「パキラが枯れる」「パキラがうまく育たない」というキーワードでこのページを訪れる人がいる。特にダイソーなどの100円ショップ系のパキラを枯らしてしまう人が多いかもしれない。パキラは初期のメンテナンスでかなり差がつく植物なので最初に手をかけてやるとその後の育ちが順調だ。
このエントリーは
- 株の見分け方
- 最初の植え込み方
についてレクチャーする。
疑り深い人は「そうは言ってもブログ用のネタなんじゃないの?」と思うかもしれないので試しに2年育ててみた。丁寧に育てたい人はAmazonで元肥のマグァンプKと追加肥料のプロミックを準備しておいてもらいたい。
Table of Contents
パキラは比較的育てやすい植物
パキラは比較的育てやすい植物で、うちには20年物のパキラがある。少々雑に扱っても枯れる気配がない。しかし育てやすいがゆえにかなり乱暴な扱い方で売られることがある。
かなり雑に扱われているダイソーのパキラ
ダイソーに行って驚いた。売り場に倒れているパキラや根が全くなく幹が腐りかけているパキラが結構置かれているのだ。ところが根がほとんどないものでも葉っぱはかなり展開していたりする。気がつかずにこれを買ってしまうと枯らしてしまう人も出てくるだろうなあと思った。

良い株の見分け方
まず良い株の見分け方をご紹介したい。この記事は2024年の初頭に書いたがその後ダイソーも工夫を凝らすようになり良い株が増えている。その代わりに価格が少し上がっているときもある。
問題は根がきちんと付いているようなので軽めに揺すってやると良い。もちろん売り物なので乱暴な扱いは良くないが根がついている株は揺すっても揺れない。
最初の植え替えが大切
このためパキラを買うときは必ず鉢などと一緒に購入して購入後に植え替えるべきだろう。元肥としてマグァンプKなどを入れると効果的だ。中粒は1年ほど効果が持続する。マグァンプKは根が伸びてから肥料が溶け出す仕様になっているので根がついていない植物と根がある植物が混在しても肥料負けなどが少ない。
具体的な植え替え方法
植え替え必須だなと思い一通り材料を買ってきた。おしゃれな鉢に植え替えるのもアリだが失敗した時が怖い。

ビデオの方がやり方がよくわかるという人はYouTube動画を見てほしい。
具体的な手順
- パキラを鉢から出して水洗い
- 鉢が深い場合などは鉢底石を入れて調整
- 赤玉土を半分くらいまで入れる
- パキラを入れてみて高さが足りなければ更に赤玉土を足す
- だいたい根が届くところにマグァンプを入れてやる
- さらに赤玉土を入れてパキラを安定させる
コバエが気になるという人はセラミスグラニュー(人工培養土)という手もあるがまずは有機物をあまり入れず赤玉土メインで育てたほうがいいような気がする。
最初は乾かし気味に育てよう
今回買ったパキラにはほとんど根がない。このようなパキラを植えて水を多く与えてもパキラは水を吸うことができない。普通は根腐れを起こすのだがそもそも根っこがないので幹が腐ってしまう。だから最初は乾き気味に育てる必要がある。
ちなみに今回はピレアなどを植えたのだが乾かし気味過ぎて枯らしてしまった。多分寄せ植えにはしないほうが良さそうだ。

パキラを育てるのに失敗した。パキラの葉っぱがいつの間にか元気がなくなってしまったという人は最初の作業を丁寧にやっていただきたい。
その後のパキラの生育状況
さて、疑り深い人は「そうは言ってもブログのために適当に書いているだけなのでは?」と思うかもしれない。フェイクニュースが多い時代に疑り深いのはいいことである。
植え付け直後のパキラ(2024年2月)
正直「こんな小さなものが育つんだろうか?」という不安もあった。

夏を迎えて新しい葉っぱが展開してきたパキラ(2024年8月)
乾かし気味に育てたためコンパニオンプランツは枯れてしまった。ちょっとかわいそうなことをした。しかしお陰でパキラは元気に葉っぱを展開した。こうなればもう安心だ。

寒い冬を乗り越えたパキラ(2025年3月)
8月の段階で小さな葉っぱだったものがかなり大きく展開していることがわかる。冬を乗り越えたのだ。

だいたい2年経過したパキラ(2025年12月)
次第に顧みられなくなり放置されたパキラ。下の方に白い葉っぱがある。テーブルの上にあるスチームを出すもの(電気ポット)に当ててしまったもの。しかしそれでも全体的には元気に育っている。
ちょっとした後悔 – 鉢が軽すぎる問題
ここでちょっとした後悔が生じた。下のプラスチックの鉢が軽すぎて風に煽られてコケてしまうことが増えた。安い鉢なので植え替えればいいだけの話だが、最初の状態を見ている人はだれも「バランスが悪くなるほど育つ」とは思わないだろう。

パキラお悩み相談室(FAQ)
ダイソーなど100均のパキラは買わない方が良いの?
そんな事はありません。かつては写真のような根腐れした株が放置されていたこともありますが、ダイソーもかなり工夫しているようで最近は品質が上がっています。その分価格も100円ではなくなってきているようです。重要なのはできるだけ良い株を選び最初に植え替えることです。
ダイソーなどの100均パキラで失敗した 私は植物を育てる才能がないのかも……
心配することはありません。単にやり方を覚えればいいだけです。パキラは最初の植え付けが重要で少し丁寧に扱ってやればその後は順調に生育します。逆に植え付けてから構いすぎると根腐れする傾向があります。最初は丁寧に、その後は放置気味にというコツを覚えておくといいでしょう。
パキラに肥料は必要?
最初に元肥としてマグァンプKなどを混ぜておくといいように思います。その後は定期的にプロミックなどを足してやると良いようです。
部屋にパキラを起きたいがコバエが湧くのが心配
コバエを心配している人は最初から人工培養土のセラミスグラニューを使うという選択肢があります。セラミスグラニューの使い方を覚えると挿し木の管理が楽になります。密閉されたガラス瓶で長い間挿し木が楽しめるんです。
しかし普通の土がいいという人はできるだけ有機質が少ない赤玉土メインで育てると良さそうです。当たりハズレもあるかもしれないですがダイソーの再生材や堆肥などはコバエが湧きやすい印象があり個人的には避けています。
パキラの葉が黄色くなるんだけど……
成長期にパキラの葉が黄色くなるのは新陳代謝ですから心配しなくていいです。むしろ「肥料をやる時期が来たんだ」と思ってください。プロミックなどが切れている人はチェックしましょう。唯一の例外が冬です。水をやりすぎた(根腐れ)暖房に当たりすぎた(乾燥)日当たりがあまりにも悪い(日照不足か寒さ)の可能性があります。置き場をチェックしてパキラが得意そうな日当たりのよい窓辺に置いて乾かし気味に様子を見てください。

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