暗いところで効果を発揮するデジタルカメラを探す
デジタルカメラについて色々と調べてみると素人ほど色々と言いたがる傾向がある。デジタルフォーサーズがで始めたころはSONYと比べるとセンサーの性能が劣っていたという人がいた。PanasonicのLiveMOSセンサーはそこまで性能が良くなかったというのだ。ところが調べれば調べるほどよくわからなくなる。人によって言っていることが違うからである。そこで、実際に試してみることにした。当然のことながら持っているレンズとの兼ね合いで性能に違いが出てくる。夕方の暗いところでカーテンを閉めて撮影してみた。
APS-C
おそらくAPS-Cがいけないというよりはレンズの状態がよくないからなのだろうなあと思う。センサーサイズが大きいからと言って暗所に強いわけでもない。
インターレースCCD
今回調べるまで意識していなかったのだがSONY DSLR-A100(α100)はCCDを使っていた。CCD時代の最後のカメラなのだろう。α100についてはこのページに情報をまとめている。
2006年7月発売
CMOS
次にCANONのEOS X4を取り出してみた。CANONのEOSシリーズについてはここで情報をまとめている。晴れて条件が良い場所の順光では全く問題を感じないのだが光の条件が悪いところではかなり悲惨な結果になる。標準ズームレンズと単焦点レンズを試してみた。
2010年2月発売
iPhone
2017年9月発売
スマートフォンのカメラは手軽だがやはりそれなりにしか写らないようだ。全体を見るとそれなりに映るのだが細部にはやはりノイズなどのアラが目立つ。画面右端が白いのはカバーが写っているから。レンズの性能ではない。
フォーサーズセンサー
一概にフォーサーズと言っても時代ごとに大きな変化がある。
2007年4月発売
間違って購入したという曰く付きのOlympus E-400。購入の経緯などはこちらでまとめてある。昼間撮影した写真も掲載してあるのだが昼であれば非常にいい写真が撮影できる。ただやはり暗い場所には対応できないようだ。
2010年11月発売
次にマイクロフォーサーズ規格のカメラで試してみる。まずはDMC-GF2から試す。同じISO400で同じF3.5のレンズなのだが差が出た気がする。レンズはPanasonic製を使っているのでレンズ内手ぶれ補正がついている。
順番に全部が比較できるわけではないので良くわからないが、GF5からGF6の間にかなり大きな飛躍があったようだ。
2013年4月発売
次にDMC-GF6を試す。びっくりするほど違いが出ているのはISO3200が無理なく使えるようになっているからなのだろう。3年ほどで技術がかなり進化していることがわかる。
ASCII.jpは従来機の「DMC-GF5」から外観を含めて大幅に刷新されたGF6。撮像素子はDMC-GF5の1210万画素から1600万画素となり、画像処理エンジンも新開発の「ヴィーナスエンジン」を採用。明所/暗所での写真の精細感が向上したほか、ノイズリダクション性能も大幅にアップしているというと紹介している。センサーの向上もさることながらソフトウェア的に処理をしたというのが特徴のようだ。確かにノイズは少ない。
このカメラはWi-Fiなど機能面で宣伝されることが多かったようだが実は基本性能も格段に上がっている。機能が盛りだくさんすぎるので却って見落とされてしまうのかもしれない。
コンパクトデジタルカメラの原色・裏面CMOS
結局、カメラとレンズの組み合わせで暗いところに強いかどうかが決まるという当たり前のことがわかったのがこのニコンのコンパクトデジタルカメラだ。Lumix DMC-GF6と遜色ない写りになった。レンズが明るいのが影響している。手ぶれ補正もついているので三脚などはまず必要とされない。こちらで情報をまとめたときには「後ろがボケない」などとあまり良い評価をしなかったのだが暗いところでは実力を発揮した。
光を効率よく電荷に変える裏面照射型のイメージセンサーと新画像処理エンジン「EXPEED C2」を採用しているそうである。センサーサイズは小さいのだが効率の良い方式を採用することでセンサーサイズの大きなカメラと遜色のない仕上がりになっている。暗所に強いカメラを勧められたら間違いなくこれだろうなあと思う。
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