YouTubeで5.1chのコンテンツを見ることができることを知った。MacのHDMIの出力を5.1chに設定SONY HT-CT380してみたのだが、本当に5.1chで出力されているのかどうもよくわからない。素材には「5.1 ROCK Music Atmos Surround Sound – Dolby Rock – 4K HDR」を使った。
MacのWebブラウザーでYouTubeを見ても5.1chの切り替えボタンが表示されない。どうやら専用のハードが必要なのだそうだ。ChromeCastが税込4,980円だというので手に入れてみることにした。
MacのWebブラウザーは2.1chにしかならない
FireTV Stickは比較的低電力なのでプロジェクターのUSB端子で電源を取って手軽に大画面テレビが実現できる。第三世代を買って立体音響対応のサウンドバーと組み合わせると立体音響も楽しめる。
ChromeCastは対応するアプリが多くコンテンツが豊富。立体音響対応のサウンドバーと組み合わせると立体音響も楽しめる。
ChromeCastが4980円くらいなら買ってもいいかなと思ったのだが、ここで「ハードオフならもっと安く手に入るのでは?」と思ってしまった。案の上、ChomeCastが3,300円、FireTV Stickが2,750円だった。AppleTV第4世代も5,500円で売られていたが今回は買わないことにした。すでに第2世代を持っているしさすがにノリで買うのは高いなあと思ったからだ。結局合計で6,000円程度でGoogleとAmazonの2本を買って試すことにした。
ちなみにChromeCastもFireTV Stickも2k対応版の価格は4,980円である。Chromecastの4K対応版は7,600円でFireTV Stickの4K対応版は7,480円だ。
- Fire TV Stick 第3世代 | HD対応スタンダードモデル |ストリーミングメディアプレイヤー【2020年発売】
- 【New】 Fire TV Stick 4K 第2世代 | 映画館のような4K体験 | ストリーミングメディアプレイヤー | 2023年秋発売
- Google グーグル GA03131-JP 2Kモデル [Chromecast with Google TV HD]
- Google グーグル GA01919-JP [Chromecast with Google TV](4Kモデル)
セットアップはChomeCastもFireTVも簡単
こういう馴染みのないものを買う場合「どれが最新バージョンのハードか」がわからないのがとても困る。ChromeCastは2020年製と書かれていたのでわかりやすかった。「セットアップ画面に日本語が出てこない」という理由で少し安くなっていたのだが、これはGoogleのバグだそうだ。最初に英語で設定しておいて後で日本語に直すという迂回をする必要がある。あらかじめGoogleのアカウントを準備した上でGoogleHomeをダウンロードしておけば設定は簡単だ。
FirestickTVは2種類が売られていた。結局新しそうで唯一箱とマニュアルが一式揃っているものを買ってきたのだがこれでも第2世代だった。後で冷静になって箱を見て見たら箱に第2世代だと書いてあった。こちらもセットアップは簡単だったがスマホアプリからFireTVStickを探す時にちょっと苦労した。第3世代が出た時のレビューに「第2世代はもっさりしている」というようなことが書かれているのだが特に動作の遅さは気にならなかった。
結論を先に書くと、確かに両方とも5.1chに対応している。YouTubeで当該コンテンツを見ると確かに「設定」に「5.1ch」のチェックボックスがある。このチェックボックスを外すとサラウンド感がなくなり単なるステレオになる。HT-CT380でソースを表示すると5.1ch対応ソースではDolby+が表示され、そうでないものではL PCM(リニア・PCM)と表示された。
効果としてはサウンドバーのサラウンドをステレオに切り替えた時のような切り替わり方をする。フロントの音は上の方で鳴っていてリアの音は前の方で鳴っているという違いがある。飛ばす方向の違いで広がりを出しているようだ。
FireTV Stick第2世代と第3世代の違い
FireTVの第2世代と第3世代の違いはいくつかある。
* 第2世代はDolby対応だが第3世代はDolby Atmos対応
* 第2世代にはスリープがない
* 第3世代はCPU性能がアップしておりアプリの起動が若干早い
ということでDolby Atmos(空間オーディオ)を装備している場合にはバージョンの違いに気をつける必要がある。ただ、すでに新品を買う場合には第2世代は売られていないのでおそらく間違える可能性は低いものと思われる。
Macのブラウザーでは5.1chは出力できない
サウンドバーでは本当に立体音響にになっているのかがよくわからない
