Dolby Atmos対応サウンドバーの全リスト一覧(2024年秋版)

全リストというのはもちろん大げさだ。もともとは「そもそもDolby Atmos対応機器で最も安いのは何なんだろうか?」と調べようとしてリストを作ったのが最初だった。そのうちに「安いものでは立体感が得られない」という情報があり、ではどんな選択肢があるのか?と思ったのだ。

ちなみに価格とラインアップは2024年9月18日現在のもの。新規情報は適宜追加。

AMAZON

  • 左右チャンネル+センターチャンネル
  • ダイアログエンハンサー
  • 映画・音楽・スポーツなどのジャンルやシーンに合わせて変更
  • HDMIケーブル(同梱)をテレビのHDMI入力端子(ARC/eARC)に接続
  • テレビやFire TVのリモコンからFire TV画面上でサウンドの調整が可能

Amazonも空間オーディオ・スピーカーを出している。このスピーカーでAmazon PrimeのTVシリーズ(Dolby Atmos対応のものが多い)を見ましょう!と言う打ち出しになっていた。

Amazon Echo Studio 29,980円 商品詳細

Apple

SONOS Era300のように空間音楽に対応するApple HomePodだが、単体ではDolby Atmos対応の映画などは再生できない。Apple TV 4Kなどを別途購入して組み合わせる必要がある。一度Appleを選ぶとほかもAppleを選ばなければならないということになる。

Apple HomePod(Amazonの扱いなし)

またiPhoneでアップルミュージックをサブスクリプションするとDolby Atmosの選択肢が出てくる。対応機種はiOS18に対応しているもの。つまりiPhone SE(第2世代以降)になる。ただしアップルミュージックに付随する機能なのでサブスクリプションしないと選択肢そのものが出てこないそうだ。またヘッドセットもDolby Atmosに対応したApple製品でなければならないという。徹底的に囲い込もうとしている。

AirPods Pro (第 1 または第 2 世代)、AirPods Max、AirPods (第 3 世代)、Beats Fit Pro、Beats Studio Pro または Beats Solo 4 

AirPods や Beats で空間オーディオをオンにする

実際にAirPods Proを買って試してみた。

BOSE

言わずとしれたブランドで昔から高級雑誌でプレミアム感のある家庭用スピーカーを出している。このため価格も高価である。

Bowers&Wilkins

バーチャルで高低差から得られる立体音響をシミュレートしている機種も多いが薄型サウンドバーなのにイネーブルスピーカー(上向きスピーカー)搭載の野心作。ただしやはり値段はお高めだ。

DENON

YAMAHAが撤退しつつある(ように見える)なかで、比較的存在感を示している。展開は実質的にサブウーファー付きとなしの2展開だ。サブウーファーなしはS217から発展させS218・S218Kと言う展開になっている。S217は家電量販店では取り扱いがあるようだがAmazonには取り扱いがない。Dolby Atmosを体験するのであればS217の中古が最低価格帯になる。ただし「あまりサラウンド感がない」という評価もちらほら見られる。

サブウーファーなし

サブウーファー付き

とりあえずDolby Atmosが体験してみたい人にとってはDHT-S217が最安の選択肢となっている。

JBL

もともとBAR1000のために開発したマルチビーム技術を低価格帯に展開しているそうだ。

7.1.4ch/5.1.2chは天井の環境を読み取って擬似的・仮想的にハイトスピーカーを作る仕組みになっている。つまり7.1.4であっても実体スピーカーがあるわけではないということだ。

この中ではJBL BAR 5.0 MULTIBEAMが最安値になる。

本格的なサウンドバーは高価なため、安価にDolby Atmosも楽しめるBAR5.0の人気が高かかったようである。このBAR5.0に拡張機能(スピーカーを買い足すことができる)をもたせた後継機が2023年11月に発売された。

Harman Kardon

マルチビームとキャリブレーション機能を備える。サブウーファーは後日発売される予定

Polk

Polkは2種類展開でDolby Atmos付きとなしの構成になっている。価格は安価だがアメリカのメーカーのためあまり日本市場でのプレゼンスがない。

Sennheiser

「ゼンハイザー」と読むそうだ。ドイツのメーカーだそうだがあまり情報がない。少なくとも2製品が確認できるがMiniはAmazonに日本語ページがなかった。Plusはサブウーファーをつけると30万円超えになる。

SONY

日本での独自展開を行なわず大型テレビの市場が大きい欧米市場向けの商品展開になっている。コンセプトはCINEMA IS COMMING HOME。テレビが9(最高級)8/7(高価格帯の有機ELとmini LED)5(通常価格版)、3(エントリー)という構成になっていてそれに合わせてサウンドバーが準備されている。

「本格的なテレビをお家で見ましょう」というコンセプトなので日本の一般家庭向きではない。おそらくテレビとのセット売りがメインでありAmazonのランキングなどでは存在感がない。便宜上「対応版」と書いたがおそらく特に「この組み合わせでなければだめ」ということではないと思う。このあたりは売る側の事情なのだろう。

SONYは有機ELの分野で高いシェアを誇ってきたが4位に転落した。代わりに台頭したのがTOSHIBA(レグザ)=ハイセンスだそうだ。さらにMiniLEDの技術革新により必ずしも有機ELのほうがキレイだとも言えなくなってきており日本でシェアを守りきれるかに注目があつまる。高級路線で行き詰ると日本市場の優先順位が下がってゆくのかもしれない。

テレビと対応させたシリーズ

テレビと対応したと見られる商品構成になっているもの。家電専門店はセット価格で工夫を凝らしているものと見られる。このためAmazonのランキングでは売れ筋として浮上してこない。

旧形式

独立スピーカーシステム

SONYはサウンドバー形式の他にフロント2+リア2と言う独特のスピーカーシステムを出している。もともとH9と言う名前だったがQuad(4)という名前をつけてリニューアルされた。それぞれのスピーカーには形状の区別がない。適当にスピーカーを置くとお互いに通信しあってバーチャルスピーカーを設置してゆく仕組みになっている。後ろに実体スピーカーがあるので反響が弱い部屋でも良い音場が得られるのではないかと思う。

SONOS

SONOSのサウンドバーは3種展開でそのうちRAYを除く2機種がDolby Atmos対応しているそうだ。iOSデバイスを使って最適化する機能なども付いているそうだ。だがアメリカの比較的新しい企業のようで日本語の情報があまり充実していない。英語の機能紹介ビデオでしか情報が取れないことがあった。

この他Era 300というスピーカーがあり上部スピーカーからDolby Atmos対応の空間音楽を再生できる。

Era 300が出てきたついでに各社の空間音楽スピーカーについても調べてみた。

YAMAHA

クラッシック音楽ならばYAMAHAという評価だった。サウンドバーもYAS−101〜109というシリーズを出していた。だがYAMAHAはこの分野からは撤退しつつあるようにしか思えない。Dolby Atmos対応機は3機種ありSR-B30Aが比較的廉価。Sound Bar Remoteと言うアプリを使って操作できる。

SR-B30A (ワイヤレス・サブウーファーなし)25,911円 商品詳細

SR-X40A(ネットワーク対応・ワイヤレスサブウーファー付き)Amazon取扱なし

SR-B40A(ワイヤレス・サブウーファー付き)41,980円 商品詳細


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