メダカの繁殖は簡単と言われておりYouTube動画を見ても「特に難しいことはないです」などといわれる。しかし実際にやってみると「本当にこれでいいの?」ということばかりだった。本を読めば簡単に育成できるというわけではなく、徐々に経験を積み重ねてゆくしかないようだ。
ただしこの記事に書かれている失敗を参考にしていただければメダカを増やすこと自体はそれほど難しくない。必要なのはメダカ育成キット、飼育産卵箱、メダカの粉餌である。今回は産卵箱はダイソーのものを使った。
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試行錯誤の内容
まず最初のYouTubeコンテンツ。この動画は「初心者がやりがちなミス」という意味で見ていただくのが良いのかもしれない。
最初は偶然水草に付いていた卵が孵化したのが始まり。次はきちんと卵を採取して孵化させようと考えたのだが長い試行錯誤の道のりが始まる。卵が入っている産卵箱に新しいメダカを入れると産卵箱が揺すられて卵が落ちてしまう。つまり頻繁な産卵に対応するためには産卵箱が複数必要になるということだ。
次の動画はこのときの経験を踏まえたものだが、やはり1匹しか孵化させることができなかった。秋になると孵化までの時間が長くなる。卵を隔離しておかないと集団でミズカビにやられてしまうようだ。ここまでで稚魚は合計2匹になった。
このときにわからなかったのは卵の離し方だった。最終的に穴のない容器に入れて水草を揺すり卵を下に落とす。そしてその卵をスポイドで吸い取って水草に落としてやれば良いのだ。これができないと隣接した卵がミズカビ感染する。
結果的にはビギナーズラック1回を含めて3回の孵化に成功し合計4匹の稚魚を得た。
最終的にスポイドで卵を拾い集める方法を見つけたので5つの卵から4つの卵を孵化させることに成功した。
メダカを繁殖させるための基礎知識
メダカを繁殖させるために必要な基礎知識は次の通り。
- メダカは卵生で明け方に卵を産んで交尾まで済ませる。
- 交尾は明け方で早くに卵を水草に擦り付けることもあるので卵チェックは明け方がオススメ。
- 卵が生まれるのは春先に日が長くなってから。夏で高温になると繁殖しなくなり、秋に復活する。
- 日の長さが重要で秋が終わると卵を産まなくなる。
- 直射日光に当たると水質が急激に急激に変化するので室内で飼うならばライトを使ったほうがいい。
- 混泳水槽だと親の魚などに稚魚が食われてしまうので隔離飼育が必須。
- ダイソーの産卵箱はスリットが付いているので卵が落ちる可能性あり
- アクリルの小さな箱を売っているので組み合わせると扱いが劇的にらくになる。
- また卵を移動させるためにはスポイドが有効。スポイドで吸ったくらいで卵が崩れることはない。
- 卵には適切な水流が必要なので底砂に落ちると酸素不足で孵化しない可能性が高い。
- しかし毎日水をかき混ぜてやれば水流がないボックスでもなんとかなる。
- 水温25℃だと10日くらいで孵化する。これを250℃ルールというそうだ。
- 春や秋は比較的長い時間が必要でその分だけミズカビ被害が出やすくなる。
実際にやってみて初心者がやりがちだなあと思ったミス
- いつ孵化するかわからないので産卵箱を揺すっているうちに卵がどこかに行ってしまった。せっかちは良くない。卵を確認したい人はアクリルのコンテナとスポイドを準備しよう。
- 前の卵があるうちに次のメダカを入れてはいけなかった。おそらく先にあった卵が食べられるか揺すられてどこかに落ちてしまったと思う。これを防ぐためには水草を入れておき水草に絡んだ卵を別の容器などに退避させる。
- 底砂が明るいと卵がどこにあるかわからなくなるので底床は暗いほうが良かった。
必要な機材など
小型水槽は購入して正解だったと思う。加えて何らかの飼育サテライトが必要。
ダイソーの産卵箱は微妙だが……
ダイソーで購入した産卵箱は微妙だった。親メダカが暴れると卵が落ちてしまうし、卵を隔離しようにもスリットから零れそうになるので卵だけを取り出すことができない。またダイソーの産卵用の浮きは役に立たなかった。しかしダイソーのアクリルコンテナを組み合わせて使うと卵の取扱が格段にラクになる。



もう一つ必要なのが水草。産卵箱にウィローモスを敷いておいて産卵が終わったら取り出すのが最も手っ取り早い。それをサテライト水槽に入れておけば自然に孵化するのではないかと思う。どうにかしてウィローモスを増やせないかを研究している。
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