全リストというのはもちろん大げさだ。もともとは「そもそもDolby Atmos対応機器で最も安いのは何なんだろうか?」と調べようとしてリストを作ったのが最初だった。そのうちに「安いものでは立体感が得られない」という情報があり、ではどんな選択肢があるのか?と思ったのだ。
ちなみに価格とラインアップは2024年9月18日現在のもの。新規情報は適宜追加。
AMAZON
プライム会員向けに8000円オフのセール中(2024年12月6日(金)23時59分まで)
- 左右チャンネル+センターチャンネル
- ダイアログエンハンサー
- 映画・音楽・スポーツなどのジャンルやシーンに合わせて変更
- HDMIケーブル(同梱)をテレビのHDMI入力端子(ARC/eARC)に接続
- テレビやFire TVのリモコンからFire TV画面上でサウンドの調整が可能
Amazonも空間オーディオ・スピーカーを出している。このスピーカーでAmazon PrimeのTVシリーズ(Dolby Atmos対応のものが多い)を見ましょう!と言う打ち出しになっていた。
Amazon Echo Studio 29,980円 商品詳細
Apple
SONOS Era300のように空間音楽に対応するApple HomePodだが、単体ではDolby Atmos対応の映画などは再生できない。Apple TV 4Kなどを別途購入して組み合わせる必要がある。一度Appleを選ぶとほかもAppleを選ばなければならないということになる。
Apple HomePod(Amazonの扱いなし)
またiPhoneでアップルミュージックをサブスクリプションするとDolby Atmosの選択肢が出てくる。対応機種はiOS18に対応しているもの。つまりiPhone SE(第2世代以降)になる。ただしアップルミュージックに付随する機能なのでサブスクリプションしないと選択肢そのものが出てこないそうだ。またヘッドセットもDolby Atmosに対応したApple製品でなければならないという。徹底的に囲い込もうとしている。
AirPods Pro (第 1 または第 2 世代)、AirPods Max、AirPods (第 3 世代)、Beats Fit Pro、Beats Studio Pro または Beats Solo 4
AirPods や Beats で空間オーディオをオンにする
実際にAirPods Proを買って試してみた。
BOSE
言わずとしれたブランドで昔から高級雑誌でプレミアム感のある家庭用スピーカーを出している。このため価格も高価である。
- Bose Smart Ultra Soundbar Boseのサウンドバーのフラッグシップモデル。Dolby Atmos対応あり。132,000円 商品詳細
- Bose Smart Soundbar 900 Boseのプレミアムモデル。Dolby Atmos対応あり。Alexaと連携していて音声で操作できる。置かれた場所を認識して音場を変更する機能がついている。99,800円 商品詳細
- Bose Smart Soundbar 600 Dolby Atmos対応あり。Alexaと連携していて音声で操作できる。70,219円 商品詳細
- Bose Smart Soundbar Smart Soundbar 600の後継機種でイヤカフイヤフォン連携可能(2024年10月11日発売)
Bowers&Wilkins
バーチャルで高低差から得られる立体音響をシミュレートしている機種も多いが薄型サウンドバーなのにイネーブルスピーカー(上向きスピーカー)搭載の野心作。ただしやはり値段はお高めだ。
DENON
YAMAHAが撤退しつつある(ように見える)なかで、比較的存在感を示している。展開は実質的にサブウーファー付きとなしの2展開だ。サブウーファーなしはS217から発展させS218・S218Kと言う展開になっている。S217は家電量販店では取り扱いがあるようだがAmazonには取り扱いがない。Dolby Atmosを体験するのであればS217の中古が最低価格帯になる。ただし「あまりサラウンド感がない」という評価もちらほら見られる。
サブウーファーなし
- DHT-S217(Dolby Atmos対応初号機)Amazonおすすめ出品なし
- DHT-S218(Dolby Atmos対応二番目)Amazonおすすめ出品なし
- DHT-S218K(Dolby Atmos対応二番目・改良版)32,700円 商品詳細
サブウーファー付き
とりあえずDolby Atmosが体験してみたい人にとってはDHT-S217が最安の選択肢となっている。
JBL
もともとBAR1000のために開発したマルチビーム技術を低価格帯に展開しているそうだ。
7.1.4ch/5.1.2chは天井の環境を読み取って擬似的・仮想的にハイトスピーカーを作る仕組みになっている。つまり7.1.4であっても実体スピーカーがあるわけではないということだ。
この中ではJBL BAR 5.0 MULTIBEAMが最安値になる。
- JBL Bar1000(7.1.4ch完全ワイヤレスサラウンド・リアスピーカは充電式)125,500円 商品詳細
- JBL Bar 800(5.1.2ch完全ワイヤレスサラウンド・リアスピーカーは充電式)99,990円 商品詳細
