シェフレラをしばらく育ててゆくと下葉が落ちることがある。葉っぱが全部落ちてしまった場合は心配した方がいいと思うのだが、新しい芽が展開している場合には単なる生育過程の1つだと思えばいいと思う。変に植え替えなどすると却って調子を崩したりするのでプロミックなどを置いてそっと様子を見るのがいいと思う。数年経つと下の方に新しい茎が出てきて伸び始める。
これが最初の状態のシェフレラ(カポック)だ。一枝取って赤玉土に刺しておいたら根付いた。環境が合えば元気に成長する。
最初は密に育っていて良い感じだった。だが、育ててゆくとだんだん上に伸びて下の葉が落ちてゆく。枝分かれしてくれないかなあと思うのだがこの程度の大きさでは枝分かれはしてくれないようだ。この状態が数年続いた。
そのまま育てても味わいのある株姿になるのだが、最初の状態を取り戻したいならバッサリと切り戻しをしてもいい。葉っぱを数枚残してバッサリと切ってしまうとまた間延びするので思い切って葉っぱを全部落としてしまうといいかもしれない。
NHK趣味の園芸Q&A(夏)によると液体肥料(ハイポネックスなど)を週1回のペースで3回施してからカットするといいそうだ。つまり株に力をつけておいてから切った方が後々の生育が良いのだという。
元株からも新しい葉が展開するし、切った上の方も刺しておくと根付く可能性が高い。ただ今度はどっちも大きくなるので持て余すかもしれない。
元株はそのまま残しておけばいいと思うのだが、挿し木(上の方)は新しい赤玉土などを使った方が成績は良いと思う。場合によってはこの写真のようにセラミスで育てると菌にやられて根が腐るリスクをかなり下げることができる。水が抜ける穴がなくてもいいのか?と思われるかもしれないが穴は必要ない。また根腐れ防止剤みたいなものも特に必要ない。
この株はしばらくして(1年から2年くらい)脇芽が出てきた。脇芽からは根が地面に向かって伸びてゆく。意外と丈夫なんだなと思った。この状態でだいたい80cmくらいになっている。ガラス容器に入れたりあれこれいじっていたときには上にヒョロヒョロと伸びてゆくだけだったのだが鉢にいれてそのままあまり触らなかったのが功を奏したのではないかと思う。
セラミスは非常に便利な植え込み材だ。ガラス瓶に入れても使えるし植木鉢に入れて土と同じように使ってもいい。
ただ、セラミスに向いている植物塗装でない植物がある。ミントは特に成績が悪くヘデラ(アイビー)も1年ほどしか持たない。逆にポトスはこんな狭いビンで大丈夫なのかと思うくらい長くなる。ただしポトスを大きくしたいなら植木鉢に入れて支柱を立てて上に誘引したほうがいい。パキラはどんな環境でも丈夫に育つので植物が苦手な人はぜひ挑戦してみると自信がつくのではないかと思う。
季節は春先の方がいいと思うが真冬でなければ割といつでも成功するという印象だ。
その後のカポック
記事を書いてから1年以上経った。同じカポックなのだが茂り具合が違うことに気がつくかもしれない。実は下から枝が出てきた。
結局、このカポックはピザソースの瓶から抜いてあまり通気性の良くない化粧鉢に移した。観葉植物用なのでかなり重さがある。化粧鉢には通気性はないがセラミスは通気性がいいようだ。
ある程度育つまではヒョロヒョロだったがある日気がつくと空いたところに新しい枝が展開した。
化粧鉢にはセラミスを足した。本当はこまめに調整できるハイポネックスなどの液肥がいいのだろうが面倒なのでプロミックにした。置いておくだけで何とかなるからだ。
こうした観葉植物にありがちなのが「放置すればするほど機嫌が良くなる」というものだ。肥料を全くやらないのも問題だが「これくらいで大丈夫なのか」程度で済む。この株も同様で「少し茂らせすぎたかなあ」という状態になっている。
結局その後も放置下だけで大きくなりつづけ2024年8月の段階で80cmまで成長した。
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