自分で勉強しなさいということでChatGPTのように具体的には教えてくれない。

  • Geminiはテキスト以外も理解できるマルチモーダルAIだ。 画像や音声、動画も理解できるため、キャプション作成や画像とテキストを組み合わせた記事作成に役立つ。
  • APIを使えば、独自の文体や専門知識を学習させられる。 これを「ファインチューニング」と呼ぶ。特定の企業のブログなど、一貫したスタイルが求められる場面で特に有効だ。
  • AIの技術は常に進化している。 最新の情報にアップデートし続けることで、読者にとって信頼できる情報源になるだろう。

具体例3:ClaudeはAPI連携とWeb版の両方が利用可能

ここまで具体例1と2を自分で書いたうえでClaudeに続きを書いてくれるように頼んだ。Claudeは文体を模倣して次のような記事を書いてくれた。Claudeは文体理解能力が高いと自負しているようだが確かに長文の理解力は高いと感じる。

ClaudeもChatGPTと同様にAPI(有料)とWeb版の両方が利用できる。AnthropicのClaude APIを使えば、カスタマイズした校正・文体変換ツールの構築が可能だ。

API利用の場合

  1. Anthropicでアカウントを登録し支払い方法を設定
  2. APIキーを取得
    3-a. シェルスクリプトやPythonスクリプトでの自動化
    3-b. Webアプリケーションとしての実装
    3-c. 既存のワークフローツールとの連携
価格はClaude 3.5 Sonnetの場合:
  • 入力: $3.00 / 1M tokens
  • 出力: $15.00 / 1M tokens

ChatGPTよりも若干高めだが、2000文字程度の文章変換でも数円から十数円程度の範囲内だ。月額制限の設定も可能で予算管理ができる。

Web版の特徴

一方、Claude.aiのWeb版(月額20ドル)では、直接ブラウザ上で校正や文体変換を行える。ChatGPTやGeminiと異なり、Claudeは比較的長い文章でも一度に処理でき、文脈を保持したまま校正作業ができるのが特徴だ。

文体の指定についてはChatGPTと同様にサンプル文章を提示する方法が有効だが、Claudeは特に「この文体で統一してください」といった指示に対する理解度が高い傾向にある。また、「だ・である調」「ですます調」の切り替えも比較的自然に行える。

ただし、やはり完全に個人の文体を再現するのは困難で、最終的には人間による調整が必要になる点は他のAIツールと変わらない。

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