AppleTV 4Kの第2世代を購入した。これをプロジェクターに接続してAirPods Proで聞いている。複雑な配線を最小限にしたスマートなホームシアターシステムが構築できて満足している。「Macでも同じことができるから」とか「ストリーミングデバイスをもうもっているから」という理由で手を出していなかったのだが、買ってみて改めて家電としてよく作り込まれていると感じた。ホームシアターとして設定を楽しみたい人には物足りないだろうが、家電としてコンテンツ観賞に集中したい人は大満足な買い物となるだろう。
目次
導入してよかった点
セットアップは極めて簡単
iPhoneを使うとアカウント情報などを連携するので初期設定は極めて簡単。セットアップのために動画を撮影したのだが3分以内に終わってしまった。
最低限の構成で本格的なホームシアターシステム
まず最低限の構成でDolby Atmosのサウンドを満喫するプロジェクターホームシアターシステムが作れたのが良かった。プロジェクターに接続して音はAirPods Proから取る。つまりサウンドバーなどを経由しないので簡単な構成で済む。
プロジェクターを使ったホームシアターシステムを組むうえで一番の問題は長すぎるHDMIケーブル問題だったのである。
なおAirPods Proでは他の人にも音が聞こえないではないか?と思うのだが、実は2人まで共有できる仕組みになっている。

Appleの空間オーディオ技術は優秀
Airpods Proと組み合わせると空間オーディオを楽しめる。イヤフォンをつけて歩き回ると頭の動きなどを感知して補正してくれる。このためしばらく使っていると(耳の閉塞感以外はだが)イヤフォンをつけている感覚がなくなる。これは実際に体験してみないとわからないかもしれないが是非試してもらいたい。
AppleTVでDolby Atmos+空間オーディオ
AppleTVで購入した映画のうちDolby Atmos対応のものはこうしてドルビーアトモス表示される。さらに空間オーディオに対応していて歩き回ったり顔を動かしたりしても音の発生源がある程度固定しているように感じられる。スピーカーを使わなくても同じような聞きごこちになるのはこのためだ。
なおDolby Atmos表記は英語のみで日本語吹き替えには対応していない。

Amazon Prime(広告付きプラン)で5.1ch+空間オーディオ
Amazon Prime(広告付きプラン)は5.1ch対応なのでサラウンド感が伴った空間オーディオが楽しめる。ちなみにYouTubeなどを見るとここがステレオになるので2.1ch以上とわかる。

他製品との比較
FireTV Stick第2世代とChromeCast with GoogleTVを持っている。「トラブル」の項目で示すがサウンドバーと接続して楽しむ場合にはChromeCast with GoogleTVのほうが良さそうだ。
トラブル・デメリット
TVer非対応
まず、よく知られているようにTVer非対応なので「テレビ番組を見たい」人は買わないほうがいい。個人的にはChromeCast with GoogleTVなどをもっているので特に気にならなかったがTVerヘビーユーザーは「最初の一台」としては選択肢にならない。
コントロールセンターを開くボタンがない
ホームボタン長押しになっている。一度覚えてしまえばどうということはないが最初は「どうやってAirPods Proの接続を確かめるのだろうか?」と不思議に思った。
他社製サウンドバーの接続が必ずしもいいわけではない
Appleは囲い込み戦略を進めており独自の空間オーディオの開発に熱心だった。このため共通仕様を理解したエンジニアがあまりいないのではないかと感じられることが多い。
DENONのDHT-S217と接続した。Dolby Atmos信号を受信するとLEDが青くなることになっているが青にならなかった。信号は送られているが信号フォーマットが正しく理解されていないという報告がネットに多く上がっている。
もちろんAppleもスピーカーシステムを出しているのだが1台4000円で2台8000円のシステムになってしまう。
他社製アプリとの連携も必ずも良くない
Amazon Primeは5.1ch空間オーディオが楽しめると書いたのだが実は落とし穴がある。ChromeCast with GoogleTVで開くとオーディオフォーマットが表示されるが、AppleTVで開くと表示されない。Apple非純正アプリとの連携が必ずしもうまくできていないようでこのようなバグ(あるいは仕様なのかもしれないが……)がネットで散見される。これもおそらくは囲い込み戦略の失敗だろう。


AppleTVを買って満足しそうな人と後悔しそうな人
✅️ Apple製品をたくさん持っていてエコシステムが簡単に構築できる人
❌️ 他社製のサウンドシステムと組み合わせて使いたい人
✅️ 家電として最低限の設定ですぐにコンテンツを楽しみたい人
❌️ ホームシアターとして自分だけの設定にこだわりたい人
歴代AppleTVの歩み
実は以前のバージョンのAppleTVを持っていたが使っていなかった。OSが古くなってしまいほとんどのアプリが使えなくなってしまったからだ。このためあまり良くない印象があった。
現在現役として使えるのはAppleTV HD(旧AppleTV第4世代)以降のようだ。それ以前のものはアプリのサポートが終わっている。このため例えばAppleTV第2世代で使えるのはMacなどのオーディオを光デジタルケーブルでサウンドバーやサウンドシステムに流す機能だけと考えたほうがいい。
AppleTV第1世代(2007年1月発売)
無線LANとEthernetで特定のPCをと同期してHDDにコンテンツを貯めることができる装置として開発された。
AppleTV第2世代(2010年9月発売)

AppleA4プロセッサ内蔵
iOSベースのAppleTVソフトウェアが採用され、AirplayによるMacのストリーミング再生とNetflixに対応した。ネットワークは5Ghz帯に対応。
AppleTV第3世代(2012年3月発売)
AppleA5プロセッサ内蔵
HDMI出力が1080pに対応
AppleTVアプリとAppleTV+に対応した。
2022年tvOS非対応モデルのソフトウェア・アップデートはすべて終了。
このあたりから現役として使えそうだ。
AppleTV第4世代(2015年9月発売)
Apple A8プロセッサ
光デジタル端子が廃止された。
tvOSに対応(サポートが打ち切られる傾向のあるAppleデバイスとしては珍しくまだ最新tvOS 26が使える)
SiriRemote(Bluetooth接続)が同梱された
後にAppleTV HDに名称変更された
Dolby Atmosには非対応のようだ
AppleTV4K第1世代(2017年9月発売)
Apple A10Xプロセッサ
Ethernetポートはギガビットイーサ対応に
複数のスピーカーを組み合わせることができるAirplay2に対応
tvOS12でDolby Atmosに対応(当時は大々的に発表されコンテンツのフリーアップグレードなども行われた)
AppleTV4K第2世代(2021年4月発売)
Wi-Fi6とThread対応したがThreadはHOMEとの連携を意識した限定的なものだった
HDMI2.1搭載でeARCに対応した
iPhoneやiPadのカメラと連携しFacetime通話ができるようになった
AppleTV4K第3世代(2022年10月発売)
性能としては第2世代とそう変わらないと言われているそうだがリモコンの電源がUSB-C対応になった。EUの規制の影響などと言われているそうである。
A15 Bionic対応
リモコンのコネクタがUSB-Cに変更された
HDR10+に対応
Wi-FiモデルとWi-Fi+Ethernetモデルが有りThreadはWi-Fi+Ethernetモデルにしか付いていない


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