Logicoolに小型でスムーズな体験ができるMK240/MK245というキーボードのセットがある。ところがこのキーボードはWindowsとChromebook対応になっておりMacは対応していない。確認せずに買ってしまうと「しまったMacでは使えないのか」ということになりかねないが心配はない。MacはもともとWindowsのキーボードを使えるようにOSレベルで設定されているからである。この設定の仕方を覚えておくとさまざまなキーボードで応用ができる。
設定方法
修飾キーの入れ替え
システム環境設定から「キーボード」を選ぶ。USBレシーバーを選択しOptionとCommandを入れ替えよう。WindowsマークのあるキーがOptionとして機能しAltと呼ばれるキーがコマンドキーとして機能するようになる。この配列は普通のMacの英語キーボードと同じである。
文字入力の切り替え
この設定でMK240/MK245はMacの英文キーボードと同じように使えるようになる。つまり無変換、変換、カタカナ・ひらがな・ローマ字キーは使えない。では文字の切り替えはどうするのか。
デフォルトではコントロール+スペースで切り替えるようになっている。今回の設定ではコントロールキーはそのままである。だが古くからMacを使える人は昔ながらのやり方(コマンド+スペース)に馴染んでいる。Windowsの設定ではAltをコマンドキーに割り当てているのでAlt+スペースということになる。ちょうど隣同士であり覚えやすいのだ。
この切り替え方法は英文キーボードで文字入力を変える場合には共通なので例えば、韓国語やロシア語など複数の言語入力を切り替えたい場合などでもつかえる。
その他のTIPSと注意点
Logicoolのキーボードについての悩みで「無線の接続がスムーズでない」というものがある。特にUSB3.0と一緒に使っていたり、iMacで使っていたりするとストレスを感じる人が多いようだ。USB3.0とLogicoolの無線が干渉するのが原因と言われている。USBの延長コード(ダイソーなどで買ってきてもいい)などを使うとストレスが軽減するので試してみるといいだろう。
MK240/MK245はUnifyingではないようだ。新品を買ってきた場合だと既存のUnifying製品と一緒に使えないという弊害がある。また、ハードオフなどではジャンクとしてレシーバーなしの製品が売られていることがあるのだが「Unifyingが使えるからいいや」と思い買ってしまうと接続ができなかったということになりがちである。
MK240/MK245は持ち運びを重視するためにマウスが小さい。これは好みが分かれると思う。M185を使ってもストレスがないという人はいいのだが、MK Masterのような大ぶりのマウスに慣れている人はややグリップ感が物足りないと感じるかもしれない。グリップ感重視の場合は持ち運び性能よりも大きめのものを選んだほうがいいかもしれない。
その他の選択肢
その他の選択肢としてはマルチデバイス(MacとiOSデバイスも)対応のK380というシリーズがある。MK240/MK245は3,500円程度でマウスとキーボードのセットだがK380はキーボードのみで若干価格が高め。マルチデバイス対応なので複数台のMacを操作したい人はこれが便利かもしれない。Flow対応のマウス(MK Master第二世代以降)と組み合わせるとシームレスな操作が楽しめる。
インテリアとして色が統一できるという利点もある。マウスパッドなどをコーディネートするのも楽しいのかもしれない。
今回ご紹介したキーボードはどちらもミニマムなキーボードなのでキー配列はやや窮屈だ。Macでも使える(が、オフィシャルにはMac対応でない)で格安のキーボードにはMK295がある。フルサイズキーボードで静音設計である。ただし厳密にはMac対応ではないので今回と同じ設定変更をして英文キーボードと同じ要領で言語を切り替える必要がある。
個人的にはこのキーボードとMX Master(初代)を組み合わせてUnifyingで使っている。フロー対応でないのが残念と言えば残念なのだが気に入って使っている。静音キーボードである点とフルサイズである点が特に気に入っておりキーボードの電池の持ちは悪くない。Apple純正のワイヤレスキーボードとマウスのセットもあるのだが電池の持ちがあまり良くないのでApple純正よりもLogicoolの方が登板回数が多い。
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