鉢植えのローズマリーがある。長い間放置しておいたのでいつのまにか老木が1本だけ残る状態になってしまった。このままでは無くなってしまうかもしれないと思い増やすことにした。以前やったことがあるのだが何となくやっていたのでやり方を覚えていない。そこで今回は記録しながら育てることにした。
その後、ローズマリーが定着したので挿し木の後の管理についても書いてゆきたい。
ポイントはいくつかある。
- 成功ポイント
- 新鮮な土を使う
- 初期は鹿沼土の方が良いが、あとは赤玉土を混ぜても構わない。
- 乾かし気味に育てる
- 発根させるときには土が乾いている時間が必要。
- ただし、苗になると放置しがちになってしまう。このため素焼き鉢に入れておいたものは枯れてしまった。ある程度深いプラスチック鉢に植えて適度に放置しておいたほうが成績が良かった。
- 必ず緑色の新芽を使う
- 新鮮な土を使う
- あまりこだわらなくてもよかったこと
- 土は新鮮であればは赤玉土でも鹿沼土でも大丈夫
- 5月が適期と書いているが2月ごろの新芽を取ってきても意外と定着する
- 実は水に浸けておいても出根する。この場合はある程度木質化していても大丈夫だった。
以前作ったローズマリーの挿し芽はこんな感じだった

2012年の写真を見つけた。この時にはビオラの背景として植えている。これが次第に大きくなり老木になると乾燥気味になり枯れてしまう。なので時々挿し芽を取って更新するのがよい。
挿木は数多く挿しておけばいくつかは何となく定着する。簡単といえば簡単だ。ただ、ある程度大きくなったら移植を嫌うので大きくしたい人は大きな鉢にコンパニオンプランツと一緒に植えるのがいい。徐々にコンパニオンプランツの入りこむ隙間がなるので単鉢に移行する。
挿し芽は簡単だが移植に弱いのがローズマリー
土は赤玉土でも鹿沼土でもいいですが新鮮なものを使おう
土が清潔でないと全滅する。2016年の写真が記録に残っていたが古い赤玉土培養土で刺したものが全滅し、タイムと一緒に増えておいたものとマダガスカルジャスミンと一緒に新しい赤玉土で植えたものがかろうじて生き残った。

新しい赤玉土に生き残ったのを
植えた

2年後の冬にはこんな感じで展開していた
冬の間に日向に出しておいたローズマリーに新芽が展開
整理なしで放置していたローズマリーを冬の間に日向に出してきて育てたら新芽が出てきた。この新芽をいくつか取ってきて冬の間に挿す。
今回は発根促進剤ありとなしのものを作り、ダイソーで新しい鹿沼土を買ってきて植えた。粒が揃っていないので安いのですが品質は問題ないようだ。発根促進剤のない方が日当たりがいい。だが、これは結果論でこの時には気がついていなかった。発根促進剤のあるものは小さなプラスチックのプランターに入っていた。

8本採取して2月末に挿した。半月ほど経過観察したが脱落した株はなかった。プラスチックケースを見ると一本は出根しているようだ。日向に露出していたので乾きが早いエリアだった。
2024年の3月は意外と寒い日が多くソメイヨシノの開花が遅くなった。ソメイヨシノが満開になったのでそろそろ外に出しても大丈夫だろうと思い4月7日に状態を確認することにした。
発根促進剤をまぶしたものは5本中2本が出根していた。1本はそれなりに根が伸びていたが1本は一本根がひょろっと生えているだけ。一方で発根促進剤をまぶしていなかったものは3本中1本が出根しており根がかなり展開していた。結局、発根促進剤よりも乾かし気味に育てることが重要ということがわかった。
乾かし気味に育てると根が展開する
発根促進剤は関係なし
全部抜いてしまったので全部外に出すことにした。最も根が出たものは古い株の横に植えておく。
素焼き鉢に植えたもの
素焼き鉢は乾きやすかった。1本が脱落して残りの2本残った。半日以上乾燥したした状態なので成長はあまり早くないが着実に成長し、1本は5月になって花をつけた。


だが、このあと秋の間に水やりを怠ったせいでこのまま枯れてしまった。このことからおそらくプラ鉢で育てた方が良いように思える。
プラスチックの鉢に植えたもの
こちらも発根促進剤つけたものとそうでないものの混植。ポイントは深めのプラスチック鉢に入っていて素焼きより乾きにくいところ。結果的にこの一群が生き残った。

左にあるものは枝分かれしています。素焼きのものに比べて伸びが速いことがわかかる。長めに伸びているものは敵心して枝分かれを促すことにした。ローズマリーは乾燥気味に育てろとはいうがさすがに乾燥しすぎは良くないようだ。

ピントがズレているが蕾が付いている。

摘心して3週間おいた状態。今年は梅雨が遅く6月21日が梅雨入りでしたが順調に地面が見えなくなった。

秋の間に水やりを怠ったため素焼き鉢に植えていたものは枯れてしまった。根付いたと油断したのが良くなかったようだ。一方でプラ鉢に入れておいたものは水切れが少なくここまで伸びた。

これを一回り大きな植木鉢に植えたのだが半日程度で乾燥するようになり黄色い葉っぱが目立ってきた。経験上早く手を打たないと夏から秋が耐えられないと思うのでかなり大きな鉢に植え直すことにした。鉢を開けたのだが水が底まで浸透していなかった。どうやら表面だけが湿った状態になっていたらしい。さらに根がびっしりと回っており、これでは水不足になっても仕方がないと思った。
このように、1年目にはほとんど成長がないのだが、2年目にはかなり急速に大きくなることがわかる。

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