はじめに
このエントリーではGoogle ChromeCast、FireTV Stick、AppleTVを比較する。どのソリューションも簡単におうち映画館を楽しむことができるコスパが良い投資だ。
シームレスなアクセスならChromeTV with GoogleTV・コスパ優先ならAmazon Prime
PCやスマホからのシームレスなアクセスを優先したい人はChromeCast with GoogleTVを利用しよう。ChromeCast with GoogleTVはコンテンツベースになっている。
Amazon Prime Videoを中心に使いたい人はFireTV Stickを選択しよう。よくAmazonを使う人は少しのCMで多くの映画を楽しむことができる。またPrime Dayなどのセール時に価格が大胆に安くなることがある。普段から「ほしいものリスト」を設定してイベント時に覗いてみると良いろう。
目次
ChromeCast with GoogleTVとFireTV Stickのメリットをやや詳しく
ChromeCast with GoogleTVのメリット
ChromeCast with GoogleTVはコンテンツベースだ。これまで見たコンテンツを参考に様々なアプリ(YouTube、TVer、Amazon Primeなど)からのコンテンツがホームに表示される。
またPCやAndroid端末などとシームレスに連携できる。SwitchBotのHubMiniなどと組み合わせると音声で家電の操作などもできるようになる。GoogleHomeに慣れている人はこれを優先してシステムを組んでもいいかもしれない。
様々なサブスクに契約をしているような人やいろいろな端末でコンテンツを楽しむ人はChromeCastのほうが便利かもしれない
FireTV Stickのメリット
Amazonはプライムデイなどのイベントでかなり大胆な値下げをする場合がある。このためEcho5, Echo8などと組み合わせたソリューションを構築することができる。SwitchBotのHubMiniなどと組み合わせると音声で家電の操作などもできるようになる。Alexaに慣れている人はこれを優先してシステムを組んでもいいかもしれない。

Apple中心ユーザーならAppleTVを選択肢に入れてもいいのだが……
タイトルはChromeCast with GoogleTV、FireTV Stick、AppleTVとなっている。なのにAppleTVが比較の中に入っていない。AppleTVは陳腐化が早い。AppleTVが選択肢に入ってくるのはやはりMacやiPhoneなどをAppleTV+やApple Musicなどで使うケースだろう。
AppleTV+はオリジナルタイトルなどがHDバージョンでもDolby Atomosに対応している。これをAirPods Proなどと組み合わせて使うとシームレスなソリューションが構築できる。
Appleは大胆な技術革新をガンガン取り入れてゆく。これは強みでもあるのだがおうち映画館のようなすこしこなれたものを楽しみたい場合には他の選択肢もあるかもしれないと感じる。
実際に買って試してみた
セットアップはChomeCastもFireTVも簡単
ChromeCastが4980円くらいなら買ってもいいかなと思ったのだが、ここで「ハードオフならもっと安く手に入るのでは?」と思ってしまった。案の上、ChomeCastが3,300円でFireTV Stickが2,750円だった。AppleTV第4世代も5,500円で売られていたが今回は買わないことにした。すでに第2世代を持っているしさすがにノリで買うのは高いなあと思ったからだ。
ChromeCast with GoogleTVが安かったのは「セットアップ画面に日本語が出てこない」という理由。だが、これはGoogleのバグだそうだ。最初に英語で設定しておいて後で日本語に直すという迂回をする必要がある。
あらかじめGoogleのアカウントを準備した上でGoogleHomeをダウンロードしておけば設定は簡単だ。

FirestickTVもセットアップは簡単だった。唯一苦労したのはスマホアプリからFireTVStickを探す時だった。第3世代が出た時のレビューに「第2世代はもっさりしている」というようなことが書かれているのだが、特に動作の遅さは気にならなかった。ただこのあたりは個人差があるかもしれない。実際にはCPUなどをパワフルにしたAmazon Fire TV Stick 4K Maxが売られている。「さくさく・ぬるぬる」と動く高機能のソリューションが求められているということなのかもしれない。

おうち映画ならPCやスマホでも十分なのでは?
まず最初の疑問は「おうち映画」ならPCやスマホなどでも十分なのでは?というものだ。最も大きな違いは5.1ch対応である。適切に設定すれば出力は可能な(はず)のだが設定が複雑。また、Intel Macは5.1ch出力に対応していなかったりする。
一方でChromeCast with GoogleTVもFireTV Stickもサウンドバーに接続さえすれば簡単に5.1ch対応にできる。
Macのブラウザーでは5.1chは出力できない?
サウンドバーでは本当に立体音響にになっているのかがよくわからない
ちなみにMac Mini 2014はHDMIで接続すると5.1chで音声出力をするオプションが表示される。Mac mini M2でも5.1chで音声出力するオプションがある。また、Mac mini M2であればChromeやSafariも5.1ch出力ができるとGoogle Geminiは強硬に主張する。ところがYouTubeで5.1ch対応コンテンツを再生してもDHT-S217の表示がグリーン(5.1ch信号を受け取っていることを表す)にならない。
多分ブラウザー経由では5.1chが楽しめないのだ。
同じコンテンツをChromeCast with GoogleTVやFireTV Stickを使うとYouTubeの5.1chコンテンツはグリーン表示(5.1ch信号を受け取っている)になり、AppleTVのオリジナルコンテンツを流すと青色表示(Dolby Atmos信号を受け取っていることを表す)になる。
やすい方のソリューションで確実に望んだ信号が届くのだから、音が重要な場合にはやはりChromeCast with GoogleTVやFireTV Stickのほうがいいなあと感じた。
Amazon EchoとSwitchBotを接続している場合はFireTV Stickの方がオススメ
SwitchBotでシステムを組むとどうしても一つのAmazonを中心に使うか、Google中心に使うかということになる。最初のAmazon Echo5を買っていたのですでに音声認識がAmazonと連携していた。こういうケースではFireTV Stickを選択したほうがいいかもしれない。だがGoogle Home中心の場合にはChromeCast with GoogleTVのほうがいいかもしれない。
FireTV Stickは電力消費が少ないようでパソコンやプロジェクターのUSBポートからの給電でも無事起動した。この組み合わせを使うと簡単に大画面テレビが実現する。ただAmazonはこのような使い方は推奨していないようだ。

ただしFireTVはコンテンツの追加にやや制限がある。ChromeCastではABCニュース、FOXニュース、Bloombergなどのコンテンツが提供されている。拡張性を期待する人はFIreTVの拡張性のなさにややガッカリするかもしれない。
AppleTVは陳腐化が早い上に少し割高
ハードオフにはAppleTVが多く売られていた。第二世代はジャンク扱いになっており、第三世代は3,300円程度で売られている。しかしながら第二世代ではほとんど使えるアプリがなくAirMacレシーバーとしてしか使い道がない。
AppleTVはAmazonとChromeに比べると割高だ。現在の最新バージョンは19,000円である。なんとなくソフトの陳腐化が早いイメージがあるので、単にYouTubeが見たいくらいの理由であればAppleTVを買ってしまうとちょっと後悔するのかもしれないなあと思う。
確かにApple製品を選ぶと間違いはない。技術も最新の空間オーディオなどが楽しめる。Appleは大胆な技術革新を取り入れて行く会社だからだ。だがこれは裏返せば古いハードウェアは容赦なく切り捨てられてゆくということになる。
おうち映画館というのは今ではかなりこなれたソリューションになりつつある。つまりそこそこのハードウェアで日々の操作性が良いほうが気軽にいつまでも楽しめるのだと思う。

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