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結局主人公が何だったのかよくわからなかったが音響効果と都市造形は最高「ブレードランナー2049」(2017年)を見る

ブレードランナーを見ていたので「ブレードランナーは人間であろう」と思い込んで見ていた。このため途中で大混乱した。さらに最初のブレードランナーとは全く別の作品であると思っていたのに途中でハリソン・フォードが出てきたためさらに混乱した。Wikpediaであらすじを確認してようやく内容がわかった。キーワードは「その記憶が一体誰のものだったか」である。

立体音響がきれいに作られておりAV装置のテストとしても楽しめる映画。

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「ブレードランナー」は1989年の映画だそうだ。原作はフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」である。映画自体は未来を扱っているがどこか古びていて「レトロフューチャー」などと言われていた。これとは別に「サイバーパンク(人間がコンピュータと接合されてネット空間を自由に飛び交う)というジャンルがあった。この二つが徐々に混合されるようになり、ブレードランナーもまた「サイバーパンク映画の元祖」などと言われることがある。



科学技術が人類に豊かな生活を約束するという未来像に疑いを持つようになった人が多かった時代だが、まだインターネットやバーチャルリアリティは一般化していなかった。このため人類は直接プラグを刺してネット空間に潜り込むのだというような未来が想像された。

この映画はMac Mini 2014にSONYのHT-K31という古い5.1chサラウンドシステムを接続して見た。このシステムにはDolby Prologic IIが内蔵されておりSONYの複数の映画館向けの音響を再生する3種類のサブセットが付いている。

CINEMA STUDIO EX A

ソニー・ピクチャーズエンターテインメントの映画製作スタジオ「ケリー・グラント・シアター」の音響特性を再現します。標準的なモードで、どんな映画にも適しています。

CINEMA STUDIO EX B

ソニー・ピクチャーズエンターテインメントの映画製作スタジオ「キム・ノヴァク・シアター」の音響特性を再現します。このモードは音場効果が豊富に使われているSF映画やアクション映画に適しています。

CINEMA STUDIO EX C

ソニー・ピクチャーズエンターテインメントのスコアリングステージの音響特性を再現します。このモードはミュージカルやオーケストラによるサウンドトラックが特長的な映画などに適しています。

Amazon Prime Videoが2.1chに5.1ch分の音響を埋め込むDolby Prologicの仕組みを採用しているという記事はどこにもないのだが、どうもきちんと立体音響が聞こえる。場面によって音が鳴っている位置が違っているのだ。そう思い、iMac 2010/ YAHAMA 101の組み合わせで見てみたが、やはり街中の雑踏の音と主人公の周辺の音が区別されて聞こえてくる。理屈はよくわからないが立体音響が機能しているようだ。ただ、音響部分になるとかなり派手な音がして、ボリュームを絞るとセリフが聞こえなくなるというバランスの悪さがある。

サウンドデザイナーはソフィア・マトロソナという有名な人だそうだ。このため音響がきちんと設計されており、AV機器のテストとしても優秀なフッテージになっている。

この手の映画では世界観の維持も重要だ。シド・ミードがコンセプト作りに参加しているということで旧作を見た人にとっても満足度が高い仕上がりになっている。

インターステラーのように「何回か見ないとストーリーがわからない」という映画でもないし何回にも分けて設定を確認しましょうという映画でもない。ただ、大画面で何回も造形や音響出材などを堪能するという楽しみ方には向いている気がする。

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