サイトの流入キーワードに「パキラが枯れる」「パキラがうまく育たない」というものがある。比較的育てやすい植物なのになあと思った。我が家にあるパキラは買ってから20年近くくらいになると思う。
試しに100円均一ショップに様子を見に行ってみようと思って驚いた。売り場に倒れているパキラや根が全くなく幹が腐りかけているパキラが結構置かれている。ところが根がほとんどないものでも葉っぱはかなり展開していたりする。気がつかずにこれを買ってしまうと気がつかないうちに枯らしてしまうことがあるだろう。
このためパキラを買うときは必ず鉢などと一緒に購入して購入後に植え替えるべきだろう。元肥としてマグァンプKなどを入れると効果的だ。中粒は1年ほど効果が持続する。マグァンプKは根が伸びてから肥料が溶け出す仕様になっているので根がついていない植物と根がある植物が混在しても肥料負けなどが少ない。これが置肥であるプロミックや液肥であるハイポネックスとの違いだ。
植え替え必須だなと思い一通り材料を買ってきた。おしゃれな鉢に植え替えるのもアリだがこれくらいのパキラに気合いを入れた鉢を買ってしまうと失敗した時が怖い。本格的な鉢を買うなら育ててからでも良いのではないか。まずはこれらの材料を使ってパキラを植え替えてみようと思う。
ビデオの方がやり方がよくわかるという人はYouTube動画を見てほしい。
今回買ったパキラにはほとんど根がない。このようなパキラを植えて水を多く与えてもパキラは水を吸うことができない。普通は根腐れを起こすのだがそもそも根っこがないので幹が腐ってしまう。
だから最初は乾き気味に育てる必要がある。
今回はウォールネットに掛けたかったので少し長めの鉢を買ってきた。プラスチックなのでそもそもあまり蒸散もしないと思う。これでは土が多すぎるので1/3は鉢底石にした。さらに1/3に培養土を入れてそこにマグァンプKを混ぜた。ここまで根が到達したものは肥料に当たるようにしたかったのだ。そして最後はできるだけ腐る要素をなくすために新しい赤玉土を入れた。赤玉土は100均の物でも構わないと思うのだが粒があまり揃っていないのが実情だ。
- 赤玉土→ここにパキラを植える
- 培養土→ここに肥料を入れる
- 鉢底石→嵩上げ
植え替える時にできれば根を確認したい。上には葉っぱが出ているが実はほとんど根がないという株が多い。ここから根を出すためにはできるだけ乾かし気味に育てる必要がある。さらにベンジャミンとピレアを買ってきて一緒に植えることにした。これらの植物に代わりに水を吸ってもらおうという作戦である。
最終的にこんな仕上がりになった。ウォールネットと入れ物にぴったり合うような鉢が売られている。セットにすると壁掛け観葉植物が作れる。
パキラを育てるのに失敗した。パキラの葉っぱがいつの間にか元気がなくなってしまったという人は是非少し丁寧に仕立て直していただきたい。
ちなみに根がないパキラが全部ダメということはない。比較的丈夫な植物なのでほとんど根がない挿木でも長い間生育することはある。ただ根がない状態なので水を与えすぎると幹や茎が腐ってしまう。お手持ちのパキラがどういう状態なのかを見極めた上で育てるのがいいと思う。例えばこの挿木のパキラはセラミスという人工用土を使っているため幹が腐る要素がないのだと思う。刺してから2年この状態を保っている。
この記事を書いたのは2024年2月29日だった。パキラに合わせて水やりをしたのでコンパニオンプランツは枯れてしまった。パキラはパキラだけで管理したほうが良さそうだ。
最初の葉っぱはまだ中央に小さく残っている(つまり落ちていない)のだが新しく生えてきた葉っぱは寄り大きく展開しているのがわかるだろう。ダイソーの室内よりも窓のある部屋のほうが条件が良いということだろう。おそらくこれくらい順調に育っていても根はあまり発達していない可能性があるが水の吸い上げは良い。このあたりは株によって千差万別なので育てながら覚えてゆくのがいいだろう。
新しい葉が順調に展開していることがわかるだろう。できるだけ植え替えなどせずに放置気味で育てるのがいいと思う。また、あまり大きくしたくないなら肥料はあまりやらないほうがいいのかもしれない。
ちなみにこのパキラ(セラミス植え)は現在1メートル位になっているが水やるは毎日必要である。
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