複数回みないと何が何だかわからない壮大な科学的パズル「インターステラー」(2014年)を見る

ホームシアターについて調べているうちに、これで実際に映画を見たらどのような感じになるのだろうかと考えた。最初は映画をレンタルしようかと考えたのだが、Amazon Prime Videoに加入すると月々600円ほどで10000本くらいの映画を見ることができるという。せっかくなので見た映画の記録をつけてゆこうと思う。最初の映画はインターステラーである。2014年の作品。

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当初、プロジェクターで見始めた。だが中華製の安いプロジェクター「Dr. J」は昼間の映画鑑賞には全く適さない。それでも最初の1回はこれで見た。映画が難解なこともありよくわからなかった。結局Macにサウンドバーを足してみることにした。iMac 2010/ Yamaha YAS 101という組み合わせだ。Dolby PL IIという表示が光り立体音響で見ることができる。Dolby Prologic IIは2チャンネルに7.1チャンネル分の立体音響を仕込むことができるほか、2チャンネルで収録されている音響に立体的なエフェクトを足すことができる。そしてYamaha YAS101にはこのDorby Prologic IIをデコードする機能がついている。

結局Amazon Prime VideoがDorby Prologic IIを使って本物の立体音響をつけているのか、あるいは単に錯覚しているだけなのかはわからないが、立体音響を楽しむことはできた。アクション映画ではないので音楽が立体的になっていればそれなりに楽しめる。

肝心のストーリーだが、2回見てようやく何の話なのかが薄らぼんやりとわかると言った感じだ。ストーリーはそれほど難しくないがその背景にある科学的考証が難航。このためながら見には適さない。

さらにイントロダクションもやや不思議な感じである。古き良きアメリカ合衆国という感じのライフスタイルなのだが実はそうではなく未来の話になっている。ぼんやり見ているとそれがそもそもよくわからない。

ストーリーはマシュー・マコノヒー演じる農夫が娘と共に何かのメッセージに突き動かされた結果、極秘になっているはずのNASAの拠点を見つけるというところから始まる。そこからマシュー・マコノヒーは宇宙に飛び立つことになる。

映画全体としては「重力と時間の関係」についての考察を含んでおり科学的お勉強映画といった感じである。これが単に上から目線のお勉強映画にならないのは、科学者が内面的葛藤を抱えているからである。ラザロ計画(イエスによって死から蘇ったことから蘇りの象徴になっている)を主導した博士が抱える葛藤を含めた「科学者の嘘」が一つ大きなサブテーマになっている。このため何回か見直すと「あの時の反応にはこういう意味があったのだ」と気がつくことができる。

監督はクリストファー・ノーラン。脚本はジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランで、理論物理学者キップ・ソーンが科学コンサルタントを務めている。このため科学的考証が本格的である。

映画館で一度見ただけではもやもやが残る映画だが、映画見放題のサブスクサービスだとこの辺りは気にしないで何度も楽しめる。考証な科学的パズルという色彩がありじっくりと何回か見るのに適した映画といえる。


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