センサー故障や黒つぶれ、諦めていた『昔の記憶』がAIで蘇る。α100や初代Kiss Digitalなど、レガシー機を愛する全エンジニアに捧ぐ『AI現像』の衝撃。
当ブログはα100を現役で使う方法などが人気コンテンツだ。
しかしα100などの昔のカメラはセンサーの制限から黒つぶれに弱いという欠点がある。そこでGeminiを使ってこうした写真を蘇らせる方法を研究してみることにした。結論だけを書くと使えないことはないが色々とコツも必要で完璧とは言えないようだ。
特にFlash(いわゆる高速モード)で使われているNanoBananaと思考モードで使われているNanoBananaProには雲泥の開きがある。
目次
NanoBanana(通常版)でできること
Google Photoにはアクセスできない
できれば課金はしたくないのでまずはNanoBanana X 高速モード(Flash)で実験してみた。だいたい1日で100程度の写真を加工する枠があるそうだ。まずGooglePhotoには直接アクセスできないので自分で写真をダウンロードする必要がある。
NanoBanana(通常版)でできること
まず昔撮影した韓国のREMIXと言うお酒の瓶の写真をGoogle Photoから引っ張ってきた。おそらくコンデジの写真で360*270サイズ。

画面を引き伸ばす
4倍に引き伸ばすとことには成功した。この引き伸ばし性能はなかなかのものだともう。これにアンシャープマスクをかけてくれと言うとかけてくれる。まあこれはPhotoshopと同じくらいの性能。

しかし、単純であるはずの切り抜きはできなかった。切り抜きはできないのだが背景を変えることはできるという不思議仕様だ。

次に瓶を3本に増やしてくれとお願いしたのだが、3本増えて4本になった。

NanoBanana Proでできること
色調補正はお手の物
NanoBanana Proの画像処理枚数はその日のサーバーの込み具合にもよるがだいたい数枚以下だと思う。今回は3枚で使い切った。
NanoBananaProは高速モードから思考モードに切り替えることで利用できるが枠を使い切ると思考モードが選べなくなる。
例えばこの写真をNanoBanana通常版に読み込ませても処理されない。

しかしNanoBananaProだとこの仕上がりになる。ちなみに今回はブログ用にサイズを小さくしているが1200*896で出力された。これならα100などの古いカメラで撮影した写真でも十分に蘇らせることができるだろう。

なんと従来修復できなかった壊れたセンサーの写真も修復できる
次にこれはなかなか驚きである。センサーが壊れたコンデジの写真を「こんなことは無理だろう」と処理させてみた。ジャンクで買ったが「ああダメだったなあ」と思ったカメラだった。その写真がここまできれいになるとは思わなかった。
Geminiに解説してもらったところ
AIは画像全体を「周波数」として捉え「物理的にあり得ない不自然な周期性」を特定します。AIは数千万枚の学習データから「正常な布の質感」や「建物の壁の質感」を知っているため、モアレという「ノイズの層」だけを分離して除去できます。また、「ここには本来、こういう繊維のディテールがあったはずだ」と推測して、ピクセルを新しく生成します。
だそうだ。


色収差修復実験
ジャンクの安い望遠レンズで撮影したためにフェンスに色収差がある。ちなみに鳥はモズだ。




Nano BananaProの枠を節約するためにチャット画面を分けるべきか?
特に分ける必要はなさそうだ
当初無料枠を節約するためにまず通常画面で分析してから思考モードに切り替えるべきかと考えたのだが、NanoBanana Proの解析能力はそれなりに高いためモアレを取り除いてくれとか色調のバランスを整えてくれとお願いするだけで大抵のことはやってくれる。もし出力がうまく行かなくなったらチャットを切り替えて「画像出力は絶対にしないでください!」と命じたうえで分析だけをさせればいいと思う。
一方で一度画面出力モードに入ってしまうと、何が何でも画像を出力しようとして謎の画像を出力する場合がある。この場合は「画像を絶対に出力するな!!!」と強く命じよう。


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