目次
はじめに
自分はMacを使っているのだが家族はWindowsがいいという。MS OfficeとOutlookを使い続けているのだがブラウザー版には対応したくないそうだ。もう新しいアプリケーションの使い方を覚えるのはしんどいのだろう。MacBook Air(余っているものがある)を激推してみたが断られた。
きっかけはDynabook PZ55/MBがSSDの高熱で再起動を繰り返すようになったことだ。使い続けて4年しか経っていないが聞けばかなり無茶苦茶な使い方をしていたようだ。できれば故障が少ないほうがいいいと思うのだがこの使い方だと正直「壊れるときは壊れる」んだと思う。
Microsoftの製品が良いと思った最初の理由は「ハードメーカーとソフトメーカーが別れているから」ハードメーカーがWindowsの変化について行けないと考えたからだ。Microsoftもさすがに自社製品のテストくらいするだろうという期待がある。
次にAI標準対応のWindowsPCを買ってもらうのがいいのではないかと思った。
ところが調べてみるとMicrosoftのプロダクトデザイン力が単純に上がっていることがわかった。所有欲を満たすことができる製品が作られている。
そこでMicrosoftのSurfaceを第一検討候補に選んだ。結果的に購入したのはAI対応機ではなくSurface Laptop Go3だった。AI標準対応の一つ前のモデルである。
このエントリーはWindowsPCに詳しくない人に向けたMicrosoft製品の選び方になっている。
Surface Laptopの構成を大まかに掴む
ホームユースの選択肢は基本的に2系統
現在MicrosoftのノートPCは(単純化すると)二系統。さらにタブレットを入れると3系統となる。Appleと違ってPCとタブレットは同じOSで動くので実際は同じものになる。またPCであってもタッチスクリーンになっている。PCの画面を触ると手の脂がつきそうで躊躇するが意外と大丈夫だ。スクリーンに疎油性コーティングが施されているそうだ。そのために高濃度アルコールやガラスクリーナーやその他の化学クリーナーは絶対に使用するなという注意喚起が出ているという。
- タブレット
- Surface Pro → iPadみたいなやつだがOSはWindows11
- ノートPC(Laptop)
- Surface Laptop 第7世代 → MacBook Proみたいなやつ
- Surface Laptop Go3 → MacBook Airみたいなやつ
だ。
Macの例でいうとMacBook ProとMacBook AirとiPadという位置づけ。
Macとの違いはいくつかある。まずiPadとMacBookに当たる製品のOSが一緒というのが最初の違い。次にAppleシリコンに当たるCPUへの切り替えが必ずしも上手く進んでいないという事情がある。
Surface Laptop 第7世代はクアルコムのSnapdragonを使っている。これはMacでいうとApple Siliconチップに当たるSoCである。SnapdragonはARMと呼ばれOSも作り直したそうだがWindows11の対応が遅れておりAdobeなど対応していないアプリも残っている。
このため、学校によっては「Snapdragonは買わないでくれ」と注意喚起をすることがあるそうだ。一方でSurface Laptop Go3はIntel Core i5の第12世代を使っている。MacBook Airも現在Apple Siliconなのでここは違っている。しかしながらOSとの馴染はよくアプリの対応問題もない。
ただしMicosoftのストアはAppleのウェブサイトのように比較できる構成になっていない。AppleはすべてのMacを比較するというセクションがある。
マイクロソフトはSurface Laptop 第7世代を激推中でSurface Laptop Go 3はわざわざ探さないと比較ができないのだ。
Surface Laptop 第7世代のネックはOfficeだった……
価格帯で選ぶとSurface Laptop 第7世代13インチとSurface Laptop Go 3だが、13インチはサブスク2年分が付いているだけでその後は1年毎に24000円程度の「税金」を支払う必要がある。
MS Officeなんかいらないという人もいるだろうが、学生と高齢者にはやはり必要なアプリ。
タイプ | 大きさ | CPU | MS Office |
---|---|---|---|
Surface Laptop 第7世代 | 13インチ | SnapDragon | Microsoft 365 Personal 24ヶ月 |
Surface Laptop 第7世代 | 13.8インチ | SnapDragon | Microsoft Office 2024(買い切り)付属 |
Surface Laptop 第7世代 | 15インチ | SnapDragon | Microsoft Office 2024(買い切り)付属 |
Surface Laptop Go 3 | 12.4インチ | Core i5 (12世代) | Microsoft Office 2021(買い切り)付属 |
さらにSurface Laptop Go 3はなぜかカラーによって価格が違う。さらにLaptopがつかないとタブレットになる。もともとのオリジナルがタブレットだった事はわかっているのだが、AppleのMacBookとiPadが似たような名前になっているような感覚で極めてややこしい。
この全体像を掴まないうちにAmazonを見たため何がなんだかわからなくなってしまった。
