はじめに
オステオスペルマムの挿し木は簡単だと書いてあるものが多いのだが、意外とうまく行かないことが多い。実際に確かめたところ、オステオスペルマムの挿し木にはいくつかのコツがあるらしいことがわかった。
- 赤玉土主体の清潔な土を使う。最初の土には肥料は入れない。
- ルートンはあってもなくてもよいが、あった方が後の生育はよくなる。
- 刺し穂は必ず短く作る。これは大事。
- できるだけ日当りで育てる。
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オステオスペルマムの挿し木は短く作る

5月7日にオステオスペルマムの挿し木に挑戦した。比較のために赤玉土にルートンを塗った挿し穂を2種類用意する。短い方は2週間半で発根を確認したが、大きめに取った方は発根しなかった。ヘデラのように長めに挿し穂を作った方がよいものもあるのだが、オステオスペルマムは小さく取った方が発根しやすようだ。とはいえ言葉ではわかりにくいと思うので成功例と失敗例を動画にした。
成功した挿し木
成功したもの。
- 桜が咲く前の春だった。これから花が咲く成長期に当たるので成功しやすかったのかもしれない。
- 花芽が付いていたが潰した:成長点がつぶれたことで脇芽が出てきた。
- 庭土ではなく赤玉土だった。
- 日に当てた。
- 一節だった。
- マグァンプは入っていた。
- この場合、ルートンは使わなかった。
成功するとかなり旺盛に根を伸ばすようだ。地上にはつぼみができている。3月の初頭に挿してからここまで来るのに2ヶ月だった。

オステオスペルマムの挿し木を成功させるためには時期と挿し穂の形が重要だ。
成長した株から挿し穂を取る

オステオスペルマムの花は春先に動き出す。このときに成長し始めた部分を挿し穂に取ると成功しやすい。自ずと時期は春先から梅雨時期になる。挿し穂はこのような形をしている。
赤玉土とペットボトルが管理しやすい
挿し木の基本として赤玉土を使う。マグァンプであれば根が触れないと肥料が溶け出さないので入れておいても後の管理が楽かもしれない。葉が動き出せば肥料が必要になる。
最初からポットに入れて管理するやり方もある。成長を始めると葉っぱが動くのでおそらく見分けるのは難しくないだろう。
だが初心者の頃は「いつ動いたのかな?」と気になってしまうものだ。こういうときはペットボトルで管理するのがいいかもしれない。
早く乾くようになったらポットに移植すると管理が楽
ペットボトルで管理していて土が早く乾くようになればもっと大きな鉢が必要になった証拠かもしれない。この時に観賞用の鉢に移すとよい。
今回作った挿し穂が花を咲かせるかはわからないが前回仕立て直したときにはこんな成長の仕方をした。ただし花の色で花付きにはかなり違いがあるように思える。
2ヶ月ほどで花が咲く
前回は挿し木してから二ヶ月後に花が咲いた。つぼみがもう一つある。マグァンプKを入れてあったので成長が促進したものと思われる。結局二輪花が咲いたが、一つは貧弱な花だった。日当りが足りなかったのかもしれない。

2016年5月19日に植え替え
花が終わったオステオスペルマムの挿し木。夏を小さな鉢で越すはずだったのだが、ついに耐えきれず植え替えてしまった。注意したつもりなのだが、根が少し切れたせいで心なしかしんなりしている。
一緒に挿してあるブルーデイジーは平気みたいだ。その後、しんなり具合は回復した。
2016年9月3日
今年は夏の暑さが早く終わったので、ちょっと怖いのだが外に出してみた。葉っぱが丸まっているので失敗するかもしれないのだが、徒長しているのでいつまでも室内で育てるわけにはゆかない。
奥にあるのはやはりくったりしているラバンディンだ。こちらもかなり徒長している。
2016年9月25日
日向に出したところがっしりと育った。室内にいるときはひょろひょろだったので早めに出しておくべきだったのかもしれない。

オステオスペルマムの成長と徒長 | Planter Art Gallery へ返信する コメントをキャンセル