ちなみにMac Mini 2014で当該コンテンツを再生すると同じようなバーチャルサラウンド効果が生じているように聞こえる。Mac MiniをHDMIで接続すると5.1chで音声出力をするオプションが表示されるのだ。だが、2チャンネルをバーチャルサラウンド化しているのかあるいは5.1chで再生されているのかはよくわからない。SONY HT-CT380はソースに合わせて「適当に」最も解像度が良くなるように調整してくれている。後になってリモコンを取り寄せてソースを確認するとL PCMだった。2.1chにしかならないらしい。結局MacMini 2014のHDMIはDVDを5.1chで出力できるだけなのだ。
ホームシアターシステムに音を送ると本当に立体になっているかがよくわかる
ただし2.1chで信号を送りホームシアター側でデコードするDolby Prologic IIという仕組みがある。HT-K31にAppleTVで2チャンネルで信号を送った。Dolby Prologic IIを使ったコンテンツはきちんと信号が分離され5.1chオーディオ押して再生することができた。
SONY HT-CT380を使った5.1chの再生
SONYのサウンドバーHT-CT380を使い正しく5.1chを再生すると上のスピーカーからはフロントの音が聞こえ下のスピーカーからはリアの音が聞こえる。これが左右に二組あり立体感を演出している。2.1チャンネルにするとこの違いがなくなるので立体感が消えて単純に音が大きくなる。リモコンでソースを確認すると確実だ。DOLBY+やAACという表示になる。
ブルーレイレコーダーで音を出す場合には少しコツが必要だった。まずレコーダーの音声をHDMI優先にして設定をオートにする。するとソースがAACになる。AACは2.1chから5.1chまでを出力できる。これであらかじめ録画しておいた5.1chコンテンツ(NHKの名曲アルバムなどが対応している)を再生するときちんと5.1chで聞こえた。
だがやはりホームシアターに比べるとサラウンド感は少し劣る印象だ。
* ホームシアターシステムは音に包まれている感じになる
* サウンドバーは前の方に音場ができていてやや立体的になる
* 人工的に飛び回らせているような素材ではかなり飛び回っている感じがする
Amazon EchoとSwitchbotを接続している場合はFireTV Stickの方がオススメ
さてどちらを使うかなのだが、どちらにも一長一短がある。ChromeCastを使うとMacのChomeの画像をテレビに送ることができるようになった。これはこれで便利である。また操作は基本的にChomebookと同じOSを使っている。操作性はおそらくAmazonよりもGoogleの方が優っている。
一方でFireTV Stickでリモコンを設定したところリモコンなしで購入したSONY HT-CT380がAlexaで認識されるようになった。COBYのテレビ(日本のリモコンだと設定されていないことが多い)もAmazonではきちんと登録されている。一方でGoogleのCOBYの設定ではテレビのオンオフができなかった。このためテレビ+サウンドバーにはFireTVを残すことにした、さらにAlexa経由で「サウンドバーをつけて」「サウンドバーを消して」でサウンドバーを操作できる。だが、あくまでもFireTVStick経由なのでFireTVStickを外すと反応しなくなる。Switchbotハブミニを一つ買っておくと声だけでたいていの家電が操作できるようになり便利だ。
さらにFireTV Stickは電力消費が少ないようでパソコンやプロジェクターのUSBポートからの給電でも無事起動した。この組み合わせを使うと簡単に大画面テレビが実現する。
ただしFireTVはコンテンツの追加にやや制限がある。ChromeCastではABCニュース、FOXニュース、Bloombergなどのコンテンツが提供されている。拡張性を期待する人はFIreTVの拡張性のなさにややガッカリするかもしれない。
AppleTVは陳腐化が早い上に少し割高
ハードオフにはAppleTVが多く売られていた。第二世代はジャンク扱いになっており、第三世代は3,300円程度で売られている。しかしながら第二世代ではほとんど使えるアプリがなくAirMacレシーバーとしてしか使い道がない。とはいえ、これはこれで使い所ある。古いホームシアター機器にはHDMIが付いていないものがある。この場合光ケーブルで接続する必要があるのだが第三世代以降は光ケーブルに対応していないのだ。だからわざわざ第二世代を探して購入する必要があるというわけである。
AppleTVはAmazonとChromeに比べると割高だ。現在の最新バージョンは19,000円である。なんとなくソフトの陳腐化が早いイメージがあるので、単にYouTubeが見たいくらいの理由であればAppleTVを買ってしまうとちょっと後悔するのかもしれないなあと思う。
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