結局電話をMicrosoftに電話をかけて聞いた。SurfaceのトップページをPCで表示すると上に「コンピューター」というプルダウンメニューが出てくる。そこでまずスナップドラゴンかIntelを選ぶ。具体的にはSurface LaptopかSurface Laptop Go 3を選択する。
なぜか隠されているSurface Laptop Go3
Surface Laptop Go3はMicrosoftのWebサイトからは隠されていて直接比較ができない
Surface Laptopを選んだ人は次に「デバイスを構築」を選び、13インチ・13.8インチ・15インチを選択する。そしてそこでメモリとストレージを選ぶのだ。金ならいくらでも払えるという人はMicrosoftアカウントを準備すればそのまま買うことができる。13.8インチはMicrosoftでは192,000円からになっている。
MicrosoftのウェブサイトであたりをつけてからAmazonなどで価格を確認するのが良さそう
しかしできれば賢く買いたいという人はAmazonを覗いてみるといいだろう。ちなみにこの記事を書いている2025年7月30日の価格は160114円〜となっている。
構成はMicrosoftでみた方がわかりやすいが実際にはAmazonのほうがオトクである可能性がある
ことになる。Appleユーザーとしてはこの時点で知恵熱が出た。
Surface Laptopは画面サイズが選べるんだから当然Surface Laptop Go 3も画面サイズが選べるんだろうと思い込んだのだが実はSurface Laptop Go 3は画面サイズが12.4インチしかない。こちらはなぜか色によって価格が違っていてサンドストーンが一番安かった。Microsoftのウェブサイトで構成と価格を確かめたらまたAmazonのウェブサイトを参照することにした。Microsoftは115,9514円(サンドストーン)だったがAmazonは109,780円から。
ただしストアはAmazonではないのでお店の評判はきちんと確認したほうがいいかもしれない。
本来ならば同じ系統の薄型のLenovo Ideapadなども比較検討したかったのだが「とにかく早くほしい」という。そこでとりあえずお店で触ってみたら?と説得することにした。
聞けばサンドストーンの店頭在庫があるという。価格は10万円を切っている。実は背面にデントがある。デザイン重視のためちょっとした凹みでも嫌う人が多いのだろう。ただ「もうなんでもいいからパソコンがほしい」という状態になっていたため「これでいい」ということになった。
安さの原因はこの凹みだった。MacBook Airでもこうした凹みのあるものが売られていることがあり査定では低評価になる。ちなみに512GB/16GBモデルだった。当初の価格は14万円だったそうだ。Microsoftのサイトからは512GBモデルは購入できないため家電量販店モデルとして売り出されたものの最後まで売れ残っていたことになる。
これに気がついたのは回復イメージを作ろうとしていたときのこと。回復イメージをダウンロードするときにはMicrosoftのウェブサイトにアクセスするのだが「16GBですね」と書かれてあり「あれ?」と思ったのだった。ただし使う本人はこれまでDynabook PZ55/Mをメモリ4GBで使っていて特に文句は言っていなかったのでおそらく興味は持たない気がする。

デザインはMacBook Airに似ていてスタイリッシュなので普段遣いに満足度が高そう
である。
ちなみに後日ケーズデンキにある他のPCを比較してみたが「これはいいな」と思ったのはSurface ProとMacBook Airだけだった。
Surface Laptop Go 3のメリットとデメリット
メリット
- 高品質でデザインもよく所有欲が満たされそう
- 1.13キログラムで持ち運びやすい
- メモリが8GB以上なのでOfficeなどの基本操作にはまず問題が出ない
- 電源ボタンが指紋に対応している。
メリットでありデメリット
- パッケージ版がOfficeが欲しい人にとってはメリット(大学生や高齢者など)
- 現役世代の人は「Web版を利用するからOffice入を選ぶのは情弱」と考えることも。
デメリット
これまで国産のフル規格のノートパソコンを使っていた人は
- SDカードスロットがない
- マウスがつけられるポートがない
- 10キーがない
と考えるかもしれない。拡張ポートの少なさはやはりデメリットだろう。USBハブとSDカードスロットなどは別途購入したほうがいいかもしれない。
これに付随してSurface Connectに対する批評がある。USB-Cポートをもう一つ増やしてほしいというのだ。一応USB-Cポートから充電もできるがポートが潰れてしまう。
- エンターキーが狭い
という批評もあった。
またSurface Laptop Go3はデジタイザー付きのペンには対応していないということ。
乗り換えはあっけないほど簡単
今回最も驚いたのは乗り換えだった。ファイルを移動させたりメールを設定し直すなどの作業が必要だと思っていたのだが、Microsoftのアカウントさえ引き継げば後は自動でやってくれる。移行作業は誇張なく30分ほどで終わった。
もう一つ楽だったのがOfficeの認証だった。ハードウェアとアカウントに紐づいているので再度インストールしたときには再認証が楽。ただしハードウェアが変わったり所有者が変わったりするとライセンスは無効になる。最近の中古PCがOfficeなしになっている理由がよくわかった・
Dynabookが再起動を繰り返す – Gadget Macで作るホームデジタルスタジオ へ返信する コメントをキャンセル