iMacのスピーカーは何がいいのか ホームシアターシステム、サウンドバー、アクティブスピーカーを比較してみた

iMacにはそれなりのスピーカーがついている。そこでiMacとホームシアターシステム、サウンドバー(SONYとYAMAHA)、Bluetooth型のアクティブスピーカーと比較してみた。課題曲はB’zのOCEANである。

まず全体の成績表をつけてみた。○=使える、△=微妙、×=できれば他の選択肢をおすすめである。−の印は「使えるんだけど逆にポテンシャルを十分に活かしきれていない」程度の意味だ。

Youtubeテレビ映画・ゲーム音楽一般クラッシック
MacMini 2014×××
iMac 2015×
Logicool Z600×
SONY HT-K31
SONY HT-CT380
Yamaha YS-101

まずはiMac 2015で聞いてみる

MacMiniの貧弱なスピーカーを知っているのでiMacの音はそれほど悪くないように感じられる。なんだそれなりにいい音ではないかと思った。確かに悪くない音なのだが、色々隠れているものがある。結論だけを書くとテレビやYouTubeを見るだけならこれでも十分だという程度の音質は確保されているし、他のスピーカーと聴き比べてみない限り何が隠れているかは分からない。ただ何となく単調なのだ。

Logicool Z600

次にLogicoolのZ600で聞いてみた。Bluetooth接続を使う。これまで聞こえてこなかったバスドラムやベースの音が聞こえた。iMac 2015ではこの音を聴き逃していたのだと思った。

底面にパッシブラジエーターがついていて机などの土台を鳴らして低音を響かせる仕組みになっている。音楽にも向いていそうに思えるのだが、実は環境によっては低音が鳴りすぎているかもしれない。ただテレビや話中心の音はiMac単体よりも格段によく感じられる。

Logicool Z600
底面のパッシブラジエーター

SONY HT-K31

次にSONY HT-K31にAppleTVで音を飛ばしてみた。Dolbyで5.1chサラウンドにして聞いた。最初の印象は「低音がやや弱い」というものだった。だが実はこれでバランスが取れている。Logicool Z600の低音は土台になっている机などに依存するため調整ができないのだ。

次に稲葉浩志の冒頭のソロからコーラスが入り厚みが増す部分で顕著に広がりが出るのがわかった。iMacやLogicool Z600では全く感じられなかった。スピーカーが物理的に設置されているために音に包まれる効果があるのだが、スピーカーの調整は手動で行い必要がある。

おそらくこれが「正解」なのだろう。やはり環境を生かすならホームシアターシステムを組むのが正解ということになる。ただ、ホームシアターシステムはやはり高価だし海成が面倒という欠点もある。またスピーカーの位置をきちんと決めてやる必要がある。

リアスピーカー用にダイソーで棚を買ってきた

部屋全体を箱にしたい場合は物理的にスピーカーの位置を広げてやることになる。

壊れたSONYのテレビから取ってきたスピーカーを設置した

細かい設定はできないが、音のバランスはMUSIC.APPのイコライザーで調整することができるので特に問題は感じない。

SONY HT-CT380

次にAppleTVに音楽を飛ばしてHDMI経由でサウンドバーを鳴らした。音の広がりは劣るのだが高音の解像度が増す感覚がある。低音は調整できるのだが普通の状態ではLogicool Z600よりは弱めなので、おそらくLogicool Z600は低音が出過ぎている。

薄型サウンドバー HT-CT380

ホームシアターシステムよりも高音部の解像度は高い。これを人工的と思う人もいるかもしれない。おそらく映画、ゲーム、スマホに入っている音をもっとよく楽しみたいという人などはこれでも良さそうだ。電子音楽などでも特に違和感を感じるようなことはないだろう。問題はバランス良い音域が必要になる弦楽器などである。例えていうとSONYのサウンドバーは都会の刺激的な景色でYAMAHAは自然豊かな風景ということになる。

Yamaha YS-101

次に光ケーブルでYamaha YS-101を光ケーブルで鳴らしてみた。この系統のサウンドバーの元祖的存在である。サブウーファーが底面についている。

同じサウンドバーでもこんなに音に違いが出るのか……と思った。SONYは高音をクッキリさせることで解像度を増しているがYAMAHAは音の鳴りと広がりを重要視している。それもそのはずで前に向いているスピーカーと横に向いているスピーカーがあり全体に音を広げる仕組みになっている。さらに全域の音域がバランス良くなるように設定されている。

底面にサブウーファーユニットのついたYS-101

この違いが最も顕著に出るのが当然ながらクラッシック音楽だ。モーツアルトの交響楽を流してみた。弦楽器の領域でバイオリンだけが響くのがSONYでバランス良くなるのがYAMAHAということになる。

で、ここからSONYのHT-K31に戻ると当然ながら部屋の中心にバランスが良く自然なオーケストラが浮かび上がってくる。同じSONYなのだが人工的に色付けをしたサウンドバーと加工が必要のないホームシアターシステムの違いが最も出る素材と言えるだろう。

で、ここからYS-101に戻ってくると部屋の中に広がっていた音声が割とそのまま目の前にコンパクトに収まり「鳴っている」感じがする。これはこれで十分だなと思える。

もちろんこれでゲームを楽しんでもいいのだろうが、やはりクラッシック音楽などの方がYAMAHAのポテンシャルと良さを活かせるような気がする。


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