- JBL BAR 500(サブウーファー付き5.1chサウンドバーシステム)63,800円 商品詳細
- JBL Cinema SB 580(サブウーファー付き3.1chサウンドバーシステム)39,600円 商品詳細
本格的なサウンドバーは高価なため、安価にDolby Atmosも楽しめるBAR5.0の人気が高かかったようである。このBAR5.0に拡張機能(スピーカーを買い足すことができる)をもたせた後継機が2023年11月に発売された。
- JBL BAR 5.0 MULTIBEAM 21,800円 商品詳細
- JBL BAR 300 (マルチビーム対応で、別スピーカーを買い足してアプリJBL ONEを使いリアスピーカーを拡張可能) 44,582円 商品詳細
Harman Kardon
マルチビームとキャリブレーション機能を備える。サブウーファーは後日発売される予定
Polk
Polkは2種類展開でDolby Atmos付きとなしの構成になっている。価格は安価だがアメリカのメーカーのためあまり日本市場でのプレゼンスがない。
Sennheiser
「ゼンハイザー」と読むそうだ。ドイツのメーカーだそうだがあまり情報がない。少なくとも2製品が確認できるがMiniはAmazonに日本語ページがなかった。Plusはサブウーファーをつけると30万円超えになる。
- AMBEO Soundbar Plus(7.1.4ch) 220,000円 商品詳細
- AMBEO Soundbar Mini Amazon取扱なし
SONY
日本での独自展開を行なわず大型テレビの市場が大きい欧米市場向けの商品展開になっている。コンセプトはCINEMA IS COMMING HOME。テレビが9(最高級)8/7(高価格帯の有機ELとmini LED)5(通常価格版)、3(エントリー)という構成になっていてそれに合わせてサウンドバーが準備されている。
「本格的なテレビをお家で見ましょう」というコンセプトなので日本の一般家庭向きではない。おそらくテレビとのセット売りがメインでありAmazonのランキングなどでは存在感がない。便宜上「対応版」と書いたがおそらく特に「この組み合わせでなければだめ」ということではないと思う。このあたりは売る側の事情なのだろう。
SONYは有機ELの分野で高いシェアを誇ってきたが4位に転落した。代わりに台頭したのがTOSHIBA(レグザ)=ハイセンスだそうだ。さらにMiniLEDの技術革新により必ずしも有機ELのほうがキレイだとも言えなくなってきており日本でシェアを守りきれるかに注目があつまる。高級路線で行き詰ると日本市場の優先順位が下がってゆくのかもしれない。
テレビと対応させたシリーズ
テレビと対応したと見られる商品構成になっているもの。家電専門店はセット価格で工夫を凝らしているものと見られる。このためAmazonのランキングでは売れ筋として浮上してこない。
- HT-A9000(Bravia 9対応版)169,955円 商品詳細
- HT-A8000(Bravia 8(有機EL)7(mini LED)対応版)116,282円 商品詳細
- HT-A5000 (Bravia 5対応版)83,880円 商品詳細
- HT-A3000(Bravia 3対応版)61,480円 商品詳細
旧形式
独立スピーカーシステム
SONYはサウンドバー形式の他にフロント2+リア2と言う独特のスピーカーシステムを出している。もともとH9と言う名前だったがQuad(4)という名前をつけてリニューアルされた。それぞれのスピーカーには形状の区別がない。適当にスピーカーを置くとお互いに通信しあってバーチャルスピーカーを設置してゆく仕組みになっている。後ろに実体スピーカーがあるので反響が弱い部屋でも良い音場が得られるのではないかと思う。
- HT-A9 200,000円 商品詳細
- HT-A9M2 290,000円 商品詳細
SONOS
SONOSのサウンドバーは3種展開でそのうちRAYを除く2機種がDolby Atmos対応しているそうだ。iOSデバイスを使って最適化する機能なども付いているそうだ。だがアメリカの比較的新しい企業のようで日本語の情報があまり充実していない。英語の機能紹介ビデオでしか情報が取れないことがあった。
この他Era 300というスピーカーがあり上部スピーカーからDolby Atmos対応の空間音楽を再生できる。
Era 300が出てきたついでに各社の空間音楽スピーカーについても調べてみた。
YAMAHA
クラッシック音楽ならばYAMAHAという評価だった。サウンドバーもYAS−101〜109というシリーズを出していた。だがYAMAHAはこの分野からは撤退しつつあるようにしか思えない。Dolby Atmos対応機は3機種ありSR-B30Aが比較的廉価。Sound Bar Remoteと言うアプリを使って操作できる。
SR-B30A (ワイヤレス・サブウーファーなし)25,911円 商品詳細
SR-X40A(ネットワーク対応・ワイヤレスサブウーファー付き)Amazon取扱なし
SR-B40A(ワイヤレス・サブウーファー付き)41,980円 商品詳細
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