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【AI活用シリーズ】プロジェクト ChatGPTの過去のチャットを整理する

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ChatGPTの無料ユーザーにプロジェクトが追加された。ライターやブロガーがどのようにプロジェクトを使うべきか、Claudeですでに実装されているプロジェクトの違いなどを実際にChatGPTやClaudeにインタビューしならまとめた。

プロジェクトとはなにか

ライターやブロガーはChatGPTを使って基本的なリサーチに使っていた時間を節約できる。基本的なリサーチの時間を減らすことができれば、文章の質を高めるために時間が有意義に使えるだろう。また企画に煮詰まったときにはブレインストーミングのために利用することもできる。また別に記事を書いたように校正や書き直しに利用してもいいだろう。

ChatGPTによるリサーチは思いついたときに始められるので便利だが、過去に何を聞いたのかが思い出せないことがある。

また、ChatGPTは一度説明したことをしばらく経つと忘れてしまう仕組みになっている。そんなChatGPTの不便さを解消できる仕組みがいよいよ無料ユーザーにも解放された。それが「プロジェクト」だ。

毎月定型的な作業がある場合にはあらかじめプロジェクトを作っておくと便利

例えば毎月サウンドバーの動向を探る記事を書きたいとする。これまではサウンドバーについて先月と比べてどんな新しいニュースが出たのかと質問し、簡単な記事を書いてもらうことができた。このまま記事にすると検索エンジンのスコアは良くならないので個人的な見解や経験を加えるとよいだろう。しかし、ChatGPTはしばらくすると説明した前提条件を忘れてしまう。これからはまずプロジェクトを作りその中に2025年9月の最新ニュースというチャットを作ればいい。プロジェクトで管理できるチャットの数には制限がないようだ。

プロジェクトごとに管理できるチャットの数に制限はないがファイルの数には制限がある

一方で毎月前月のアクセス解析を行いたい場合には工夫が必要だ。プロジェクトに今月と先月のアクセスファイルをアップロードして比較させることができる。しかし、無料ユーザーの場合追加できるファイルの数は5つまでに制限されている。

この場合には個別のチャット(プロジェクトの中にチャットを作っても後で加えてもいい)にアクセス履歴を読み込ませるとファイルアップロード制限には抵触しない。しかしながらこの場合は前年同月比を比べてほしいというような要求はできない。チャットとチャットの間ではファイルが共有されないからである。

過去のチャットを整理することもできる

ここまで難しい使い方をしないまでも、過去のチャットを整理するだけでもかなり便利になるようだ。チャットの[…]を押下すると新しく作ったプロジェクトの一覧が表示される。つまりブラウザーのブックマークのような要領で過去のチャットを整理できる。これまでは検索するしかなかったので「そういえばあのとき聞いたあれはどうなっていただろうか?」ときになっても探しきれないことがあった。

プロジェクトを活用すればこうした不便はかなり減るのではないかと思う。リサーチに気軽に使うことができるし、ChatGPTが気にいればそのまま有料サービスに移行するのもよいだろう。

ChatGPTは使い分けを提案

この記事をChatGPTに見せたところ意外な提案を受けた。以下の記事はChatGPTが書いたものだが、要するに短期的な記事と長期的なプロジェクト管理を分けるように提案している。


長期にわたるプロジェクト記録では、情報の一貫性を維持することが課題になる。ChatGPTのプロジェクト機能だけで管理すると、チャットのやり取りや添付ファイルが増えるにつれて、過去の内容との整合性を確認するのが難しくなる場合がある。そのため、NotionやObsidian、Google Docsのような外部ツールと併用すると便利だ。

Notionはデータベース型とドキュメント型の両方を活用できる。プロジェクト全体のマスターページを作り、目標や重要なファイルのリンク、過去のチャットの要約などをまとめることができる。さらに、水槽の水質データやサイトのアクセス解析データを日付ごとにデータベースとして登録すれば、過去の記録を簡単に検索・比較できる。タグやカテゴリを活用すれば、複数のテーマを横断的に整理することも可能だ。

ObsidianはMarkdown形式でノートをリンク管理できるツールである。チャットやファイルの要約を個別ノートとして保存し、関連するノート同士をリンクさせることで情報の相関関係を可視化できる。たとえば、「アクセス解析」ノートと「前年同月比較」ノート、「施策メモ」をリンクさせることで、過去の分析結果や施策内容を容易に参照できる。タグで分類すれば、目的の情報に素早くアクセスできる。

ChatGPTプロジェクトは、日常的な相談や分析を行う場として利用する。短期的な判断や比較、アドバイスを得るための対話型ツールとして活用する一方で、NotionやObsidianに長期的な履歴や重要情報をまとめておくことで、情報の一貫性を保ちながらプロジェクトを管理できる。このように、ChatGPTと外部ツールを組み合わせることで、継続的かつ効率的なプロジェクト運営が可能になる。


前提条件として「何を覚えていて何を忘れているのかがわからない」難点も

とはいえ難点もあった。ChaGTPはしばらくすると過去に説明したことを忘れてしまう。チャットごとにメモリが管理されていることになっているのだが、前に聞いたことを覚えていたり忘れていたりする。詳しくチャットごとに管理されているメモリの内容を確認することはできないようだ。

