水槽の中にウィローモスがあるのが当たり前という状態だった。

ところがこのウィローモスを整理したところ絶滅しかけた。慌てて増やそうとしたのだがうまくゆかなかった。一般的には「細かく切ってマットや板に活着させると良い」とされるのだが、このやり方ではうまくゆかない。厳密に言えばあるところまではなんとか育つがその後が続かないのだ。

ウィローモスがうまく育つためには日光と水流が必要だ。また夏には調子を崩すので春先と秋が生育チャンスとなる。
直射日光が当たりすぎると苔がつくのではないかという理由で日があまり当たらないところに水槽を移動したのがそもそもの間違いだった。水槽はコケだらけになりウィローモスどころか全ての水草が絶滅しかけた。
その後、水槽を日光が当たる元の場所に戻したのだがウィローモスは増えない。しかしコケを地道に手で取ったところ冬になり様々な場所からウィローモスを目にするようになった。完全に絶滅することはなく生き残っていたのであった。


ウィローモスが好きな場所は適当に日光が当たり水流が多い場所だった。ここである程度育ったウィローモスをちぎって砂利などに植えると活着するようだ。
つまりウィローモスドームを作るとしてもある程度水流があるところでコケを泳がせるようにしなければ増えないということになる。

また水温が28度を超える頃から茶色になってしまう。実は高温にも弱いらしい。このためウィローモスを育てたいならばできるだけ自然な状況で春と秋がチャンスということになる。
これまでは意識してこなかったが偶然にこの条件に合致していたのだろう。ある程度育てばあまりうるさいことを考えなくても自然に育ちウィローモスの塊が作れる。アマチュアはこうなったときに形を整えるようにトリミングしたほうがいいということがわかる。ある程度ウィローモスが好きなところに植えてやらないとすぐに機嫌を損ねてしまううるさいところもあるようだ。
このため「後で使おう」として水流のないところに保存してもウィローモスは増えてゆかない。

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