DV-HRD30というSHARPのHDDレコーダーを持っている。冬になると起動に10分くらいかかるようになる。温まるまで地上波のブースターがきかないのだ。完全に壊れたわけではないのだがこういう壊れ方をするのだなあと思った。2005年の製品である。そこで新しいレコーダーを探していたのだがハードオフで1,000円のレコーダーを見つけた。BD-HDS32というそうだ。2009年に発売されたものである。
1,000円ということなので「どこか調子が悪いのではないか?」と思った。普通のHDDレコーダーに2,000円くらいの値札がついているからだ。おそらく問題はリモコンがついていないところにあるようだ。テストができなかったのだろう。
汎用リモコンを持ち込みテストさせてもらったのだが特に問題は見つからなかった。ただ初期設定がされていないだけだったようだ。帰ってきてシールを剥がす時に元の価格が見つかった。4,400円という値段が元々はついていたようだ。ジャンクの上にリモコンがついていないためこの値段では買い手がつかなかったものと思われる。
2005年のDV-HDR30に比べて新しくなった機能がいくつかある。エコモードという機能がついた。消費電力を抑えてくれるようだが使い方がよくわからない。使うと起動にかなり時間がかかるようになる。消費電力を抑える設定がいくつかあるのだが「軌道に時間がかかるようになる」と書かれている。おそらくSHARPの製品にはこの起動の問題があり、結局問題を克服できなかったんだなと思った。
次に音声でサラウンドを送る先をHDMIと光から選べるようになった。ドルビーデジタル、DTS、AACでそれぞれビットストリームにするかPCMにするかを選択できる。ビットストリームを選ぶとステレオ装置側で適切にデコードしてくれるようだ。
最近YAMAHA YAS-101を購入したばかりだったので「光ケーブル X ビットストリーム」を選んで見た。5.1chサラウンドで放送が行われている野球放送などを聞くと確かになんとなく音場に包まれているような感じがする。感覚としては実際に5つのスピーカーガーあるホームしたターシステムと同じ程度にはサラウンドな感じになった。バーチャルサラウンドシステムというのは嘘ではなかったのだなあとは思ったのだが、こういう放送は今では野球くらいしかないのではないかと思う。
このサウンドバーというのは非常に奇怪なシステムだ。テレビの前よりも若干離れたところの方が「音に包まれている」という感覚が強くなる。スピーカーは前にしかついていないのでとても不思議な感覚だ。
不思議なことに2005年のDV-HDR30でついていたある機能がなくなっていた。それがデジタル放送の双方向機能だ。2005年のDV-HDR30はEthernet用のLAN端子がついていたのだが2009年のBD-HDS32にはこれがないようだ。
レビューを見ると「起動が遅すぎる」ということとブルーレイがすぐに使えなくなったという話がよく書き込まれている。確かに地デジ受信機というのはほぼパソコンなのでSHARPの実力では作れなくなってきていたんだろうと思う。また光学ディスクはやはり壊れて使い物にならなくなってしまうようだ。どちらの光学ディスク装置も使えなくなっている。
SHARP製品は壊れやすいというイメージがあったのだが、今回のレコーダーが冬にどうなってしまうのかはよくわからない。
また、誰もテストしていないレコーダーだったために前の所有者が残した映画などのテレビ番組がそのまま録画されたままになっていた。ハードオフは初期化などはしてくれいないんだなあと思った。売る時には自分で初期化しておかないと思わぬところで個人情報の流出につながるかもしれない。前の売主は映画とミステリーが好きだったようだ。ただこれが今回の購入のきっかけになった。録画が再生できるということはHDDは生きているということだからだ。
コメントを残す