プロジェクトごとにメモリを管理するのか、プロジェクトを超えてメモリを保持するのかと言う選択肢はあるようだ。

ChatGPTを使った実例

ChatGPTは具体的な活用例を挙げればもっとユーザーに役立つだろうと提案してきたのでそれでは実例のブログ記事を書いてほしいとお願いした。すでに文体は読み込んであるのでそのまま記事として転載できるようになっている。会議の内容をまとめておくなど「質問サイト」以外の使い方を提案している。つまり普段からChatGPTに記録を残しておけばそれが自動的にナレッジベースになるというわけだ。プロジェクトが使えるようになったことでナレッジベースとしての便利さが一段階上がったと言ってよいだろう。

ただしChatGPTは今の時点ではグループ共有機能はない。このため共有を前提にした場合には外部サイトとの組み合わせが必要だ。

【AI活用シリーズ】ChatGPTプロジェクトの実務活用アイディア3選

ChatGPTのプロジェクト機能を活用すると、日常の業務やプロジェクト運営が効率化できる。ここでは、特に実務で役立つアイディアを3つ紹介する。


1. 会議議事録の自動整理

会議の内容をチャットに入力することで、議事録を自動で整理できる。

  • 議論の要点を箇条書きでまとめる
  • 決定事項やアクションアイテムを整理する
  • 過去の会議内容と紐づけて確認できる

プロジェクトに議事録チャットをまとめておけば、次回の会議で前回の議論を参照しやすくなる。長期の議事録もNotionやObsidianと組み合わせて管理すると、情報の一貫性が保てる。


2. データ分析や報告書の作成補助

ChatGPTプロジェクト内に、売上データやアクセス解析などのファイルを添付して分析を依頼できる。

  • 前月比や前年同月比を自動で比較
  • グラフ化や要約の文章作成をサポート
  • 分析結果を次回の報告書に簡単に活用

無料プランではファイル数に制限があるため、重要なデータはプロジェクト内のファイルに集約し、過去の分析結果は外部ツールで保存すると効率的である。


3. ナレッジ蓄積とFAQ作成

日常業務で生じる質問やトラブルをプロジェクト内で記録しておくことで、ナレッジベースとして再利用できる。

  • よくある質問を整理してFAQ化
  • プロジェクト内のメモリを活用して、新しいチャットでも過去の回答を参照可能
  • 社内マニュアルや外部ドキュメントとリンクさせると情報の整合性が向上

こうしておけば、同じ質問が繰り返されるたびに、効率的に対応できる。


まとめ

ChatGPTプロジェクトは単なるチャットの保存場所ではなく、実務における情報整理・分析・ナレッジ管理のハブとして活用できる。会議議事録の整理、データ分析の補助、FAQやナレッジ蓄積など、用途に合わせてプロジェクトと外部ツールを組み合わせることで、業務効率を大幅に向上させられる。

Claudeはどうだろうか?

Claudeにも同じプロジェクトという考え方がある。そこでClaudeにChatGPTのプロジェクトの違いを聞いてみた。下地になる文章を書いてClaudeに確認して情報を補足した。

Claudeは「作る」「実装する」「可視化する」能力が優れているのだという。

具体的な作品作りができる

ChatGPTは単に過去の対話履歴が残るだけだが、Claudeは文書・プレゼンテーション・コードなどを実際に作るためのより実践的なプロジェクトを作ることができる。なおClaude無料版で管理できるプロジェクトは一つしかない。

  • HTMLページ、Reactアプリケーション、SVG画像なども作成可能
  • 作成したものをその場で動作確認できる
  • コードを修正するとリアルタイムで結果が更新される

具体的な作品作りのイメージが湧かなかったので実際に作ってもらうことにした。体重と摂取カロリーのデータがあったのでClaudeに渡してみた。CSVの保存に難がありファイルが渡せなかったがテキストにして読み込ませるとダッシュボードを作ってきた。実際にClaude上で動かすことができ必要があればローカルで動かせるようなコードも提供してくれるそうだ。特にグラフによる可視化に力を入れているようだ。

リアルタイム検索に対応

無料版ChatGPTは過去の事象を元にした回答をする傾向があるがClaudeは最新の情報を踏まえた回答に対応している。なおChatGPT Plusユーザーはウェブ検索機能(Browse with Bing)を利用できるという。

添付できるファイルが豊富で分析能力も高い

具体的なメリットはよくわからないが、アップロードしたファイルをAPIで処理できる。また処理できるファイル形式もChatGPTより豊富。また与えられたデータを可視化する能力も優れている。

  • CSV、Excel、PDF、画像ファイルに対応 – PapaParse、SheetJSなどのライブラリを使用した高度な処理
  • データから直接インタラクティブなグラフやダッシュボードを生成

ChatGPTが対話履歴の整理や長期的なナレッジ管理に適しているのに対し、Claudeは実際の成果物を作成する制作活動により適している。用途に応じて使い分けることで、より効果的にAIを活用できるだろう。

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